短編集なのでいろんなお話が読めますが、なかでも「親友が~」が一押しです。
ノンケの流星に片思いしつつ親友ポジに納まっている恭介が、表面的には爽やかイケメンを演じつつ密かにヤンデレ化してこじらせてる感じが最高にツボでした。
本当は素直でいい子なのに、女子から預かった差し入れを捨ててしまったり。
流星のことが好きで、でも好きだからこそ告白はできない…
ちゃんと想いは伝わるのか。切なくなったりはらはらしたり、最後まで一気に読んでしまいました。
他の作品も面白いのですが、全編通じてどれもすごくエロに力が入ってるのも良かったです。
少女まんがのきゅんきゅんとBLのエロスが同時に楽しめて、どちらも大好きな私には大満足でした!
有名ラーメン店の跡取りで苦労知らずの蜂谷と、無職の父親を持ち将来は悪徳弁護士になって金を稼ぐつもりの入江。
年齢を偽って家庭教師のバイトをしている入江が蜂谷を教えることになり、最初は反発していた二人が徐々に変わっていく過程が丁寧に書かれています。
境遇も性格も正反対で、お互いいけ好かないと思っていたはずなのに…と困惑したり反発したりする二人をじれったく思いながら見守るのは楽しい。
特に大学生になって蜂谷の部屋に通うようになった入江が、「蜂谷が男にだまされないよう、自分が気を付けてやらなければ」なんて考えているくだりは終始ニヤニヤがとまりませんでした。
あと脇キャラもかなり個性的です。花沢くんは是非素敵な彼氏を作って幸せになってもらいたいので、スピンオフとかあるといいなあ。