え? 自首しないまま?
え? 時効ってこと?
え? 受も犯罪者ですよね?
せめていい人キャラなら、受おまえだけでも自首しろよ!
ヒトヒトリ殺めておいて、罪も償わないで、
なんで最後は「めでたしめでたし」なの???
え?えーーーーーーーーーーーーーーーー!?
という驚愕かつストレスフルな感想しか残らない作品でした。
まず攻受それぞれが事件の真相に対して
葛藤があまりにも浅薄すぎやしないかと。
犯人を知っていて通報も自首もしなかった受を
実行犯でないというだけで攻がすぐ許してしまっている。
受にいたってはそもそも、自分が犯した罪に向き合わず(自首もせず)、
不幸な幼少の攻を引きとり育てるという
なんだか贖罪ぽい行為でごましかしてません?
さらに受にとって都合がいいことに
攻が養子先でDVをうけていたエピソードまであるんだもの。
美談になりますよね。いいことしてる風になりますよね。
なんか贖罪ぽくなりますよね、だから自首しなくていいんですもんね?
という感じがどうしてもしてしまいました。
しかも攻をひきとってからは殺人に関わる罪を犯してるくせに
結構のうのうと生きてんな〜、
という印象がどうしても拭えませんでした。
(いじわるな意見ですみません…)
あくまで主観ですが、
結局、そういった倫理観をぶちやぶってしまうほどのドラマを
提示してもらえなかったので、
攻を引きとり育てたことが贖罪になっているとは思えなかったし、
受のことをどこまでいっても罪を償なわなかった犯罪者としか
とらえることができませんでした。
その要因はひき逃げ事件が受が犯した「罪」というより、
あくまでふたりの恋愛を盛り上げるためのエッセンスの域を
でていないからではないかと…
1巻までは非常に楽しく読ませてもらっていたので残念です。