裏表紙の説明を読んで購入しましたが 読んで見るとちょっと期待はずれな感じがしました。
攻め受けどちらも好感の持てるキャラなんですが
話の展開が妙にトントン拍子、悲劇は起こっていますがなんとなくあっさりな印象。
展開が簡単に予想できるし ちょっとつまらない感じがしました。
(子供が登場しますがあんまり可愛く思えないキャラだったし)
同じ日に購入した ゛禁じられたアルファの子~誓いのはちみつマドレーヌ“を読んで切なさのあまり泣いた後で読んでしまったせいかもしれませんが
なんとなく話に深みがないような気がしました。
この本だけ読んでたら印象は違ったかもしれないですね。
禁じられたアルファの子~はこの本と同じ華藤えれなさんが書いたものですが 本当に泣けました。
切なさ満天だったけど最後はハッピーエンドで安心できたし 物語に深みがあり主人公の心の美しさや苦悩、無償の愛などが丁寧に描かれていたので 読んでどっぷり感情移入できましたが
この話はそれと比べるとなんか物足りない…。
(禁じられたアルファの子が星5個ならこっちは星2個ぐらい)
このお話を読んで気に入った方は 禁じられたアルファの子 本当におすすめです。
うーん…なんかあっさりした終わりかた。
受けと攻めの設定は好きだし話の前半部分は受けのお母さんへの想い、攻めとの出会い、攻めからのアプローチ などが描かれていてテンポよく物語が進み感情移入して読めましたが話がラストに向かうにつれてなんか話が単調になってきた感じで ラストもこれで終わり?みたいな感じでした。
ソリッドのNo.2と攻めがヤクザに捕まってボコられる設定は必要なのか…。
受けにバイクを譲ってくれた美形のお兄さんもせっかく書くのであればもっと物語のキーパーソンとして描いても良かったのでは…という印象でした。
せっかくオメガバース設定なんだから5年後とか10年後の二人の生活(子供がいる設定とか)ラストに書いて欲しかったです。
ちなみに設定は
攻め(金持ち高校生、まあまあ遊んでる、受けに一目ボレ)
受け(美形・童貞処女、貧乏、お母さん想いのヤンキー、働き者)
昼は宝石店 夜はニューハーフバーで働く瑞貴(受け)は実は両性具有。
見た目は男性に生まれましたが 男性器も小さなものがついているだけで精巣も未発達 女性器も膣はありますが子宮と卵巣はないため 男と女の中間のような身体をしています。
そのため自分のことを欠陥品、異常な存在と思い込み32歳になるまで誰とも付き合うことなくいきてきました。
そんな瑞貴の前に現れた傲慢な不動産会社社長 巽
(攻)
借金は身体で稼いでもらうがその前に味見させてもらうと言い瑞貴の服を力づくで脱がします。
瑞貴はこんな異常な身体きっと気味悪がられると怯えますが 巽はふたなりの身体を見るのは初めてだが綺麗なもんだなとあっさり
瑞貴は怯えながらもどこか自分を受け入れてもらえたような安堵感をおぼえます。
しかし借金のカタに連れてこられた状況は変わらずそのまま監禁されてしまうのですが見張り役の男が瑞貴の美しさに血迷い襲おうとしたり なんやかんやで巽は自分の家に瑞貴を監禁することに。
ここからが私にとってはツボ 瑞貴は監禁されている身ですがすることもなく暇なため家をお掃除 その上自分を監禁している男のためにいそいそとご飯まで作ります。(一定額以上お買い上げの無料エプロンも萌)
巽も瑞貴との生活がなくてはならないものに。
その後 瑞貴に借金をなすりつけ失踪したニューハーフバーのママが見つかり誤解も解け 巽は心から瑞貴に謝罪し想いを伝えます。この時の攻めの必死さにさらに萌萌。
私は健気美人受けと俺様美形攻めの設定が大好きなのでこのお話はドストライクでした。
主人公が可哀想すぎる・・・ 内容説明で「島では忌むべき存在として疎まれてきた」と書かれていますが 村八分の扱いどころではなく 呪われた存在として蔑まれた上 島中の男達に幼い頃から輪姦され つらい暮らしをしています。
大勢の男達に身体を弄ばれる対価としてわずかばかりの食べ物貰う日々
(しかもこの男達は最後までお咎めなし)
主人公は涙がでるくらい純粋でいい子ですが島の住民は揃いも揃ってクズです。
攻め様と出会い愛されるようになってからの後半部分は好きですが 前半は主人公があまりに可哀想で嫌いです。
作者さん せめて村八分ぐらいの設定にできなかったのか・・・
好みにもよるとおもいますが私は輪姦モノやレイプモノが嫌いなので あまりに可哀想すぎて後味悪かったです。