山本アタル先生の新刊、作家買いです!
とにかく絵が好みすぎるので、私は表紙の時点でもう満足。今作も素敵なお話ばかりだと思いました。
同じ大学内の複数のカップル(面識無し)の話ですがファンタジー要素は強め、アタル先生独特の可愛い雰囲気が好きな方は楽しめると思います。
逆にストーリーを重視される方は、お話に少し無理矢理さを感じてしまうかもしれません。割とサラッと読めます。
① 死んだ愛犬(?)×引きこもり大学生
あまり現実味がないのに加え、ツッコミどころが多々あるお話ですが、犬のチビ太がとても可愛いです(笑)
攻めが少しストーカーちっく(割とストーカーそのものかもしれません)ですが、それにはあまり触れられず終わります。
受けはそれでいいのか?と最後は若干の疑問符を浮かべてしまうところがありましたが、私としては何だか親目線で見てしまう可愛いお話でした。
②やさぐれドS×童顔魔性
ただの可愛いだけの受けじゃなかった!ってところが正直な感想です。童顔魔性と書いてある通り、アタル先生の描く可愛い受けには二面性があることが多くて私は好きです。
あとは、飄々としているくせに本当は受けのことを大切に思っている攻め。ふつふつと匂わせてくるあたりが、流石アタル先生だなぁという感じがしました。
少し痛いところがあるお話なので、苦手な方にはあまりおススメできないです。
③クール幼馴染×純情チャラ男
こちらは表題作です。
幼馴染ものが個人的に好きなのですが、クールを装いつつも気を引きたい攻めや、見栄を張る受けが良かったです。
受けが攻めのことを意識しているところが堪りませんでした。攻めが「可愛い」と言っていましたが私も思いました、可愛い。
④年下ドS×近所のお兄さん
好きな人をいじめてしまう系のドS攻めです。(いじめというか嫌がらせですし、少しやりすぎでは?というところはありました)
正直、作中ではどちらが攻めかわかりませんでしたが、帯の表記的に恐らく年下ドSくんが攻めです。ですが見る方によっては逆に見えるかもしれません。
個人的な意見ですが、私はこのお話の攻めが一番好きでした。
アタル先生の描く悪い顔が好きな方におススメです。そして、そのまま赤面や笑顔のギャップにやられます。
今作も絵が素敵でした。何時間でも眺めていられそう。いつもとは違って、表紙がどちらかというとカッコ良い系なのも新鮮でよかったです。
次回作も楽しみです。