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女性muuebaさん

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強烈におもしろい

通常の漫画を読む倍以上の時間をかけて、そして集中して夢中になって読みました。
そうくるか、そうきたか、怖い、強烈、すごい、すごくいい・・・
読んでいて感情があっちこっちいきました。

これまで読んだどんなお話とも違う、すごく新鮮で強烈で怖くておもしろい幸せなお話でした。

1巻がとてもおもしろくて繰り返し読んでおり、2巻は別の意味でおもしろくてやはり繰り返し読んでいますが、3巻はさらにその上をいきました。
巻を追うごとに迫力と魅力が増す、すごい作品です。

研究特区にいる、五常(仁、義、礼、智、信)のひとつも持ち合わせていないような主席研究員たち。現在まで5人のうち3人しかまだメインで描かれていませんが登場順に1人目より2人目、2人目より3人目がより強烈になっています。

超の付く天才、超の付く秀才、そして、一般社会では上位に位置する秀才たちが物語のメインになっており、それぞれの言葉や行動に、深い思惑、考察があって、読むのに時間がかかりました。こと細かい言葉、いくつもの裏がある状況、など考察しながら読むのがとてもたのしかったです。

BL漫画に性描写はあまりなくていい、それより心情や会話を丁寧に描いてほしい、と常々思っているのですが、今作は、性描写がかなりたっぷり描かれていて、かつ、心情や会話が平行してたっぷりあるのがすごいと思いました。エッチしながらも常に頭フル回転、という感じで、それが無理ではなくて、当たり前の人たち、というのがゾクゾクするほど魅力的でした。

強烈な三角関係、死や破滅が絡まないラストはないのでは、と思っていましたが、なんとこういう風に落ち着くのか、と大興奮しました。

これからしばらく1巻からぐるぐる読み返す日々になりそうです。

恋人同士になってからもかわいい2人のお話

冒頭、いきなり2人が同じベッドにいて驚きましたが、地方ロケでホテルに宿泊、経費削減のために2人1部屋になっていたとわかり、ほっとしました。
このかわいい2人に急展開は似合わない、というのが個人的な想いです。

洸が貴生に、何もしないから同じベッドで寝たい、と甘えるのもギャップポイントでした。どちらかというと何かをされるとしたらあなたのほうだよ、なんて萌えました。

両想いになってからの洸はかなりがんばって押して、押して、と貴生との関係を進めようとしています。その様が本当にかわいくて・・・
萌えます。
ロケの乗馬体験で、さっそうとした乗馬姿を見せるところはとてもかっこよくて・・・
やはり萌えます。

洸が二十歳になってからの初のお酒は貴生の家。
貴生は強烈なドルオタキャラで忘れていたけれど、有能な高給取りだった過去があることがうかがえる、こじゃれた高そうなお部屋に住んでいます。
いろいろ揃ったこの夜こそ?と思いきや、可愛い恋愛モノの王道中の王道の展開になり、胸キュンがとまりませんでした。とてもかわいいです。

かわいいですが、立派な成人男性の2人、しかもマネージャーとアイドルという関係で、初エッチに向けて、スケジュール確認、予定を立てているところは、欲やら情やらにうまく折り合いをつけているのが伝わって、少し笑いつつ、感心しました。

一段階、関係が進んだところで、前世に関係があったのかもしれないライバルグループのメンバーの存在が気になりだします。
彼は敵だったのか、味方だったのか、それとも前世とは関係がないのか。
謎を残したまま、3巻が楽しみなラストでした。

不思議でかわいいお話

転生もの、アイドルもの、王子と騎士、といういくつもの設定がある物語ですが、設定が渋滞することなく、難しすぎることなく、すんなり世界に入れます。
それぞれの要素が重なったからこその萌えがあり、楽しいお話でした。

アイドルものですが、アイドル活動のキラキラはあまり見せなくて、舞台裏のエピソードが多めです。
仲間たちと仲が良くてわちゃわちゃしているところなど、アイドルものの漫画(BLに限らず)好きにはたまらないシーンがいくつもあります。

転生が始まる前の、はじまりの人生は王子を守護する騎士だった本庄貴生。
いくつもの転生をしてきて、今の本庄貴生になっていますが、なかなかに奇想天外な転生人生を歩んできていて、ほろりとしたりくすりとなったりします。
どんな人生でも、必ず触れ合って来たというのがとてもロマンチックでした。

転生が始まる前の、はじまりの人生が王子だった天沢洸は、現世では職業アイドル、と似ているところもロマンチックです。
昔はとても王子然としたふるまいなのに、現世では全くそういうところがないのも、ギャップ萌えでした。
ふわふわ穏やかな人だと思っていたら、本庄に、ウィリアムだったころから好き、と1度ではなく、繰り返し伝えるところに真の強さを感じ、さらに萌えました。

2度目の告白のために天沢が本庄の家に上がり込んで2人で食事をするシーン、とても小さなテーブルセットにひざを突き合わせて座っているところが、王子時代とのギャップがよく出ているようで萌えポイントでした。

2人が想いを伝えあうところできれいで優しいハッピーエンド。
この2人にはゆっくり時間をかけて優しく愛を深めて行ってほしいと思いました。

いい感じに壊れてきた国江田の先が楽しみ

両想いになった2人ですが、国江田の口の悪さは相変わらず。
都築に少し甘えることができるようになりつつ、会うたびに後輩の愚痴を言い続けるのはわがまますぎる気がしました。
1巻でも感じましたが、都築の懐の深さったらとんでもないです。
もっと素直にならないと、その恋、いつか失ってしまうかも、とハラハラしながら読み進めました。

都築とは違うタイプの、国江田と真逆のキャラクター、皆川が登場。
はつらつとしていて、明るくて、ほどよく要領がよくて、かわいいやつです。

本人が意図せず、イメージ三角関係のような、感じになるのは、恋愛モノのエッセンスのひとつですが、やっぱりハラハラひりひりしてしまいます。
1巻でも思いましたが、ほのぼのが好きな人は本作はあまりあわないと思います。

国江田の暴言、無礼、八つ当たりをかわいいと思えるかどうか、が好みのわかれるところだと思います。
1巻では何を言われてもそのめちゃくちゃ広い懐で受け入れてきた都築が、ついに、国江田の言葉にカチンと来て言い返し、それで逆切れして、さらに暴言を吐きまくる国江田。
ハッピーエンドになるに違いないとわかっていつつも、めちゃくちゃハラハラしました。

やきもちだと気づいて国際電話で文句を言う国江田。
やっと気づいたか、と返す都築。
一安心するやりとりでした。
やっぱり都築の懐の広さは半端ないです。

都築との付き合いで、国江田のいろんなことが崩れたり、壊れたりしていく様は、はらはらしつつもかわいいです。
テレホンセックスで素直なセリフを言えたり、休日とは言え、職場で恋人に電話しちゃったり。
皆川にばれてしまったところで、2巻は終了しますが、相手が皆川だし、かえっていい方向に壊れて行ってほしいと思わされるラストでした。

声優という仕事のすごさを感じる

BL小説の原作は未読、コミカライズ作品既読です。

都築も国江田も、それから皆川もイメージぴったりの声、話し方でした。

漫画でも感じた都築の懐の深さは、さらに深く感じ、国江田の素の顔の粗暴さ無礼さは不愉快になるレベルでした。

都築の芸術家っぽいちょっと気難しそうなところも素敵だし、わがまま放題、暴言吐きまくりの国江田をはいはい、よしよし、と言わんばかりに相手するところも素敵でした。
穏やかな声色でありながら、後半に行くにつれて声に思いやりや優しさが増えていくように聞こえました。

国江田のニュースキャスターのときの真面目さ、一生懸命さはピリピリするほどピンと張りつめていて、素の顔のときの粗暴さ、無礼さは、競馬場、競艇場で負けた帰りのおっさんのように暴れていて、その落差がすごかったです。

都築と国江田、表の顔、裏の顔で何度も会っているのに気づかないなんてことあるのか?と漫画のときは思っていました。(あとで気づいていたとわかりますが、漫画だと音は聞こえないので)でも、CDを聞いて、これならわからないってことあるかも、と思いました。同じ声だけど、こんなに違って聞こえるのですから。

声優という仕事のすごさを感じた作品でした。


友情が主軸にある作品

大人気BL小説コミカライズということと、表紙に惹かれて購入しました。

好みがわかれる物語だと思います。
ほのぼの好きにはおススメしませんが、ヒリヒリはらはらがお好きな人にはあうと思います。

裏表の激しいニュースキャスター、国江田が、仕事で会ったストップモーションアニメーターの都築にプライベートで偶然、出会ってからの交流の物語です。

国江田、表の顔は完璧、仕事に関する裏の努力はすごいのですが、素の顔、プライベートの様子が粗暴、無礼、傍若無人、わがまますぎて、かなり引きました。
死ね、殺す、と平気で発言できる人、漫画のキャラクターでも好きになれない・・・。

都築がめちゃくちゃ懐が広くて受け入れてあげる様子との対比で、国江田の裏の姿を悪く描いているのだと思います。

国江田が裏の顔で交流をしていくうちに、都築と過ごす時間を心地よく感じていく様子は、吠えまくり噛みまくる野犬が人なれしていくかのようでした。
漫画なので、声色は伝わりませんし、服装や所作が違い、マスクをしているとはいえ、何度も会っているのに、気づかないなんてことあるのかな、とやや鼻白んで読み進めていくと、ちゃんと気づいていたのにあえて言わないでいたということがわかります。
都築の懐の深さがますます感じられるやりとりでした。

BL作品ですが、友情が主軸にあったように思います。
エロなし、恋愛感情なし、または微々、の男同士のやりとり、友情を1冊分まるまる使って描いているのが素敵だと思いました。

会話のテンポと言葉の選び方がいい

原作既読

古川さんの志田が楽しみで聴きました。
ものすごくかっこいい志田でした。

物語は原作通りですが、音声にすると印象がやや変わりました。
中盤までの盛り上がりはすごく好みですが、後半に、元カレ、元カノが出てきてごちゃごちゃするところは、やりすぎな印象がありました。

志田と水原は結婚式の二次会で、言葉遊び、探り合いからホテルに行き熱い夜を過ごします。
翌朝、これきりにしようとする志田とこれからも続けたい水原との話し合いがあります。
2人のお出かけ、過去の話、など、それぞれ、たくさん持っている言葉のカードを1枚づつ切って、それを見て、自分もたくさん持っているカードから切って行くような、かけひきのある会話が楽しめました。

山下さんの水原が、先輩風をふかしているときと、志田に翻弄されているときと、志田相手に気持ちを伝えるときと、声色、温度、色気がどんどん変わっていくのが素敵でした。

キャストトーク、お二人の演技論がけっこう長めに語られているのが興味深く楽しかったです。
定番のお題によるトークも楽しかったです。

内容が同じなのに、声がつくと自分が受ける印象がかなり変わることも、好みか好みでないかは別として、興味深く感じました。

スーツ姿の色気のある男たちの物語

結婚式で出会った2人は、新郎に片想いしていた、されていた、という縁があります。
2人の出会い、そしてその後の登場人物、全員に、恋愛または友愛でつながる縁があるのがおもしろいです。

二次会を抜け出してホテルへ行き、熱い夜を過ごした翌朝、迷惑かけたことを後悔してこれっきりにしようとする志田と、また会いたいという水原。
あえて誘いに乗ったのでセフレからでもいいから付き合って、と申し出る年下男子の水原が色気があってかっこいいです。
志田は年上男でちょっと格好をつけていたのに、新しい恋に臆病な様子を見せるのがかわいいです・
言葉を重ねて、カードゲームで勝負をしているかのように、お互いカードを切り合って会話を続けているのがおもしろくてゾクゾクしました。

2人が知り合うきっかけとなった新婚男と揃う機会があり、見る角度から見たら三角関係という微妙な関係になります。
無邪気に自分も仲良くやりたいと駄々をこねる新婚男の様子は、志田、水原、それぞれの内面に波をたてたことでしょう。
横やりでも邪魔者でものない、三角関係の始まりです。

後半は志田の元カレ、水原の元カノ、4人揃って偶然ばったり、というごちゃごちゃすぎる人間模様、泥沼化。

誤解をしたり意地を張ったり、もやもや、苦しい時間を経ての話し合い、気持ちを確認しあって両想いに至るまでの、2人の言葉選び、使い方にひきこまれました。

后と河 1 コミック

山中ヒコ 

壮大な物語の幕開け

山中ヒコ先生の作品はどれも世界観が独特で美しく、壮大な印象があります。
これまでの作品は全て買いそろえており、かつ、何度も繰り返し読んでいますが、新作は毛色が違いすぎるので、入手から読むまでに時間がかかりました。

読み終えて、思わず声が出ました。
すごい、なんだこれ。

中華風のファンタジー作品で、世界、設定、とてもしっかり作られていて、理解をしていくのに少々、時間がかかります。
ふわっとは読めない、じっくり読みたい、骨太のお話でした。
治水に関して勉強になることもあり、その観点でもおもしろいです。

変わり者でどうやって治水するかに夢中な青年の王佳は、真面目で実直でちょっと不器用。
皇帝のちょっと無理があるような、わかるような理由により、昼は治水作戦の役人、夜は后としてつかえることになります。
皇帝のそばで過ごすうちに、その人柄を知り、尊敬し、慕うようになりますが、それ以上の気持ちは芽生えません。
皇帝の言動はけっこうわかりやすいようにも思えますが、王佳は人の心に疎いところがあり、気づきません。
皇帝が王佳を囲い込むためにやった前例がないであろう、独特なあれやこれや、は理解しがたいものではあると思うので、それはしょうがないのかもしれません。

秀でているところはたくさんあるのに、不器用なところはとても不器用な2人、という組み合わせにとても萌えました。

皇帝はつらく厳しい過去を経て、完璧を目指し、実際にほぼ完ぺきな皇帝となっていますが、王佳の前だけでは、意地悪と言ったり、わがままを言ったりするのが愛らしいです。

2人を取り巻く人々も色彩豊か、いろいろな立場、人がいて、とても魅力的です。

物語まだまだ序盤であろう一巻は、これから始まる壮大な物語の序章のように感じました。
これからの2人の恋模様はもちろん、治水工事についてもとても興味を持ちました。

早くも2巻が読みたくてたまらなくなっています。





原作を読んだ時の印象とは違う声だったけどこれはこれで素敵

原作を読んだ時に想像していた声とかなり印象が違う配役もありましたが、おもしろかったです。
登場人物がかなり多くてそれぞれ個性豊かなのが楽しいです。

BLの帝王、森川さんが晴で、飄々として優しいお兄ちゃんらしいのですが、どうしても、数々のBL帝王の攻めを思い出してしまい、最初はちょっと違和感がありました。
続いてて聞いて行くうちに耳に馴染みそうです。

零の声は女性があてていらしたのですが、言い方の抑揚、調子、言葉に心がうまくのっていないような感じが、とてもよく出ていて、好みでした。

海外での生活、特に零と犬たちが屋外で過ごす様子は、音だけですが、広大な自然が脳裏に広がり、聴いていて気持ちがよかったです。

原作を知ったのが最近なので、アニメもあると知り、興味を持っています。
探して見比べ、聴き比べしたいと思いました。