今回は作者買いだったので事前情報ほぼ無しで読み始めました。
今までの先生の作品も拝見させて頂いていたので葵兄ちゃん、福太共に完全に私の好みでした。
ヤンデレ気味な攻めとツンデレ気味な受けと上手いこと調和がとれてる感じがして見ていてキュンキュンします。
先生の書くエッチなシーンもとてもタイプで比較的エロシーン少ない方なのかなとは思いましたがそれでも満足するエロさはあると思います。
不穏な空気が終始流れてるのがいいスパイスになっていて、不安定な中にあるエロってなんかクセになります。
この二人の背景があまりにも辛くて読み進めるごとに先を予感して辛くなっていくのですが、読まずにはいられません。
レビューで先が分かるのがちょっと...と書かれている方もちらほら目に止まって確かにその通りではあるのですがそれでもなお作品に引き込まれるほどの出来だと思いました。
葵兄ちゃんはあれだけ辛い環境に居たのに光のような存在だった福太の事をお兄ちゃんらしく守ろうとしていて、それは再開した後も変わらずで深い愛を感じますしそれに比例して純粋すぎるほどの福太の葵兄ちゃんに対する好意も同様で、時間は経ってるのに全く変わらない子供の時と同じ気持ちの2人で再会したという点に運命的だなと思いました。
勝手にですが先生の気合いを感じる作品で、大変心に残りました。
切なくもあり、苦しくもあり、辛くもあり、でもお互いの愛で溢れてる素敵な作品だと思います。
神にしなかったのは勝手ながら消化不良な感じが残ってしまったからです。
しっかりと綺麗に終えられてはいると思うのですがあの二人の悲劇に対してもっと!もっと!是非ラブラブな感じを詰めて欲しかったです(笑)
読み終えた時の気持ちが切なさが6割程だったのでもう少しだけあの二人がラブラブなところが見れたらもう思い残すことはありませんという感じです。
先生是非アフターストーリーを...!
題材があまりにも重いので何度もこまめに読み返せる作品では無いかもしれません。完全にファンタジーだと割り切って読むからこそ読み切れたのかなという疲労感があったので。
私は先生の作品が今までのもの含め好きですからこのような評価になりましたが賛否両論ある作品なのでしょうね。
でも死ネタ大嫌いな私が評価できる1冊でした。