あくまで私見ですが、この小説を読んだ時に私はそう感じました。
商業誌ではなく公開されていることに驚いたほどです。
詳しいあらすじは他の方が丁寧に説明されているので割愛しますが、
以下のポイントに萌えを感じたり、興味を惹かれたりする方にぜひお勧めしたい作品です。
・異世界ファンタジー ※魔法・魔術等は一切でてきません。
・年下×年上、あまあま
・体格差(屈強×華奢)
・身分差(領兵×元皇太子の領主)
・人種の違い、寿命の差による苦悩
・国や領土の問題、人種間の問題等に切り込むストーリー
話自体は割と淡々とした語りで進んでいきますが、それが癖になるというか、
それでも読ませてしまうというか。
起承転結という大きな波はないにもかかわらず、物語に引き込まれます。
主役2人の「人生」という物語に、読者が寄り添うような話であると思います。
■ノブさん(39才・ベテラン上司)× 阿南くん(23才・新人リーマン)
ノブさんの作ったゲームが大好きすぎて、若干ストーカー入ってる阿南(あなん)くん。
思いの丈をぶつけた企画書を、ノブさん本人に「俺のゲームのパクリ」と一蹴されあえなく撃沈します。
そんなこんなでギスギス関係の2人が、何故かノブさんが企画していた孤島サバイバルゲームの世界に迷い込んでしまいます。
不可思議な状況から脱出するため、2人は苦労しながらも何とかゲームクリアを目指しますが・・・
という感じのお話です。
ゲームとノブさんをこよなく愛し、素直ないい子の阿南くんに、
段々と堕ちていくノブさんがかわいいです。
阿南くんに自分が作ったゲームを褒められて照れたり、
黒歴史をほじくり返されて悶えたりという姿はおっさん好きとしてたまりませんでした。
今回はおっさんにDTという付加価値がついていて、さらに萌えはげました。笑
登場人物の魅力に悶えまくりましたが、ストーリーもよいです。
ゲームがどういう工程を経て作られているか、
ゲーム作成あるあるなどの小ネタ・裏話を描いているところがすごくよかったですね。
著者さんがゲーム業界出身らしいので、話がリアルでおもしろいです。
ゲーム製作者の苦労話なども、似た業界に勤めている身としてめちゃくちゃ共感しました。笑
ゲーム好きな方はもちろん、業界やお仕事の裏話が好きな方、
メガネっこ萌え、オヤジ攻め萌えな方にはおすすめです。