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女性えいちゃんさん

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セクシーなの?ジェントルなの?どっちも好だよ〜

面白かったです!
穏やかでジェントルな彼と、野生的でセクシーな彼の間に挟まれて「どっちが好きなの??」と葛藤する受けの姿に萌えました♡迷うなぁ〜〜〜!!!

周囲からは疎まれ、いくら頑張っても報われず、挙句の果てには冤罪(王の暗殺未遂)により追われる身となってしまう…三拍子揃ったドシリアスな受難の数々に「早く甘くなってくれ!!!!!」と歯を食い縛りながら読みました(笑)が、タイプの異なる攻めを堪能でき、「彼は一体何者なのか?」とミステリアスなストーリーに引き込まれて一気読み◎

何より、
・理性的で心優しく穏やかな攻め
・野生的で猛々しく苛烈な攻め
の2タイプを堪能できる贅沢仕様が素晴らしいです

理知的で穏やかな王に惹かれて心を捧げる一方で、王と同じ顔をした野生的で猛々しい謎の男・ルファスにも本能的に惹かれてしまい……と言う、同じ顔なのに全く異なる二人に翻弄されるエルナン(受)にドキドキしました
王に惹かれつつも、ルファスにも惹かれてしまう…まるで浮気のような背徳感が堪らんですね〜〜〜…(沁)
非日常な状況だからこそ、昼と夜それぞれの逢瀬にワクワクが止まらず、ニヤニヤ堪能しました♡
しかし、決して明るいお話では無いので、甘々ラブラブ糖分高めのお話が好きな方はご注意を……!

トラウマ持ちの受けの心理描写が痛々しく、中々報われない展開の数々に歯痒くなりました……
が、ラストは安心のハッピーエンドで〝紆余曲折の末に甘々♡〟が大好きな私には垂涎モノの一冊でした!

〝童貞返り〟する攻めって良いよね

キャラ良し!ストーリー良し!!濡れ場良し!!!
それなのに、誤字が多くて勿体無い……
普段は余り気にしないタイプですが、それでも今回は誤字の多さに何度も集中力が切れました

特に致命的だったのは、別れさせ屋として活動するエリアスがターゲットを誘うシーンで
『魅了の魔法を発動させるべく、ジークハルトは彼の目を凝視する。(110p)』
とあり、「ん???ジークハルト?」と地味に混乱

ジークハルトもチャッカリ魅了の魔法使えとるやんけ…どういうことなの(???)
いや。でも、彼は魅了の魔法なんか使わなくても(超)魅力的な男でしたよ……!

〝勇者〟の鑑のような爽やか好青年かと思いきや、実はチャラ軽く飄々とした態度のお調子者。
しかし、根は真面目で情に厚く、勇者のイメージを壊さないように隠れて努力する頑張り屋さんで、本当に好きな相手には〝童貞返り〟しちゃう可愛い年下男子なのでした

特に、初期ではエリアスの腰を抱いて「強気美人の方が断然好み♡」なんて軽薄に口説いていた癖に、本気になったらタジタジの奥手になっちゃう童貞返りが最高に可愛いすぎる♡
ファンタジー作品では珍しく〝等身大男子〟なジークハルトは新鮮で楽しめました!

一方、強気美人のエリアスも非常に美味しいキャラクターで◎
自分以外の全てを見下したような冷たい雰囲気なのに、実は面倒見が良くて友情を大切にする熱血漢。
そして、普段はツンツンしてるのに実はトラウマ&拭えない闇を抱えていて、ふいに見せる弱さに庇護欲が唆られる圧倒的ヒロイン(♂)な受けだったんです!

あとがきで
「エリアスは相手によっては攻めにも見えそうな、イケメン美人でお願いします」
と村崎先生が仰るとおり、攻めでも通用しそうなキャラデザで、どこからどう見ても麗しい美青年なのに〝圧倒的ヒロイン〟のギャップ……!
ひぇ……好きすぎる……(震え)

本当にもう、キャラ(キャラデザ)良し!ストーリー良し!濡れ場良し!なのに、誤字だけが非常に勿体無い
とは言え、圧倒的〝光〟属性の攻めにより、闇に囚われた受けを救済するシチュ大好き人間には堪らない、垂涎すぎる二人だったので★5評価にしました◎

満足感と余韻が凄い第2巻!

2巻も面白かった…!と言うか、番外編のエピソード0が素晴らしかったです。
ラストの余韻が残りすぎて胸がいっぱいだ……

2巻では3人のラブラブ溺愛生活を垣間見れるかと思いきや、めちゃくちゃ過酷すぎる試練が与えられていて驚きました
が、そのおかげで続編アルアルの蛇足感はなく、最後までハラハラの連続で一気読み!

相変わらず、ヴァンとピートは独占欲と執着心とリュカへの愛が溢れて止まらないし、騎士団メンバー達からも愛されていて思わずニッコリ◎
そして、相変わらずリュカは頑張り屋で可愛いし、尻尾のモフモフ堪らんな…と何度悶えたことか。

フェネック狐の獣人なので、22歳なのに12・3歳の見た目って…もう合法ショタ万歳!!って感じです笑
そんな幼い見た目で、ヴァンとピートの大きすぎる愛情や熱情を一身に浴びる絵面は犯罪臭が半端ないですが、リュカは22歳なので安心してください!合法です!!!!
2巻でも変わらず、体格差フェチ溢れる激しめセッのオンパレードご馳走様でした♡

以下、1巻のネタバレを含むので未読の方はご注意ください


1巻で魔王と友情で結ばれた二人ですが、四代公爵家に隠れて逢引きして大丈夫か…?と引っかかっていた要素が見事に回収された続編でした。
何より、「トップオブビースト」の秘密が明かされる展開には胸が苦しくなりましたね……
本筋が甘々溺愛の反面、サブストーリーに胸糞要素が詰まっていて読むのが辛かったです。

そして、前世の兄との邂逅は涙なしには語れない。
前世の琉夏と今世のリュカの間で揺れる感情が切なくて、家族に会いたい!と願う琉夏の気持ちに思わず涙しました。
最後の最後でヴァンとピートとリュカの絆の強さに涙腺崩壊。
3人とも永遠に幸せでいてくれ……!

で、何と言っても番外編のエピソード0が本当に良かったです!
もし、事故がなく前世を謳歌できていれば違った溺愛三角関係を垣間見る事ができたんだろうか……
なんて、琉夏と優万と倫人の3人の関係に妄想が広がって止まりません。
何なら、このエピソード0を元にしたお話で1冊読みたいほど好きなストーリーでした。

コレぞ正に〝夢小説〟

真宮先生の既刊『ビッチング・オメガと夜伽の騎士』が好きだったので作家買い!
今回は、小説作品の推しである攻めの死を回避するために、小説世界へ転移した受けが救済ルート確立の為に色々と奮闘する…というお話。

よくある転移モノですが、今回は夢を見ている間だけ小説世界に転移できる…と言う、バーチャル世界と実世界の狭間で行き来できるイメージでしょうか?
クマのぬいぐるみを抱きしめて眠る受けを想像すると「めっちゃ可愛いな♡」と思わずニヤけました笑

そして、夢の中でヒナタが頑張れば頑張るほど、本来のストーリーと離れていくので「どうなるんだ!?」と続きが気になり、一気読み!
推しの為に夢の中でシナリオを変えるなんて、コレぞ正に「夢小説」なのでは…???などとオタ界隈の哲学について思い馳せてしまいました。

が、今作の受け・攻め共にキャラクター属性が自分の萌えには刺さらなかったようで、ラブシーンでそこまで萌えず……無念

受けは所謂〝推しの為なら何でもします!〟なオタク属性。言語に長けていて知的キャラなのは良かったですが、特に個性は感じずでした。

一方の攻めは「計略を巡らせ、親族を失脚させてわずか13歳で爵位を継いだ苦労人で策略家の若き公爵」と説明されていたので、一癖ある食えないキャラかと期待しましたが、至って普通のスパダリ様で個人的にあまり面白味がなく……
(スパダリ好きな方なら楽しめるかな?)

本筋の「推しを救う為に奔走する主人公」のストーリーは面白かったのですが、BL的に萌えたか?となると、個人的に好みの属性では無かったので★3評価にしました。

スパダリ攻めを救う為に頑張るオタク君が好きな方には刺さるかと!

ロマンスよ、ありあまれ

契約の〝愛人〟関係だった筈が、次第に惹かれていき本気の愛に変わる…【暗殺に脅かされる王子×チート(治癒)能力がある転生者】のお話。
〝契約関係→本気の恋〟な展開が好きなので楽しく読めましたが、めっちゃ萌える!!!!と心動く箇所が無かったので(個人的に)、可もなく不可も無く…と言う印象に。

なんか、受けも攻めも感情の変化が唐突に感じてしまってイマイチ乗れなかったんですよね。
特に、受けの変化について行けず……
ノンケで全く恋愛感情が無かったのに、ちょっと離れただけでそんなに好きになるかな?と。
で、再会後、どっからどう見ても攻めへの好意をアピールしてるのに、いざ甘い雰囲気になると「やばい!」って引いちゃうのも疑問でした。

そして、肝心のラブシーンが全然ドキドキしなかったんですよね笑

せっかくの告白シーン
BLの山場で一番盛り上がる所の筈が、
何?その究極の二択は……と。
いや、状況的に仕方ないのは分かるんだけどさ!!笑

もう少し、ロマンスが止まらない♡って感じの甘い雰囲気を期待していたので、二択で「しゃーなし認めるか…」みたいな状況はちょっと好みとは違いました。
ドラマティックじゃないので、リアリティがあると言えばあるのかな……?
でも、BLにおいてロマンスは有り余るくらいが丁度良いと、個人的には思う訳です!笑

とは言え、ストーリーは面白くて一気に読めましたし、転生主人公のサバサバした性格は好感が持てて良かったです◎
そして、攻めが第一王子と言う事で後継問題や正妃等の苦手要素があるかと不安でしたが、受けゾッコン&辻褄合わせの天才だったので、最後まで問題無く楽しめました!笑

フェロモンなんかに負けないで……!

清々しいほど、エッチで総受け!
攻め4人全員と濡れ場があり、なんなら5Pもしちゃう総受けの鑑のような作品でした笑

ぶっちゃけ、謎フェロモンでイケメン'sを魅了する設定に初めは「うーん…」と思っていました。

出会う攻め全員、マシロのフェロモンに惹かれて口説いてる感じで「フェロモンに惑わされてるだけ…?」みたいな。
攻めが寄ってくる度に冷めた気持ちになっていて、「君だからこそ好きなんだ!」感が薄くて、ちょっと違うかも……と。

主人公のマシロすら、攻めから口説かれる度に「俺のフェロモンに惹かれて寄ってきてるだけ」と思っていて、エロは豊富でも恋愛的な甘さは余り感じなかったんです……
が、この引っ掛かり。実は伏線だったんですよ……!

「女の子にモテたい」と願っていたマシロは、ただ漠然と「モテたい」と思っていただけで、本当は特筆した能力もない平凡な自分を「受け入れて欲しい」「愛されたい」と思っていただけなんですよね。

素直で明るく元気いっぱいで、スパダリ攻め'sから言い寄られても「はいはい、フェロモンのせいね」って軽く流していたマシロが……
——フェロモンなんかに負けないで。嫌いになってもいいから、ちゃんと俺を見て
と、感情を爆発させるギャップ……!
本当はずっと傷ついていたのね;;と胸が締め付けられました。

そして、魅力的な攻め'sが堪りません!
チャラくて陽キャな王子様(双子兄)や、執着心強めなヤンデレ王子様(双子弟)に、凄腕なのに童貞すぎるピュア騎士団長など…
中でも、好奇心旺盛でマッドサイエンティストな王宮魔導士・カール様が最推しです♡

もうね。飄々とした変わり者だけど、いざと言う時は頼りになって、大人の余裕があるように見せかけて、実は執着心も嫉妬心もバリ強い…って言う年上攻め。
めっっっっっっっっちゃ、ツボでした。
いやー…好きすぎる。カール様最高。

アルファポリスでは現在も連載中ですが、綺麗に纏まっているので、こちら一冊でも問題なく楽しめるかと思います。
続刊でたら絶対買うので、最後まで刊行して欲しいな

不覚にも泣いてしまった

嫌われ侯爵夫人(男)に異世界転生した、タヌキ…???
ちょっと、もう。既にタイトルだけで情報が渋滞していますが、さすが小中先生。
全ての要素が上手く絡んでいて、まったく混乱せずに楽しめました!

◆悪役令息転生…主人公の努力により、嫌われ→溺愛展開=嫌われ主人公の美味しい所
◆タヌキ要素…時折タヌキに変化できる→攻めにモフモフ可愛がられる=獣BLの美味しい所

どうですか⁉︎美味しい所(萌所)しか無いんです!!!
と言うか〝BL世界に異世界転生した化け狸〟ってトンデモ設定なのに、するっと受け入れる事ができたのも凄いな……と。
これは、もう小中先生の筆力のなせる技ですね!

そして、めっちゃ面白いし、萌えるし、途中泣けるし…で、この一冊で感情がジェットコースター状態に。どういう事なの。

いや、要素モリ過ぎて初めは完全にネタ枠として読んでいたんですが、ちょっと、もう。
不覚にも途中で泣いてしまいまして……笑
「家族が欲しい、愛されたい」と思う主人公ジルの気持ちにグッときて涙腺が崩壊しました(まさかの)

旦那さんである攻めから、恨み辛み嫌味を言われて嫌われまくる日々を過ごしている中(転生前のジルが悪いんですが)
それでも、状況を改善するために気丈に振る舞っていたジルが…初めて弱音を見せるんですよね。
もう、それまで頑張っていたジルの努力とか「家族が欲しい」と切に願う姿を見て、頑張れ!負けるな!と応援していた身としては、弱ってるジルに胸が締め付けられまして。うぅ…

そして、徹底的に攻めや周囲の人間から嫌われていたからこそ、ジル(ジロー)の努力と頑張りによって少しずつ愛されていく変化が、読んでいて非常に気持ち良いんです!

特に、転生後のジルに惹かれ始めていたアシュリー(攻)が、ジルから離婚を提案されてショックを受けるシーン
ココ、めちゃくちゃ気持ちいい!!!!笑
正に〝嫌われ→溺愛〟BLの醍醐味ですよね!ご馳走様です♡

初めこそタイトルの情報量に圧倒されましたが、最後は「家族って良いな」とホッコリ温かい気持ちになれる神作品でした◎

敵キャラに苛つきすぎてしんどい

うーん……
なんか色々とモヤっとする読後感でした。
断罪モノですが、主人公が真面目すぎて明るい雰囲気では無いです。
真面目でクーデレ受けのガブリエレは可愛いですが、その反面、感情の起伏が少ないので折角の断罪シーンも何だか淡々とした印象に。

理知的で真面目なガブリエレと、そんなガブリエレを敬愛する従者・ベルの関係性は好きですが、周囲のキャラがアホすぎて読んでいてめちゃくちゃイライラしました……
特に敵(本来のシナリオなら主人公)のルカが、本当に嫌なキャラでしたね。
そんなルカにゾッコンな攻略対象者達にも腹立つし…もう、読書中ずっとイライラ笑

嫌われ者が頑張って周囲に認められて好かれていく…みたいな展開が好きで、転生者ガブリエレに攻略対象者達が惹かれていき、そんな攻略対象者達に嫉妬するベル。
みたいな図を期待していましたが、全く違いました…
と言うか、攻めからは既に溺愛されていて何か違うな…と。

本来なら悪役令息のガブリエレを裏切り、ルカとCPになる筈の従者ベル。
しかし、ガブリエレを裏切るどころか過保護に溺愛してくるベルに戸惑いつつも、惹かれていき……
ベルに惹かれれば惹かれる程「でも裏切るんだよな…」と不安になるガブリエレの心境が切なくて、夜明けの腐女子的にはグッときました◎

でも、裏切る筈だったベルが本来のシナリオと全く違うキャラだったのは何でだろ?
この辺りの説明がなくて何だかスッキリせず、モヤモヤの残る読後感でした。

君となら、恋になる

やっぱり、切江先生のラブコメ作品は心のビタミン剤ですね!

相手をゲイだと勘違いしてグイグイ猛アピールする京(ガチゲイ攻)と、フェチ強めな眼鏡談話も楽しく聞いてくれる京を居心地の良い友人だと思っている一咲(ノンケ受)…と言う、見事なすれ違いの方程式◎
両視点で描かれているので、すれ違いまくる二人を終始ニヤニヤ堪能しました♡

一咲にとって、あくまで京は〝気の置けない友人〟
なんですが、京が話題に出す「眼鏡美人」を女性だと勘違いして思わずモヤッてしまう……
眼鏡美人=自分だなんて露知らず
京に愛される「眼鏡美人」さん良いなぁ…と無自覚に嫉妬しちゃうんですよね。
もう、ココ!めちゃくちゃ可愛い!!
自分なのに、自分に嫉妬しちゃう一咲がめっちゃ可愛いんです!!!!

前半は、グイグイ恋愛頑張る系男子の京と、ポワポワ天然男子な一咲…と言う印象でしたが、一咲がノンケと分かってからは一転。
失恋のショックから逃げる男子・京と、そんな京と話しがしたくて追いかける一咲へと、まさかの形勢逆転
追う者・追われる者が、後半で逆転するとは……!いやぁ、面白い‼︎

恋心を自覚した一咲は京と話がしたいのに、傷つきたくないからと一方的に逃げる京はヘタレで、ぶっちゃけ意気地が無くて焦れったい!
けど、京の逃げたい気持ちも良く分かるんだよなぁ…と。そのヘタレさがリアルで、思わず親近感が湧きました笑
一咲が筋の通った漢前で良かったよ、本当に……‼︎

タイトルの「恋だってできる」
読み始めは、どう繋がるんだろ?と思いましたが、終盤での一咲の台詞に繋がった時には思わず胸が熱くなりました。

バイセクシャル(女性)の友人が言っていた
『男や女の性別じゃなくて、好きになった人がたまたま女性だっただけなんよ』
という言葉を思い出して、本当にそうだよなぁ…と。

確かに、キッカケは〝理想の眼鏡イケメン〟と言う外側だったかもしれないけど、京を知れば知るほど惹かれていった一咲にとっては「君となら恋だってできる」と言うよりは『君だから恋になった』んじゃないでしょうか。
相手が異性か同性かは関係なくて「この人だから恋になった」って、素敵だなぁ…と
改めてBLの良さを感じられる一冊でした♡

受けの強さに、攻め陥落

めちゃくちゃ面白かった!
「愛淫堕ち」と言うタイトルから、平凡な主人公が893の若頭の手腕により、メロメロのデロデロにメス堕ち調教されるお話かと思いきや……!
いや、メス堕ち調教はされるんだけど(笑)
まさかまさかの、受けの芯の強さにより攻めがメロメロに堕ちるお話だったとは……‼︎
芯の強い、漢前な受けで凄く良かったです。聡カッコいいぞ!

序盤は平凡な大学生かと思いきや、お話が進むにつれて「ん?この子、実はヤバいのでは??」と、聡の強さが顕れてくるんですよね。
単純に「強い」んじゃなくて、最早捨てる物が無くなって「無敵」な人になると言うか……笑

とにかく、健一への執着心が強すぎます
しかし、受けの潜在的な執着心や愛着心を顕在させたのは攻めって言う関係性(無自覚)。めっちゃ好き

一方の健一は、屈強な男かと思いきや、心優しくて精神的に弱くて脆い。思考は至って普通の人なんですよね
出来の良い兄のコピーとして雁字搦めな青春を送ってきたミチハルが、ただの〝ミチハル〟として生きられた時間が、幼い頃の聡との時間な訳で。
かつて虐待されていた聡を守った思い出に縋って、今も生きています。
しかも、誰よりも聡の幸せを願っていて……

それが、自分と再会した事で聡が893と繋がりを持ってしまう=不幸せになってしまう…と。
心の拠り所にしていた聡を手放したく無いのに、聡の幸せを思えば側にいるべきでは無い…とグルグル悩んでいる間に決定的な事件が起きて、ついに聡を手放してしまうんです。

聡の意思を確認せず、「俺が離れる事が聡にとっての幸せだ」と信じて。
一見、聡への優しさに見える行動ですが、聡にとっては身勝手で残酷極まりない決断な訳で……

大人の勝手に翻弄され続けてきた聡が、ついに覚醒

いやーーー…めっっっっっっっちゃ爽快でした
平凡そうに見えて、実は爆弾を抱えてる受け。めちゃくちゃ良いです。
そんな聡の大胆な行動に、ついに健一も陥落してしまう…って言うね(◜ω◝)ニコッ

優しさ故に、(今も昔も)聡の真っ直ぐな感情から逃げていた健一に対して放った、聡のセリフ。
——俺が変えたかったのは、ミチ兄の人生だ
聡の覚悟が顕れていて、めちゃくちゃカッコ良かったです。しかも、幼い頃からだなんて……!
最高の下剋上をありがとうございます!!!!
漢前女房の尻に敷かれる男前。堪らないですね♡