前作が神本だったので迷わず購入しました。作家買いです。
今回も最高でした。
勢いで身体の関係を持ってしまった先輩後輩リーマンが、三角関係やら、えっちなトラブルやらを乗り越えて、ラブラブに至るまでのお話ですが、まずキャラクターが魅力的です。
体育会系でポジティブなワンコ部下はまさに懐きやすい大型犬。先輩にあたる受けは恋愛に臆病な控えめ男子ですが、彼がまぁ色っぽい。滲み出る色気が、表情、立ち姿、挙句には手つきというか手の描写というか、そこかしこから溢れています。この作者さんは、こういう露骨ではない、でもゾクゾクさせる色っぽい男子を書くのが抜群にお上手だと思います。
そして三角関係の相手として上司が出てくるのですが、これが攻めのワンコくんとまるっきり違うタイプで、悪い男です。かっこいいです。
大人でズルい上司とずるずるいけない関係を続けてしまう受けちゃん、これだけ色っぽかったらそりゃまぁお声がかかるよねーと納得です。
決して悪人ではない、だけれども品行方正とは言い難いイケメン上司。受けちゃんが惹かれてしまうのもわかってしまう。だけれどもワンコくんのことも気になる……
この辺の葛藤は王道で、つまり恋愛モノの醍醐味ということです。キャラクターがそれぞれ魅力的に描かれているので、読者に食傷させません。
ワンコくんも上司もどっちもいい!美味しいとこどりして欲しい!と思いながら読み進めておりました。
さらにこのお話の素晴らしいところは、舞台がアダルトグッズ会社というところです。
えっちなお道具が次から次へと出てきて、受けちゃんがとろとろになっていきます。
エロシーンは文句のつけようもなく満点。受けちゃん尻が可愛すぎ。
大型犬ワンコくんとの体格差も良いですし、エロシーン目当てで読まれても充分満足出来ると思います。
そして物語が進むにつれて、ワンコくんが輝きだしていくのです。初めは能天気な可愛いワンコかな?と思ってたらとんでもない。愛する人のために牙を剥くことも出来る、誠実で一途な大型犬ですよ。
ワンコくんが上司に立ち向かうところは本当にかっこよくて、受けちゃん良かったね……いい男選んだね、と終始頷きっぱなしです。
アダルトグッズ、AV撮影、リーマンオフィスラブと、どの章を見ても胸踊る展開になっています。
汁気溢れるエロシーンは読み応えがあるし、物語も綺麗にまとまっています。次回作も絶対買います。
スカトロが大好きなので期待に胸を膨らませて読ませていただきました。
浣腸から排泄までしっかり描かれており、省略されてなくてとても嬉しかったです。
高圧浣腸とシリンジ浣腸が出てきますが、アナルプラグで栓をしたり、お道具で責めたり、浣腸液が入ったまま挿入したり、排泄させるまでの流れだけでも3パターンあって美味しいです。
浣腸の醍醐味は、排泄を我慢している苦悶の姿と、出してしまった時の屈辱感に満ちた姿の双方にあると思っています。ですので、出すまでの間に攻めが受けにいろいろ施してくれると、快楽と苦痛に苛まれる受けの絶品の表情が見れますよね。
汚物愛好のスカではなく、羞恥プレイの一種として描かれていると思いますので、スカには興味があるけど心配……という方にもチャレンジしていただけるのでは?
その他にもスパンキングや尿道プレイなどもあり、楽しく読み進めることが出来ます。
いろんな拘束具が出てくるのも良いですね。
ただ、あくまでもSMごっこです。可愛い男の子2人がいちゃいちゃしてるところが見せ場でもある、と考えたほうがいいでしょう。ガチのSMではありませんので、さほど得意で無い方にも取っつきやすいのではないかな、と思います。
心理的な深みも含めて、人間性や尊厳にも及んでくるSMを望むのであれば、向いていないかもしれません。
しかし排泄管理は信頼と服従の基本、と思うと、スカシーンが多いのも頷けますし、むしろそこは本当にポイントが高いです!
惜しむらくはスカのシーンで、汚物をもう少し汚物らしく描いてあると、より臨場感が高まったのでは、と思います。
あぁ、こんな綺麗な子が汚いことをさせられている、と思わせることにより、受けの屈辱感がさらに深く伝わると思うのです。
これからもハードなご本を描いてくださるとありがたいなぁと思い、楽しみにさせていただきます。
続編だと知らずに買ってしまいました。
表紙の絵柄も良かったのですが、どちらかというとタイトル買いです。
結果、買って良かったです!
とにかく甘い。表紙の甘やかさに違わない甘々っぷりをこれでもかと見せつけられます。同棲カップルの日常は見ていてほっこり癒されますし、エロもふんだんに盛り込まれていて満足できます。
嫉妬する攻めへの受けの反応も可愛らしく、攻めが陥落する気持ちもよくわかります。
淡々と平穏な物語が続き、ちょっとしたすれ違いやいざこざを含んで、さらに甘く深く関係を深めていく二人。
読んでいて安心出来る展開です。
前作はこのラブラブが過ぎる二人がくっつくまでらしいので、そちらも読んでみたいと思います。
3つのお話が入っていましたが、どれも素晴らしかったです。
3作のうちどれが一番良いかは完全に好み次第というところでしょうが、3作に共通して言えるのは、「攻めがかっこいい」「受けが健気」「とにかくエロい」の3点かと思います。
絵の美しさ、物語の糖度配分、キャラクターの魅力と、どれも満足出来る内容でした。
濡れ場も十分にあって、構図も表情もエロさ満点で、表紙負けしない……というか表紙そのもの、またはそれ以上と言ってもいいほど濡れ場はエロいです。
表情だけでも楽しめところに加えて、人体が美しいです。特に手の描写が色っぽく、攻めの指が受けの身体のあちこちを弄るシーンに注目してもらいたいです。
ストーリーの面では、表題作などは難しい話を実にわかりやすく、また物語の流れを切らずに上手に組み込んでいるなと思いました。
キャラクターそれぞれの性格やタイプが、よく読み取れるような細かい描写をさり気なく入れているところも◎。
攻めもただのヒモではなく、ミステリアスなところを小出しにするのも良かったです。
攻めはクズっぽく見えてそうではなく、物凄いスパダリかと思いきやズルいところもある、そのさじ加減が絶妙!あーこういう男ってモテるよね!と納得させられます。
そしてどの作品も、俺様タイプで少し意地悪そうに見える攻めと健気な受け、という構図でありながら、攻めは実は受けに惚れてるね?!と読者に察知させる描かれ方をしていて、それも好感が持てました。
悪そうなスパイス的魅力と、ギャップのように現れる甘さ、最高です。
特に表題作は、受けの愛が試されているような展開もありますが、ちゃんと攻めが折れて誠実に向き合う流れがあり、二人の関係はこれでバランスが取れているんだ、受けはちっとも不幸じゃないんだ、と思わせるハピエンです。
攻めが強気な分、受けがとにかく健気で一途なので、なお一層悪そうに見えてしまう攻め!
受けはとにかく可愛いです。いじらしくて一生懸命で、こんなに健気に尽くされたらついついエッチな意地悪したくなっちゃうよね!と攻めの肩を叩きながら頷きたくなりますね。
「愛されビッチ」ということですが、表題作のこの受けは、誰にでも股を開くビッチではなく、特定の人に愛されたくてなんでもしてしまう、という「攻めだけにはビッチ」というニュアンスでしょうか。可愛いビッチちゃんです。
どれも最後はハピエン!内容は濃厚なエロ!キャラクターは魅力的!
それから個人的には、最後の書き下ろしがとても好きです。
それを読んでも、あぁこのカップル上手くいってるんだなーと微笑ましい気持ちになれるので、単行本のシメにぴったりな内容でした。
表紙買いで間違いありません、オススメできます!