表紙の絵がとても美麗です。
手に取ったのはまずそれがきっかけでしたが、中身もほんとうに美しいです。好みです!
繊細でかぼそい美少年のレイが、最初は憂鬱で消えてしまいそうであったのに、謎の喫茶店のマスター、蔵ノ助と恋に落ち、惹かれていくにしたがって瞳に熱を帯び、色っぽくなっていくのにじわっとくるものがありました。
物語全体から、ふんわりとただよう色香があり、清廉な雰囲気なのに熱を感じさせる独特の魅力がある作家さんです。
儚げで、瞳にただよう透明感も魅惑的。
猫の豆蔵がかわいくて魅力もありました。
個人的には、このつづきが読みたいのですが、この一冊だけなのですね。
繊細な感性や優しい物語が好きな自分にはほんとうに好きな作品でした。
ほんと美しいです。