タイトルと表紙で引きましたが、中身はそこまでハードな展開ではなかったです。
貴族の精神、みたいのがキャラクターの性格、ストーリーに関わっていて設定が上手くいかされています。
受は貴族とはいえ末っ子でややお気楽な立場ですが、親代わりのお兄ちゃんが怖い。兄には絶対逆らえないという関係も上流階級ならではでよかったです。友人と兄がザ貴族の腹黒で難しいことを色々やっていますが、本人は関与せず高潔なお姫様ポジションです。
生徒代表にならないと、クリケットで優勝しないと、名家ならではのプレッシャー!みたいなのが好きなので萌えました。反発して家出ってのが定番ですが、彼は当然のように務めを果たしています。
多分元々の性格は貴族に向いていないんだろうなー、感情を抑えられず、後先考えずにケンカを勝ったり性に奔放だったりでそのアンバランスさ、ギャップが魅力的です。ちゃんと友達と攻が守ってくれます。
ツンデレなのかな?と思いきや身分故に誇り高く生きているだけで、結構素直なのでおてんばご令嬢って感じですかね。
外国人同士の設定なのに実際そのコミュニケーションは日本人じゃん、って作品はありますが、これは会話がちゃんと、元は英語なんだろうなって感じられるのがいいですね。映画を見ているみたいです。それ故分かりにくいところもありますが説明がついています。高尚な会話、説明、高尚な会話、説明みたいになるので嫌な人は嫌かも。私は好きでした。
女王様受で検索して、はじめての作家さんでしたが買ってみました。結果大当たりでした。変わった設定のイロモノかと思いきや普通に恋愛小説としていい話でした。純愛らしいです笑
本当に続編を期待します。
受の一人称が私、攻を君と呼ぶのがノーブルで、可愛くなりすぎなくてよかったです。セレブな暮らし、外国の情景も設定に合っていていいですね。
攻×攻らしいんですが、その攻防もとても面白いのですが、攻はカッコいいし、リバはなく、受が頑張って拒否しているだけです。ただ、私は強気受、女王様受を求めて読んだので大満足でした。
攻の執着具合も最高。人生全てつまらない、自分の命すらどうでもいい、ハイスペックな能力権力を全てクリスを囲い込む為に使うやつです。
レビューが少なかったのでついつい書いてしまいました。