旦那様攻め・熊先生が素敵でした。デカくて頼りになるし受けの千紘を下心無しに気にかけてくれるし、作者さまのおっしゃるように「こんな旦那様欲しい」という理想を絵に描いたようなキャラです。旦那様と言っても、黙ってオレに付いて来いタイプではなく、持ち前の包容力で支えてくれるタイプなのがなおも嬉しい。
熊先生って、ぱっと見イケメンでなくて無口だし目付き怖いし無口なんだけど、どういうわけか見てるうちに好きになっちゃうというか見えないフェロモンが働いている気がします。オッサンと言っても正確にはオッサンとおにいさんの間くらいなので、イケメンと言うか男前なんです。
対する受けの千尋はチャラ男な見た目に反して家政婦の仕事に一生懸命な健気くんです。ほんとに今までテキトーに生きてきたのか!?と言いたいくらい良い子です。こちらは男前ではなくイケメン。
ほのぼのしている前半はポロポロも萌えて楽しいです。後半は千紘が熊先生のお見合い相手の存在によって恋心自覚して出て行こうとするんですが、そこでまた熊先生の思いやりフル活用。
熊先生がいつ頃千紘を好きになったのか微妙にわかりませんが、出会った時の説教とこのシーンを比較すると少しずつ、少しずつ見守るうちに・・・なのかな?とも思えたり。
エチは本編と書き下ろしの2回です。
千紘の寝顔が乙女でうっかり受けだって体格良いのを忘れそうです!亜樹良のりかずさんって何気にガタイ良い姫抱っこお好きですね(笑)
二人とも子ども(猫)と一緒に幸せになってねw
コミカルなBLを久々に読みました。
主人公と兄との年の差も影木さんとDA○GOと一緒ですね。ただし、漫画家志望の主人公は素質ゼロ(笑)
攻めが受けを全否定するBLも新鮮でした。
受けを女と思い込んでいる時と男と知ってからののギャップがあからさまで、またそこがいい人だけではすまされない攻めの魅力でもあると思います。
しかも、受けの服を脱がす理由が「俺を幻滅させてくれ~~」って、けっこうぶっ飛びキャラなのねw
ブラコンの兄が攻めが男もいけると知り制裁加えるんじゃなくて、「オレが相手でもいいよね・・・」と迫ったのは意外でした。そっち!!?
おかげで個人的にSHOGO×龍馬が気になってしまいました。
でも、小説ではSHOGOはマネージャーさんとできてるのでそれはないと思いますが。。。
攻めの龍馬のキャラが、優しく誠実→性格曲がった変態→乙女・・・と一冊のうちで変化が著しかった。ていうか全体的に濃いキャラばかりです。
続きは気になりますが、この一冊でだいぶ濃いので気長に待てそうです。その間に同時発売の小説を読んでおくのがちょうど良いです。
笑ってはいけない笑ってはいけない・・・・・・これはあのタクミくんシリーズの記念すべき実写化第一弾なのだから・・・笑っては・・・・・・プーーーっダメだーーー(笑)
次回作以降に比べてラブコメチックです。(赤池君以外)別次元でのタクミくんとして観ています。寮のベッドが近すぎたり、男子校にしては意味不明な銅像があったり、etc.妙なつっ込みどころが・・・。
タクミとギイの見た目が幼いです。本来高校生だったらあのくらいだろうけど、なんてったって吉沢君役が声優・羽多野渉さんなんだからビックリ!あの水色の制服をしっかりと着ています(笑)
高林君、意地悪お嬢さまみたいですね~。息の合った取り巻き達が、高林君がしゃべる度に頷いたりしてます。
せっかくだから吉沢×高林にもっと登場して欲しかったな。序盤で印象深かったのに、それ以後出てきませんでした。
内容は詰め込んでいるのか、語しが早く進みます。
短かったけど井上佐智も登場したし、タクミとギイは見る見るうちに距離が縮まって、展開早い!
タクミが野崎に襲われ(ちゃんと未遂です)、ギイが野崎と持久走対決するのだけど、あれ?誰もスタート合図しない。タクミが「ギイ、ラスト一周ー!」と言ってたけど、何周走るかくらいは決めてたのね(ホッ)。案外アバウトだなぁ。
ところで。
タクミのあれは一体何??途中一緒に走り始めたと思ったら、ギイ一人でゴールして、タクミ本人は赤池君と待ってたし。幽体離脱じゃないよね?(笑)
そしてやっとラブシーンきた!!・・・・・・・・・・・・・・・・・・おや?ここ、どこですか?
背景真っ白な空間で、タクミとギイが白いシーツのみ纏って、カラミに見えないカラミを・・・。えーっと、これは二人の世界ってことですか。後半の演出はいろんな意味で大胆!
ここでタクミのトラウマが明かされるのに、シリアスになりきれない何かがあります。
あれこれとつっ込み発見しました。でも、これはこれで面白かったですよ。キャストさんもその後ご活躍されている俳優さん達で、ある意味貴重でもありました。
ラブシーンはかな~り抑えてしまってます。この時はまだ、実写BLは試行錯誤な面があったのかもしれません。
DVD特典の試写会と座談会に萌が隠れているかもです!
数ある実写BLの中でもこれは傑作です。キャストにも内容にも惹きつけられてしまいました。
冒頭からラブラブ電話。しかし、これを最後に当分深刻な展開が続くんです。
ギイの突然の変貌。ありえないくらい素っ気無くなった彼に、タクミは傷つき、人間接触嫌悪症再発。せっかくギイの愛情で克服したのに。
ギイ、果たして眼鏡までかける必要あったのか?いや、似合ってるからいいか。
回想シーンでのギイも寝起きからスタイリング決まってるし、もうこの人は何をしてもプリンスです♪
二人きりになっても抱きしめてもくれないギイに、頭の中が「どうして」まみれなタクミが、可哀相なんだけど可愛い。相変わらず服も可愛い(笑) 子供服売り場横切るたびにドキドキしたらどうしてくれる!?
新しいキャストもチラホラ。次回作でもメインになる三洲君と真行寺君も登場。そして、元高林君こと野沢君も(笑)
真行寺君、大胆な事ずばずば言っちゃう子犬ですね。野沢君は私服姿のみで、せっかくだから制服姿も見たかったです。
このシリーズになくてはならない存在、それが赤池君です!!
このお方は・・・・・・毎度毎度、名言ばかり残してくれます。今回も、変貌したギイに関する優れた分析、対策案などでタクミを励ましてくれました。本当、赤池君がいなきゃダメです。神様仏様赤池様です。
ギイったら、そんな友達の存在までシャットダウンするなんて、今年の一年生はどんだけ強烈なのやら?
で、その一年生、妙に怖いんですけど!?
「崎先輩!崎先輩!」ってギイに付きまとうのは想定内だけど(←このとき、タクミとギイ目が合ったのに~)、タクミのほう見てヒソヒソ陰口叩くわ、突然現れて絡んでくるわで、タクミは十分危険な目に遭ってるよ、ギイ(涙) それよか「パパ」ってなんだよ(笑)
三洲君の脅しと見せかけた後押しで、嫌悪症再発を知ったギイ。タクミを探して校内大爆走。その頃、取り壊し予定の音楽堂で一人涙するタクミ。
ここの二人の演技が良かったです。
「タクミィ・・・」と悔し泣きしそうなギイの、足の速いこと!!早回しかと思うくらい速いです。演じる渡辺君の足が長くて歩幅も広そうですし。一体、撮影でどれだけ走り回ったのだろう?
泣いてるタクミときたら・・・・・・これは、女の子?いやいや、女の子を超えたヒロイン・受けの涙です。素晴らしい!月○先生もびっくりの表情です。
そして、音楽堂でやっとタクミとギイが向き合えました。
それまでは、どうしてギイがあんなやり方をするのか疑問で、「タクミに何かしたらコロス」戦法でいいのに?と思っていたんですけど、「俺にはこの方法しか・・・」と言うギイの姿を見ていると、考えるに考え続けて苦肉の選択だったことがうかがえます。前作「虹色の硝子」でのギイを思い出しちゃいました。
最後に来ました。シリーズ史上最も長くて大胆なラブシーン!前作を超えてます。
凄いぞ凄いぞ!2、3秒に一度はキスしてる!!トータルで何十回かわからないくらい。
チラッと見えたギイの脇毛にうっかり萌え。実写だと抵抗あるはずなのに、映像綺麗だから脇毛まで綺麗に写っています。そういえば、今作のギイって体格がガッチリしてるかな?
それまで二人すれ違ってて緊迫してたから、この長いラブシーンは出血大サービスでした。借金倍返しにしてもらえるってこんな気持ち?
嗚呼、告白も初キスも、結ばれたのもプロポーズしたのもこの音楽堂なのに、取り壊されちゃうのか・・・・・・。こんな立派な建物のどこにガタがきたのか知りませんが、せっかくだから二人の挙式もここで挙げてほしいです~。
とりあえず、タクミとギイの愛情は安泰。このシリーズは今の時点では4作目まで進んでます。これからもいろんなカップルの登場が楽しみ!
深夜放送されていたBLドラマです。
内容は、賛否が分かれそうだけどハマる人はハマると思われます。
七光りを理由に大学でいじめに遭う翼(眼鏡っこ)。彼は同じ日に、大学でタイプの違う男二人に出会います。一人は、傲慢で俺様気質のレオ。もう一人は、泣いてる翼に優しく声をかけてくれたカイン。(注:日本人です)
レオは翼に何かを感じ取っているらしく、何かと気にしている様子。でも、翼は優しいカインを好きになります。
このレオを目にした瞬間、「誰!?この耽美と野生を兼ね備えた麗しい青年は!!」と見惚れてしまいました。汐崎アイル君、カッコ美しいですねー。声が好きです。
レオから河川敷に来るよう強引に誘われた翼だけど、結局その日はカインとデートへ。
あのー、服屋の試着室に男二人で入ってるの店員さんは気にしないんでしょうか?それとも、そちらの男性方の御用達?翼の眼鏡を外し、キスしそうになってドキドキだったけど未遂・・・。
でもカインには他に気になる人がいるらしく、察した翼はレオの待つ河川敷へ。レオってば、キレながらも待ってましたよ。その前も不良三人組から翼を助けてくれたし、この一途者!
結局キスはレオとしちゃいました!!ていうか無理やりされました。
そこからしばらくの演出が???なシーンが多く、意味不明でした。
「翼が欲しい」と呟く翼に、レオが「翼探しに行くぞ!」と言って河川敷へ。何故か川に入って工芸に使う材料らしき物を拾って、二人して喜ぶ。え~と、探していたのはこれ?「翼」探してたんだよね?このシーン、意味不明です(笑)
それはさておき、レオが直球に告白して「同じ匂いがする」と告げます。でも翼はカインが好きなので戸惑い・・・。
ところが。
工芸室にあるベッドで、レオとカインが寝ているところを翼が目撃!ていうかここ、大学内じゃん!?あなた達大学の中でやってたの??
それよか、レオとカインはどっちが攻めなの?あのアングルでは判別できない(涙)
浮気というより何か事情があるらしく、動揺して話を聞こうとしない翼に「ぜってーあきらめねぇからな!!!」とラブコールするレオ。あんなところ見られたのに、ほんと直球~。
後日、いつものように翼に優しく声かけるカイン。でもなんだか目が暗いです。
レオの過去話をするのだが、知りたいのは二人がどうして寝る関係になったかなんだよ!!んもぅ~、このドラマ肝心なところが抜けてるわ・・・。
そして話が終わり、突然立ち上がったカインは言いました。
「早く消えてくれよ」
こ、こ、怖!!!いつもの優しいカインは何処?何かの仮面の外れる音を耳にした気がします。やっぱりレオが好きだったのか。
翼にとってカインはデートまでした想い人なのに、カインにとって翼はレオの心を奪う邪魔者だなんて・・・・・・皮肉な三角関係です。しかも「レオを守れるのは僕だけなんだ」と執着めいています。ビビる翼。
しかし、翼の中でも次第に変化が芽生えます。河川敷に来ては思い出すのはレオのことばかりで、レオが好きだと気付いてレオのところへダッシュ!
やっぱり、翼もレオに同じ匂いを感じていたらしく、両想いになった二人はベッドイン♪ってそこ、カインと寝てた場所やんかー!!あなた達ったら自宅はないの!?
でもやはり悲劇の準備は整っておりました。そもそもこのドラマ、ハッピーEND似合わないし。
翌朝、翼をいじめていた不良達が無理やりレオを連れ出し、そこにはカインが。「レオが僕より翼を選んだ」と、報復としてレオを暴行(!)させます。そして、翼にも・・・。
ここは哀しかった。
レオを庇おうと殴られ蹴られる翼が健気で、でも二人ともやられながらモノローグが入ります。
翼“レオ、聞こえる?・・・・・・これが、骨の砕ける音だよ。僕、きみを置いていったりしない”
レオ“わかった・・・わかったからもう無理すんな”
うわぁ・・・。ここはちょっとジンときちゃいましたよ。しかもその間、カインは工芸室で一人泣き崩れ。なんだかんだで本当に愛してたのか。
目が覚めた時、レオは無事だったけど、翼は打ち所が悪かったのか意識が戻らず。
必死で起そうとするレオの絶叫がまたすごい!あの「ぅあああああああ」って叫びが。ぃよ!ナイス絶叫♪♪(←そんな場合じゃない)
翼は死んだわけではありませんが、車椅子で植物状態のような状態になりました。レオは動かない翼に寄り添い、ずっと一緒だよと抱きしめるところで終わり。
一応二人は一緒なので、バッドとまではいかないサッドENDといったところかな。早く翼が目覚めてくれますように!
BLというかやおいの印象でした。観る人の解釈次第な部分も多々あって、意味不明だったりつっ込み所が目立ちました。
レオ×翼はわかるけど、結局レオとカインの攻受関係ははっきりしないままでした。もしかしたらレオが受けなのでは?と疑っております。BLの神様、教えてー!
BL描写は非常に控え目で、本当にキスはしていないと思います。エチも基本事後ですので、おそらく世界観重視かな。そこは期待しすぎると危険。
でもキャストさんは良かったし、みんなハマり役でした。音楽と映像も耽美で、綺麗なBLになっていました。
そしてメイキング。
本編とは違って、現場はとてもにぎやかです。メイン三人も不良三人も仲むつまじく、クランクアップのテンションは高かった。
最後はキャストみんなが整列して「この六人でがんばりましたーー!」と終わってなんだかホッとします。何しろ、本編が本編ですから(笑)
これ、メイキングは後に見たほうがよさそうです。
きっと原作とはだいぶ変わってるんだろうなと感じます。こういう時は名前が一緒の別作品と思って挑むべし。
ノンケが強引って新鮮かも。だって、男初めてのはずでしょ!?始まってすぐ事後っていうのもびつくり。
その前の会話が、
倉田「お前、俺のこと好きだったんだろ?」
戸崎「あ、・・・・・・ばれてたんだ(笑)」
認めるの早っ!!一度は否定しないか?でもまぁ、素直でよろしい。
戸崎のほうが戸惑っているようで実はノリノリだったりします。倉田が強引に押しかけても受け入れちゃうし、次の朝には笑顔で「痕残っちゃったじゃん♪」
ここ、ぶふっ!て噴きそうになった。倉田のほうが戸惑っちゃうよ(笑)
だいたい、戸崎は倉田と話す時、何回ハートマークつけて話すのか?乙女ですな。
ちなみにここで、二人はぶちゅ~~っといきます。ぶちゅ~~っと。実写で見ると緊張します!
宮田先輩と遭遇して倉田と険悪になるも、仲直りして恋人のような関係に。チェーンの付いた眼鏡、久々に目にしましたよ。
デートシーンや料理シーンは和みます。この時の二人本当に楽しそうで。カレーに辛子入れまくるのは美味しいのだろうか・・・・・・??
ところが、倉田発熱。
週末戸崎に会うため仕事を詰めてたらしいです。会社、結構激務なのかな?
看病する戸崎。←熱○まシートのほうがタオルより効くよ!と言いたくてたまりませんでした。
翌朝のイチャイチャにはニヤケ。今度はベッドでちゅっちゅっむぎゅ~~ですか。こっそり戸崎が「好きだよ、将成」と呼んじゃって、寝たと思われていた倉田が軽くキス。結構な事でございます。
ちなみにこの作品、所々で高校時代の回想入るんですが、これがなかなかノスタルジックで綺麗なんです。っていうか戸崎見つめすぎ(笑) 倉田のほうも、好きとまではいかなくとも気にしてくれていたことがわかります。良かったな、戸崎。
でもまた、宮田先輩がらみで誤解が生じ、大喧嘩!!
それまで仕事で大役得てルンルン♪だった戸崎が、今度は倉田から一度も「好き」と言ってもらえないことを泣きながら指摘。かと言って宮田先輩とやり直しもせず、やっぱり倉田じゃないとダメな戸崎。
笑ったり泣いたり忙しい子だよ戸崎・・・。でも可愛い。そんな人気のない道を泣きながらうろついて大丈夫か!?天然なんだから気をつけなよ(汗)
その後は、戸崎がなんと担当した広告を通して倉田に恋文!?いやいや、担当した詩が掲載されたのだけど、絶対恋文です!
何も知らない倉田元カノからそれを見せてもらうまで、倉田も心ここにあらず。今だ、素直になるんだ!!ってその場で仕事早退かよー(笑)
戸崎と倉田は高校時代を過ごした場所で再会。戸崎が欲しかった言葉をやっと口にできたよこの人は。
ほんっと倉田不器用すぎ!むしろ戸崎のほうが積極的では?
帰りのバス、運転手さんに変に思われないかヒヤヒヤしつつ(←観るほうがです)、お互いを下の名前で呼び合うことに決定。そのままENDロール・・・
もう喧嘩すんなよ~。
倉田役の高橋君、演技固すぎやしませんか?栩原君と篠田君が自然な分、最後まで気になっちゃいましたよ~。
と、思ったんですが・・・
思ってたんですが・・・・・・
お気づきになった方、いらっしゃいますでしょうか。
高橋君、瞬きしていません!!!
宮田先輩を戸崎を見送りしてた時の、長いカメラワークでアップになるんですけど、ず~~っと目を開いたままで何か悶々と考えてます。実は目に見えないところですごく試行錯誤していたんじゃないかと思います。倉田役って一番難しそうだし。
だからほっとけないんだな、バッシーは。これからも応援しています!
それから、栩原君がBL出演と知ったときも驚愕でした。昔、昼ドラの「ママまっしぐら!」を見ていたものですから、あの時子役だったのに大きくなって・・・。そ・れ・も、BLに出るなんて・・・・・・大河出演より衝撃でした。
篠田君主演の宮田スピンオフ、冗談抜きで観てみたいと思います。さすがに120分とまではいかないでしょうが(笑)
作品全体が爽やかな雰囲気で、途中問題が起こってもドロドロはしてません。海が綺麗でいいポイントになっています。
ただ、一つだけ欲求が。
すみません!!ラストまでにもう一回くらいキスか、せめてハグか何かをして欲しかったです!!!最初のほうだけ出てきたキスシーンですが、次はいつかな?と期待してしまいました。
でも、話しのバランスとしては不要だったのかな?ならばいっそ続編が気になるところです。
死ネタNGだったのに覆されました。それも実写BLで!!
鈴木君のことは一生忘れられない思い出ですね。切ない、非常に切ない。
原作未読の私はてっきり、鈴木君はタクミが気になってるのかな?と思ったのですが、完全に違いました。
ギイが森田君を好きって言うのは、観るほうは明らかに誤解と察せるのに、嫉妬と不安でオドオドしちゃうのがタクミです。どういうわけか、受けが突然飛び出して行くパターンをよく見かけます(笑)
鈴木君と森田君のことはハローウィーンパーティーで初めて知ることに。二人とも緊張しながらお見合いみたいな会話してるのがさり気なく萌えます。
それ以前に、鈴木君の愛読本と森田君が一生懸命探してた本が同じフラクタルだったというマジックが。奥が深い!
すっごく気に入っているシーンをひとつ。
ある事情で退学する鈴木君を見送ったあと、ギイの口から真実を語られるシーン。あそこ、感動しました。鈴木君とは違う類の感動です。
ギイが静かに、時折声を震わせながら真実を明かすんですが、ギイが鼻水構わず泣いてる・・・・・・。どうしてこう、非の打ち所のない完璧人間が弱みを見せた時って最も魅力的に見えてしまうんでしょう?
難病の鈴木君を、決して頼まれたからでなく心から友情を感じていたから仲良くしていたんだと伝わってきます。自分のためにがむしゃらに努力して、救えない悔しさから涙を流す。こんな素晴らしい友達を持って、鈴木君って本当に幸せだったんだな・・・・・・。
タクミ、ギイを幸せにしてやってくれ!!!
本来逆かもしれませんが、今回ばかりは本気でそう思ってしまいました。
でもやはり悲劇は訪れます。鈴木君危篤、そして森田君病院へ脱走。
病室まで入れない森田君は、鈴木君のいる病室へ虹を反射させます。苦しみながらもそれを目にした鈴木君。回想が始まります。
この二人、パーティーで初めて会話する前から密かに両想いで、廊下ですれ違ったり図書館で見かけたりしたらお互い相手に知られないところで見つめ合ってたんです!!なんだこれ、いじらしい。でもすごく萌えた!!
ところが萌えに浸る間もなく、心肺停止。
ドラマでよく流れるあの「ピッ、ピッ、ピッ、ピ――――――」という医療機器の音が残酷。鈴木君、逝かないでくれ(大涙)
ただでさえ結婚もできないのに何故死ななきゃいけないの?という理由で嫌っていた死ネタ。
でも鈴木君と森田君を見ていると、つかの間の時間も永遠に匹敵するほどかけがえがないのだと気付かされました。
ありがとう、実写BL!!
『禁断のパシオン』
王室の第二皇子・フローレスから時おり伽を命じられる近衛隊隊長・レアンドロ。次第に本気で突き挿れるようになるも、自分は愛人の中の一人であると自重する日々(←誤解)。そんな中、フローレスと共に謀反の疑いをかけれらる!
個人的には、牢に入れられてちょっと髭が生えかけたレアンドロに萌え。彼は繊細な攻めですね。再会できてよかったー。
『夜に溶ける吐息』
国境警備隊隊長・アルトゥーロが意識してしまうのは、隻眼の副隊長・ボリス。「貴方を尊敬しています」と言いながら生涯独り身を貫こうとするボリスがますます気になる。そんな中、任務中にボリスが怪我を負う。
アイパッチの決まった攻めと黒髪ロングヘアの美人受け。レアンドロとルイス(フローレス)のラブラブな姿を見て羨ましがる(?)アルトゥーロにニヤリ。攻めの逞しい尻もいいなぁ・・・と思ったりしました。
『忘れえぬ花影』
剣の教え子・マリアーノへの想いに耐え切れず、彼の元を去るエドゥアルド。ところが、マリアーノに監禁されて「戻るまでずっとここにいて貰う」と宣言され、愛の告白をされてしまう。
まるで攻めvs受けの独占欲バトル。二人とも己の想いにいっぱいいっぱいで、相手に愛されていることに気付かなかったみたいです。マリアーノは乙女全開です。
『月の囁き』
『禁断の~』の攻めが好きだった近衛隊隊員・キリアン。失恋に心痛める彼の前に現れたのが、新しく配属された隊員・ジェラール。懐いてくる彼の声が失恋相手のものとよく似ており、動揺するキリアン。
唯一、両想い確定まで至らない話し。でもそのうち、ジェラールの温かさにほだされて恋人になりそうな雰囲気です。待ち続けると言うジェラールは漢(涙)
『永遠の旋律』
城主・ロレンツォに見初められ、旅芸人の一座から引き抜かれたセシリオ。毒を盛られ、肉欲とは無縁になってしまったロレンツォに涙するセシリオは、自身も性的トラウマを抱えていた。
イタしはしなくても、心と心が触れあい惹かれあっていく二人は癒しカップルです。セシリオは発作を起したり泣いたりと忙しい。その年にして波乱万丈だし!
それぞれの物語はリンクしていて、あとがきの人物相関図は大変参考になります。
舞台が中世ヨーロッパな故、宝塚チックな台詞も少々。行動派な受けの目立つ作品でもありました。
『後ろの正面Darling』
順大が貰ったギターに宿っていたのは横浜●蝿幽風の童貞幽霊・ハナオ。彼の器用な手付きをいろんな意味で気に入るのだが、妊娠中の母を気遣うハナオに腹を立て、ギターを祖母の家に返しにいったら、ハナオの正体が明らかに!
おや?ハナオは攻めかと思いきや69の時に受け顔してますね。しかも母の お腹の中の弟が思わぬ形でオチを作ってくれました。そうきたかー!!
『TOUCH MEベイベ』
謎の人物から電話越しにオナニー指導(?)を受けている童貞・平太。妹の彼氏・薫に何故妹に手を出さないかを問い詰め(るよう頼まれ)、彼を探ってみるのだが・・・・・・。
「あんたがやけにかわいいから・・・ッ」って言うあんたが可愛いよ薫!受けにキュンキュンする攻めの姿にキュンキュンさせられました。デレのためにクーが存在しているようです。
『隣のオタク』
珍獣オタク・高津にいつも迷惑をかけられる美少女フィギュアオタク・野口。高津からお詫びとして差し出されたのはメイド服で、無理やり着せられれば嫌なはずなのに内心満更でもない。
本人無自覚だけど実は美人さんな野口が何だかんだでノリッノリなところが笑えます。結局はオタク同士で上手くいってる様子。しかし、濃いマンションですね・・・。
『あの仔が欲しい』
わけありなペットショップ店員・桂に無理やりブサ犬の世話を頼まれた虎田は、彼と店長の秘密の関係を知っている。その桂と身体を繋げるうちに、少しずつ惹かれ合っていくのだが・・・・・・。
一番シリアスな話しだけれど、愛らしいわんこ達が華を添えてくれてます。店長はツル好みなんでしょうか?虎田と進展していく過程で桂の眉が生えてくるのが良かったです。
『release』
デコトラ運転手・タッちゃんをさり気なーく脅して強引に乗り込んできた隼人。それでもってさり気なーく誘ってくる隼人にイライラなタッちゃんだが、デコトラの中で関係を持つように。
隼人には好きだった先輩(♂)がおり、彼が亡くなったというのだが、そんな隼人の想いを裏切る真実が!!隼人って本当はナイーブな気がします。文句たれながらも隼人の面倒をみるタッちゃんに萌。
『おまけのページ』ではそれぞれのカップル達のその後が拝見できます。みんな慌ただしくも平和そう。ただ、『後ろの正面~』の二人は大変だろうな・・・。
『純愛する獣』
冒頭からバイブで調教!!ある日突然、やくざに拉致され組長・鬼頭の情夫にされるべく躾けられる大学生・貴史。隙を突いて逃げ出すものの、実は家族が借金のかたに自分を売っていた真実を知り、ショックを受けます。
結局、魅せられていた鬼頭のやさしさ(?)にほだされ、自らの意志で情夫になることを決意します。
家族も妹より兄を売るとか思い切ったことするな~。
『心惑わせるもの』
ふしだらな生活を送るモデル・椿が狙ったのは、堅物の大学教授・園田。挑発しても乗らない園田にいつしか惹かれていく椿。
ある夜、椿を狙い続けた男に媚薬を盛られ、貞操の危機に陥ったところを園田によって救われます。実は園田も椿に一目ぼれしていて、晴れて二人は両思いに・・・。
イタす時に、実は初めてだということが知られて恥ずかしがる椿が可愛い。その後も「デートしようよ」とわがまま言うところも。
『待ってるだけじゃダメでしょう!』
高校教諭・圭吾の元にいきなり転がり込んだのは、奔放な少年・幸也。攻め・受け両方の視点で話しが進行します。
実は高校の合格発表で出会っていた圭吾と一緒にいたかったという幸也が健気です。そんな幸也を毛嫌いせず、淡々と世話してくれていた圭吾がベッドで歯止めの利かない男へ変化するギャップがナイス!
『囚われの楽園』
財団社長と関係を持っていた美しい男・律に強い独占欲を抱き、近づいた弁護士・鷹取。なんなら相手してみるか~?という誘いにあっさり乗っかり、後はネクタイでしばって攻撃してしまいます。
遊んでるように見えて初めてだった律を誘導するような敬語攻めがゾクゾクきました。鷹取って眼鏡を外すとやる気出る気質なんでしょうか?
『独裁者の恋』
優等生・望月は、想いを寄せる教師とその婚約者の写真を嫉妬心から燃やしてしまった所を、問題児・佐伯に目撃されてしまいます。そのうえ、口止め料として身体を弄ばれる日々・・・。そのうち、佐伯に溺れはじめるようになった望月を、佐伯の友人達が強姦にかかります!しかも佐伯の指示で。
両想い確定には至りませんでしたが、結局友人を追っ払った佐伯とは、あとは告白だけのような終わり方です。焦らし系かな?
『不器用な恋人』
退屈な毎日に飽きて煙草で一服していた生徒会長・嘉納とばったり出会ったのは、仲間から「姫」と呼ばれる問題児・高瀬。高瀬は脅すつもりが逆に脅され、縛られてイカされてしまいます。
無理やりされた余韻に身震いする最中、嘉納に競争心を抱く菅沼に狙われ再び縛られるが、今度は嘉納に助けられてしまった高瀬。
「誰のせいで・・・」と文句つけるも赤面する高瀬が可愛い。そんなんで不良やってるのかと微笑ましくなります。
初期作品集並びに初モノ作品集といった一冊。難点といえば絵が古いことですが、内容は愛に溢れています!!古本屋のほうが見つけやすいです。