年下なのにやたら頼もしいりっくんがますますいい男になっていって、くぅ~!!の2巻でした。
結論、やはりすごく好き。
よーたがダウンしてしまった原因のふたりとがっつり絡むので、甘々なだけの展開ではなかったですが、それでも糖度は高めの印象です。自分の過去に向き合うところが未来への第一歩って感じで、ラブだけじゃなくてきちんと人生についても描かれているのがとてもよいと思いました。
そもそもこのシリーズは前知識なく読み始めたので、表紙を見たときにリーマンとパティシエ?って思ってたのですがリーマンじゃなくてDKだったわけで、、、とはいえDKとは思えない、攻めとしての安定感抜群のりっくんだなと思いました。よーたと絡む全場面かっこよいのに、よーたのケーキを食べるときの可愛い顔は飛び道具すぎる!!!
というわけで、読んでとても幸せな気持ちになる作品です。次巻で完結みたいなので、ちょっと寂しいのですがどんな未来になっているのか楽しみです!
遠距離恋愛中のふたりに近づく強力な新キャラ!!に魅力を感じてしまった5巻でした。
貴宏がいない寂しさを紛らわすべくジム通いを始める希雄が健気で可愛いがすぎます。そこで、昔ちょ~っとアレしたさわやかイケメン”涼介先生”(貴宏と真逆で面白い)と再会してしまうわけですが、涼介先生のハニートラップ(?)を華麗にかわす希雄の彼氏力に感心しましたw成長してるな!!!希雄って伸びしろ無限大ですよね(貴宏にくらべて…)
一方、貴宏は慣れない新天地、異文化でのコミュニケーション疲労、魔性のボーイに手を焼き…たーいへーんな状況はよくわかる…大阪に会いに来た希雄に”何しに来たの?”はちょっと厳しい気がしたけど、なんか流れ的にそういってしまう気持ちはわかるんで…恋人の正解って難しいんだな!と思ったりしました。涼介先生はそういうとこ100点だしそうなんですよねw過去が想像するだに過酷なんですけど、あの流れ的に元教師と教え子の再会は必然な感じがするので、ちょっとそっちも楽しみだったりします。
なんで今まで読もうとしてなかったんだろう…?ってくらい好きなお話でした…ので、ちゃんと今読めてよかったです!ちなみに、てっぺんの苺は最初に食べる派です。
お菓子の甘い匂いが漂ってきそうな描写がたくさんあって、紅茶と美味しいお菓子が欲しくなりました。幼い頃のふたりのエピソードが可愛いくて心がほっこりします。「おいしい!」の笑顔ってプライスレスですよね。大切にしている誰かの嬉しそうな顔が見たいという志があるということはとても幸福なことなんだな~と思いました。奥さんに美味しいものを食べさせたいっていう矢島さんとか…お菓子を通じて優しさの輪が広がっていくのがほんとうに素敵だなぁ~と思いながら読みました。
イケメンを有効活用できてないりっくん、かっこいいのに可愛い。スパダリのポテンシャル高いDKです。無自覚に彼氏力を発揮してしまっているりっくんが、徐々に特別な感情に気づく変化がとても萌え…。後半、意図して彼氏力を発動させていくっていうところで2巻へ~っていう演出もよいですよね~。可愛くて優しいので何度も読みたくなっちゃう作品でした!
もう、お見事です!っていうくらいパーフェクトな作品でした(私にとって)。上巻で盛り上がって、わくわくした気持ちで下巻にのぞみ、その期待値を裏切られることなく、むしろ期待以上に楽しめました。さすが!というか、本当にどこをとっても安定感バツグンの読み応えです。
下巻読み出してめっちゃくちゃ既視感っていうか、知ってる感覚…これは?!まさに全盛期の月9みたいな雰囲気でしょ〜〜!(今はぜんぜんTV見てないけど、あの頃はトレンディドラマ毎週見てたな…)と思ったら、あとがきに”80〜90年代のドラマ風、シティ・ポップ風”を意識したとありまして、おぉ!先生方、伝わってましたよ〜!と嬉しくなってしまいました。もう、私の頭の中ではあの名曲(LAで始まるアレ)がぐるぐる流れていましたから…あの時代の月9ドラマのように、紆余曲折あり、切ない展開があっても、全体を通して都会的でおしゃれで軽やかで爽やか、そして最高の結末でした。
そして、なんといっても奥村先生のスクラブ&白衣が眩しすぎました。さらに、体力オバケで見目麗しいスーパー攻め様が連日のハードワークで疲労困憊している姿って、官能的ですよね。大好物なんですけど!今回、攻め受けともにハードワーカー(社畜ではないw)でその合間に時間を惜しんでイチャコラするっていうのも性癖のストライクゾーンでした。というわけで、描き下ろしは最高のご馳走でした!
待ってました〜〜!!!ウノハナ先生のしっぽり大人ラブ・ストーリー!
発売前から期待はしていたのですが、実際…期待以上にギュンっとしてしまいました。もうもうもう、ウノハナ先生のクールな年上攻めに乾燥肌も潤いを取り戻しました(そんな気がします…)。
ドイツのクリスマスマーケットで偶然出会ったふたり、お互いの素性を知らず惹かれあい…っていう、冬の定番メロドラマでした。映画を見ているみたいなロマンティックな展開なんですよ。いや~、クリスマスなんて毎年仕事ですよ…な人にとっても、なんとなく特別な雰囲気を感じちゃう季節ですしね。この時期に発売されたのもすごくよいです。年末まで頑張れる!っていうご褒美案件ですね。
天才外科医とMRというIQ高めCPは、夜の営み激しめなのでお仕事モードとのギャップ萌え×2です。攻め様!動かない表情筋の下になかなかに熱い恋心(下心なのか?ムッツリスケベなのか?!)のギャップ萌え(大切なことなので2回)。ウノハナ先生の三白眼彼氏最高ですよね。
行きずりの恋で終わるわけがないふたりが東京で再会してニヤケていたら、”やましさ”の原因?と遭遇するっていう…下巻はすでに待機しているので読めばよいだけなのですが、もうちょっと焦らしたい(なんで?)っていう読み終わるのがもったいない気分なのであと3回くらい上巻読んでから進みたいと思います!わくわく
これ(1)ってことは、(2)もあるってことですか~~?!
”孤独じゃないグルメ”、温泉バージョンみたいな、ちょっと(…いや、かなり)羨ましすぎるんですけど、月イチ温泉旅ってーーっ!という、”萌え”を”羨望”が凌駕する感想になってしまいました。とはいえ!メインは「ラブ」ですよね?!
シゴデキおじさまふたりで20年間ずーっと続けている月一回のデート。20年続けているのにも関わらず!毎回!浮かれているのが可愛すぎて、同僚だったらひっそり応援したいし、クラファンやってたら間違いなく賛助するなと思いました。限られた時間にしか会えないからこそ「嬉恥ずかし」っていう雰囲気に萌え…。ひたすら、温泉行って、美味しいもの食べて、夜には営んでの繰り返しなんですけど、ずっと読める♪という不思議なテンポの作品です。夫夫アンソロからここまで発展してたとは知りませんでした。
とはいえ、家族も(旅館の従業員も!)含めた周囲に絶対絶対秘密!っていうところがなんだか切ないなと。外湯でうっかりオープンゲイCPを見てビビッてしまう美形オジの姿に悲哀を感じてしまうのでした。オープンでいられない時代からずっとだから、時代がやや寛容になってきても当事者がそこに対応できないってあるんだろうな~と、リアルなところでしんみりしてしまったのでした。
こんなにもシバ愛にあふれる作品を初めて読みましたw
疲れてるとき読みたい癒しの一冊ですね。とにかくワンコが可愛い。
正直シバの可愛さだけで読んでしまったような感じでして…
「モフリ放題ですよ」って動物好きの社畜の急所を突く最高の口説き文句で、この季節に一番ほしい”放題”メニューです。設定が色々斬新で、先祖返り→シバっていうのを筆頭に、可愛くないオメガの屈折っていうのもちょっと目からウロコな感じでした。(なるほどそういう視点が!)
モノ好きセレブの気まぐれ一目惚れ的ライトなラブコメ設定と思いきや、実は~っていうエピソードが後半にありまして、意外と骨太な設定だったなと感心しましたが、なにも考えないで読む系に全振りしててもよかったんだけどな~って思わなくもなくもなかったです!
ちょっと最近ご無沙汰だったBL小説…今回大好きな作品のスピンオフっていうことで、紙派なので電子でしか読めないというハードルはあったものの…読了。とてもよい時間でした。
やっぱりやっぱりめちゃくちゃよいオメガバ作品なんですよっ、なのになのに電子でしか読めないのね(涙)、本当はもっと内容を膨らまして文庫化されてもよいくらいの内容なのにな~っていう、作品の切なさ(ハピエンですが)とあいまって万感の思いで読んでしまいました!!
オメガバとはいえオーソドックスなラブストーリーになっているのが、めちゃくちゃ好きポイントです。この作品はね~、きっと問うているのです。我々が人を好きになるときもしかしたら、それぞれの”性”とか”立場”のような”社会から求められること”に囚われてはいないですか?と(ウザ深読みスミマセンw)。嘉納さんがビビビッって気づくまでにもう焦れ焦れ焦れ焦れしながらページをめくって…いや、スクロールしてました。でも、そのプロセスが予想以上に萌えだったんですよね。スマートなことばっかりしてた男が面倒くさい気持ちに翻弄されるのたまりません…。”心で相手を求める”、余計なものを全部取っ払って自分の気持ちに向き合うって嘉納さんじゃなくても難しいよね、、、と思いつつ、とりあえず全員が幸せになるBLってなんぼあってもよいですよね!
望田くんの加速する恋心&ライバル登場に波乱の予感の2巻でした。
真性チワワvsチワワの皮を被った狼…のライバル対決が面白かったです。どんなに足立くんが揺さぶりにかかっても、「所長を好き」っていう気持ちは否定したくない(されたくない!)と珍しく相手に反撃する望田くんの強めな姿勢に1巻からの成長を感じずにはいられませんでした。「俺たちライバルだね」ってかっこよー!「俺なんて~」が口癖の望田Aとは違う望田Bが出てきました…!もともと自己評価が低くて、なかなか自分をうまく出せない彼が、生まれて初めて他人に主張するほど自信がもてた気持ち(「所長が好き」)が尊すぎて息が止まりました。
足立くんに絡まれることで「いい子」じゃない部分にも目覚めていくところもいいなと思いました。むしろそれはファインプレーかもしれない、という絡み方をする足立君の歪なキャラはかなり好みです。ぜんぜん共感できるw。とはいえ望田派の私、少女漫画だったらいい子キャラは大嫌いなのにw、木下先生のBLだと応援しちゃえるマジック!!
強力なライバルの出現により、急速に覚醒してしまった望田くんがフライングしてしまうところは切なかったのですが…所長がちょっと枯れ気味な(?)中年なだけに、望田くんの想いが眩しすぎて受け止めきれない!という大人の態度は至極まっとうだなと思ったのでした。冬眠中の所長の恋心の覚醒も間近でしょうが、リハビリは必要な気がしますw
え?!完結なの!?
と、こちらで皆さんのコメントみて気づいたのですが、そもそも帯に書いてありました…。つか、確かアンソロの掌編的にふわっと開始されていて、ふわっと継続していたから、これからも気が向いたペースで描かれて、まとまったらコミックス出すのかなとか思ってたので、あえて”完結”させなくてもよさげなのに…経年(なんなら介護までw)を見たいCPだったから寂しいです。
独特の執着と独特の性癖、脱走癖のあるねっこ、この癒される三つ巴の日常をたつもと先生の繊細できれいなタッチで読めるっていうのがとてもよい作品でした。攻めの執着は愛がなければホラーなんですけど、めちゃくちゃ愛にあふれているのでほのぼの認定!スケベがなくても十分愛に満ちた日々は表現されているんですけど、やはりBLは大人のたしなみw、スケベの場面によって、それぞれの本質・本心がわかりやすくほぐれる、関係性が腑に落ちるっていうところが面白いのですよね。
啓司さんの会社生活、やたら家庭の事情で早退する社員が多くて大変ですね…と思ったんですけど、きちんと周りにフォローされて、愛想がいい人だけ評価するような雰囲気に傾倒してなくてよい環境だな!って思ったり、少年・啓司くんと日本海と雪がやたらとしっくりくる…美人受けは冬が似合うのかとか、啓司さんの解像度がやたら上がりました。なんといっても凄いな~と思っていたところは、彼のような、一つの側面だけで見ると”モラハラ”に見えるようなキャラをきちんと正面から描いてかつ唯一無二な可愛らしさを表現しているところだったりするのでした。
ラブ以外の部分も読み応え満載のとしのさシリーズのふわっとした完結巻でした!どうぞお幸せに♪