真実を知り変わってしまった皇子は見てて凄く痛々しかったですね。
同時に、灯二と金隷の代わりを強要されてるシーンの成重も凄く痛々しかったです。
「死にたい」「殺したい」「会いたい」
どれも成重の極限の願いで。
自分の命を顧みず(いや、この言葉はホントは良くない…ってか合ってないんですけど他の表現方法が見つからないので代用)皇子の血を飲み、最後の望み「会いたい」を実現させようとします。
金隷は自分が操られていると知り、血筋で繋がった自分では足手まといになると思い皇子に自分を拘束するように言います。
このシーンも好きです。
金隷は皇子の為に、皇子は金隷を助ける為に。
お互いがお互いを想ってるからこそのシーン。
ぐっと来ますねー。
羅貫に「我がままがある」と切り出した千艸。
その願いが「自分と羅貫の目の線を繋げたい」でした。
いざというとき、時間のロスを軽減するためにもそうした方がいいと言う千艸。
しかしそれをすると「一生俺と繋がったままになるけど。いいか…?」
この、お互いが信頼し合って望みを言い承諾し羅貫が凄く綺麗に笑うところ。
ここでも涙ぐんでしまいました。
ちょっと的外れな感想だと、「あ、千艸でこはもういいんだ」とか「これってプロポーズ!?」とか変なこと考えちゃいました;
ホシミノコトの策略のせいで何をしても彼の手柄(?)になってしまうという現実。
見てて凄く悔しかったです。
そして、当然と言えば当然なんだろうけど、人々の心境の変化に胸が痛みました。
大衆は「善いもの」は崇めるけど「悪いもの」は徹底的に排除しようとする。
しかも、自分で善悪を見極めるのではなく、皆が言うから、っていうのが主なところですよね。
一瞬前まで皇子&金隷を崇め奉ってたのに、神が出現してそれを悪と言ったらすぐに手のひら返して「皇子と金隷を始末しろ」とか言い出すんですからね。
人間って怖いわーと思いながら読んでました。
でも自分もそういう状況に置かれたら同じことになりそうで、そういう意味でも怖いんですけどね;
どんどんシリアスになっていって、ドキドキする展開でした。