作家インタビューと表紙を拝見して購入を決めました。
体格の良い絵柄は好みだし、カラーも綺麗でしたので期待していました。
が、なんというか、すごく読みづらかったです。
受けの要が攻めのアルからのエッチを拒否したあと、場面転換後にもう1週間食事(=精液摂取)してないというようなアルのセリフがあり、1週間時間経過したのだと解釈したのですが
要がアルを拒否するきっかけとなったジルが再登場した際には、ジルがアルに会うのは昨晩ぶりと話していて混乱しました。
2〜3日に1度で良いはずの食事なのに、もっと高い頻度で求められて困る!という導入だったので、ジルに会う前も散々エッチしてるのにジルに会ってから一晩しか経ってない、なのに1週間食事してない???と、ここで没入感が切れました。
アルに牙が出て要が驚くシーンでは、まずこれまでのアルには牙がないという前振りが無かったので、なぜそこまで要が驚くのかが分かりませんでした。
牙が出ると吸血鬼としては成人したことになる、そして成人するには吸血か吸血と同等の精液摂取が必要、という設定の前振りも無かったのに関わらず、当然のように話が進んで行くことが違和感でした。
とにかく、違和感を感じることが多く、読み飛ばしたかと思って何度もページを遡るため、集中して読めませんでした。
要が育った施設を訪れた際に、アダムという少年と出会うのですが、そこでアダムとジルの関係を匂わされるのも、教会が関わってる施設の少年がなんで吸血鬼と浅くは無いであろう関係なんだ…と、脇キャラだとしても説明が無さすぎて唐突だなぁという印象です。
アルがなぜ施設に来て要に育てられることになったのかの掘り下げも無いですし、吸血鬼が人間の2倍の速さで成長する設定も特に物語に必要無かったと思います。
色々目を瞑ってエロ特化作品として読むにも物足りないなぁと感じました。