同人時代からお気に入りの作家さんでしたが「絵が綺麗なのに話が理解できなかった」という意見が多数あったので、あえてその点に絞ってレビューします。
「エリュシオンの音」に出てくる睡眠の異常は、ズバリ「お互いに愛し合った結果、受の意識や人格か攻の中に取り込まれて、ひとつになった代償としてその存在を失ってしまった」と解釈できました。
(わかりにくい説明でごめんなさい)
実はこの概念、同人時代から何度も何度も作品の中に組み込まれているんですよ。
なのでテニプリの同人時代をよく知っている人はまだ読み解きやすいかもしれませんが、完全に初見だとツラいものがあると思います。
血筋が複雑になりすぎたからか、最後に家系図を載せてくれているのは良心的です。
評価が賛否両論なのは無理もないでしょう。
ある意味、読者の頭脳が試される漫画としての一面もある作品だと思います。