1巻を読んだ時から「あ、これ最後やばそう」と思っていましたが、やっぱり泣くやつでした。
8巻は途中から涙が止まらなくなって、読み終わった後も思い出すたびに涙が出てきてこの漫画を忘れる必要さえありました。
仁と慶光も好きですがやっぱり仁と光也。
別れの時、光也の願いと最後のキス。
そして戦場でも「あの記憶がある限り一生幸福なままだ」と言い切ってしまう仁。
光也の願いを叶えた仁が時を超えて渡す幸福のバトン…何度読み返しても泣けます。
BLに慣れてしまうとどうしても「どうにか二人で幸せになれないものか…」と思ってしまいます。
でもそういう不満は読後感の良さがが攫っていってくれます。
このラストは一番腑に落ちるしこうなるしかなかったですしね。
読み終わってからゴールデン・デイズというタイトルを見るとぴったりだなと思って胸がジンとします。
BLに分類するかどうかは人によると思いますが、BLの入門書としてすごくお勧めです。
大正ロマン、SF(タイムトラベル)、途中からサスペンスの要素等もあり、脇キャラも個性豊かです。
名作です、ぜひ読んでみてください。
間違えて下巻から買ってしまいました。
しかし、下→上もなかなか悪くない読み順だったかもしれないと思いました。
上巻はちょっと重いので、せっかくおいしい下巻を見ても引きずる可能性もあると思うので
先にデザートみのある下巻で二人の生活を垣間見てから事情というか馴れ初めを見に上巻に行くというのも良いような?
可愛くてちょっと笑えて好きなんです下巻。
としおさんの心象風景というか世界観がミニキャラとかでファンシーに描かれています。
これが可愛くて好き。
暗い事情も嫌な奴もこれのおかげで少し中和されます。
としおさんにはちっちゃいケモミミがついています。
左手は義手(ちょっとサイボーグっぽい)です。左胸には何か埋め込まれているように見えます。
下巻から見たので「そういうものか」と思ってしまいましたが、上巻を見た後だと結構痛々しく感じるかもしれません。
舌ったらず、字が汚いのも、かわいいんです。
表紙の絵のように鼻の上のベルトを通しているんですが、デフォルメ絵でそこがパペットの口みたいに見えてなんかかわいい。
新藤の事が大好きなとしおさんと淡々としてるんだけどたまに笑う新藤。
二人はどうなるんでしょう続編読みたいなぁ。
「マウリと竜」
神様は厳めしい顔をしてるのにデフォルメだとめっちゃかわいかったりして笑いました
マウリはショタ?だけどなんと妊娠までしてしまいます。そこらへんの描写は特になく神様の子供が誕生。
ファンタジーだからOK!
「雨降らしの神様」
アメフラシ?ってあのヌメヌメの紫の?と思ったけど姿は白蛇でした。
余裕そうに見えるのに大嫌いと言われただけで変身が解けてしまったり、そのまま数日雨を降らせ続けたまま岩戸に引きこもってしまったり。
松里が欲しいと言っていたPSPを探してたり…かわいいですね。
「めぐりゆくもの」
馬と人間の民話っていくつかありますけど…特に何も思ってなかったんですが
こんな風に萌え変換されるとすごく萌えますね!馬と人間すごくいい。元ハルヒラさんの腕ですね。
どれもこれももっと読みたいなって思うお話とキャラクターでした。続刊に期待。
表題作「ジンと猫は~」を読んだ時「これは!!」と思いました
モノローグがリズムよく聞こえて映画のように読めるのが好き
「ジンと猫は~前・後編」「謝罪」「残像」全て終わり方が良い
まぁジンと猫は「これで終わり!?」って終わり方なんですけどね!
きっと続編があるのだろうと思ってたんだけど…ないのかな。
ジンとマリの関係が好き。
マリはあんな容姿と性格の割にジンにパシられてばっか。相手を思って何か言えばうざがられる。
でもなんだかんだで離れない二人はプラトニックだと思う。
続編があったとしてもきっとこの二人はくっつかないんだろうな~
でもこの二人が好きだからもっと見たい
二人が喧嘩してるシーンが一番好きかも。ひりひりする。
あとカバー下の絵が好き。ジンとマリの距離感。静かなんだけどどこか苦しい感じ。
「謝罪」は痛い系。トラウマ系なのでぐおおおと胸に痛かった。
「残像」Non tea roomのスピンオフ。あっちも読むとより楽しめる。単品でも読める。
切ない…。
「幸せになるのだっ!」はちょっと自分には合わなかった。
でもトータルでぐっときたので神評価
藤代流を再興させるため、祖父と父に人柱として観月流に差し出される篠芙。
凌辱がメイン。だからといって読まないのはもったいない。
能の事は分からなくても大丈夫かと思います。
最後には甘い雰囲気になる普通のBLと違ってちょっと男性向けっぽいかも。
1回目読んだ時は凌辱が多くて長く感じたけど
2回目は割とスッキリ読めました。
何度も読めるパワーのある作品だと思います。
最後あたりで二人が見つめ合うだけでほんのわずか進展する兆し。
脇役もなかなかの粒ぞろい
宗家の孫である元裕紀。
後継者として特別扱いで育てられ、我が儘。
篠芙のライバルで、才能のある篠芙を憎んでいたが…。
真木
いつもスーツ。10歳で観月に移り住んでからたんたんと身の回りの世話をこなす。
手は一切出さない。篠芙を贄とする一員ながらも、篠芙の事は大事に思っているらしい。策士。
こっちとも見たかったかな。でもこれはそういう話ではない。
弄ばれながらも狂おしく美しい篠芙と、それに恋い焦がれて最終的に犬みたいになっちゃう明煌。
芸のため家のため人ではない何かへと変えられる篠芙。
山藍さんの文章が綺麗です。
時折遠くを見つめながら(変な笑いがこみあげつつ)読みました。
何て本だ!
ヤバイと聞いて読んだのですが…ヤバイですね!
開始早々に片鱗が見え、壊れるのもかなり早かった。
まずこの本が世に出てきた事が嬉しい。(何度もポシャったらしい)
口調やら展開やら普通はこんなの「書けない」「書かない」所です。
口調一つとっても「さすがにこれはね」と憂慮するところ
作者さんが突き抜けて好きに書いている。
攻めの好感度?知るか!
という潔さすら感じる…。
人の感想を聞きたくなるようなちょっとした問題作。
こんだけアクが強いと当然好き嫌いが出ますね。
耐性強い方なら覗いてみては?楽しいですよ
炎の蜃気楼を読む前に予習でこちらを。
あっちは道のりが大分長いようなので。
結末が明示されてなくて、どうとでも取れそうな感じ。
殺す、王が死ぬ、逃亡…もしくは民に問うか…。
どれもありそうな書き方してる。
「ありがとう、すまない」のセリフ。死にそうだし、逃げそうだし
まぁとりあえず、最悪のBADENDが書かれてなくて良かったです。
あそこからのHAPPYENDはなかなか難しそう。かといってBADは読後感が…。
あー読者にゆだねるやつかーとも思いますけど
これはなんか、これでもいい気がします。説得力があるような。
儀式についても、こんな設定なのにご都合主義という感じがあまりしない。
私的には、熱帯の「間の楔」のような気がした。
(これを読む前に読んでいたせいかも)