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女性muuebaさん

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人間関係が変化していく様が音声で楽しめました

原作既読。
バーチャルキャラ配信をしている大学生が、わざわざ完全防音の部屋に引っ越したのに、配信中に浮かれてベランダに出てしまったことから、隣室の住民にばれてしまい、口止め依頼、交換条件として交際することになる、というイマドキの題材と、イマドキじゃないやりとりが混じっているおもしろい展開です。

脅されたような形で交際、ということになったのに、友達になりたいがための言い訳だったのか、と思えるほど、穏やかな友達つきあいが続いていましたが、大学の友人同士であり、バーチャル配信者同士である、春と恵太のやりとりに嫉妬した司の失言によって、2人の関係に変化が生じてしまいます。

前半は、お互いに様子を見つつ少しづつ歩み寄っていた様子だったのが、後半に、一気に人間味が凝縮されたやりとりが出てきます。
2人ともキラキラ系の職業で、交際も、ライトめでキラキラ系だったのが、本音を吐露し合うところはちゃんと重たくて、素敵でした。

No Title

題材も設定もイマドキのお話です。
芸能人、じゃなくて、バーチャルキャラ配信者、というのがおもしろいです。
絵柄が綺麗で、メイン2人の仕事もイマドキでかっこよくて、きらきらしています。

バーチャルキャラ配信をしている大学生が、防音の部屋に引っ越したのに、浮かれてしまって配信ながらベランダに出たことで、隣室の人に配信者ということがばれてしまう、というところから話が始まります。

私はユーチューバーも配信者も動画クリエイターも、全く興味がなくて見ていないのですが、そんな人間にもわかりやすくて、楽しく読めました。

バーチャル配信者だということを黙っている代わりに、と、交際を求める隣室の若者、司の思惑が読めないまま、話が進んでいきます。
恋なのか、それとも何か他に理由があるのかも?と思わされる、さらっとしているようで、実は違うのかも?というやりとりにどきどきしました。

イマドキの若者らしく、軽やかに生きて、やりとりしているようで、最後はやっぱり心と心をぶつけあって、恋に向き合う様子が、ちゃんと重たくて(恋愛は軽やかでないほうがいい)よかったです。



何度も読み返しているけれど何度もおもしろい

ときどき読み返しているお気にいりの作品です。

絵がきれいでかわいらしいです。
メイン2人、それから脇の人物が、キャラクターがしっかりしていて、いい意味で複雑ではありません。
背景と言動と現状がきれいにつながっていてわかりやすいです。

ネトゲ廃人の在宅ゲームプログラマーの南戸の、場によっての言動の違いがかわいいです。
ゲームの世界では超有名人だけど、チャットなら元気、会話だとちょっとおろおろ、対面だともっとオロオロ。
変に卑屈だったり陰がありすぎるわけではなくて、自分をよく分析してて、周りが見えている人です。

人気が出たら周りの態度が変わりすぎてちょっと人間不信になっている人気俳優の北川は、なんだかんだと要領がいいタイプに見えます。南戸にうまく甘えたり、計算しつつ懐に入って行くのが上手に感じます。

2人がお互いの立場や仕事の違いをきちんと認識していて、お互いに敬意を払っている関係がとても良いです。
恋愛関係に進みますが、根底に友情があるのが素敵でした。

東西南北が苗字に使われているのも楽しいです。
南戸の仲間たちの会話、いかにもオタク、というやりとりがすごく楽しいです。
彼らの物語は、「推して知るべし」でもさらに楽しめます。

いい意味で何度も裏切られる展開が楽しい

男性相手の悲しい初体験の思い出を事細かに饒舌に友達に打ち明ける智秋。
大学時代からの友達で元想い人と、こんなにあけすけな話ができるのって、発想はちょっとどうかと思うところはあるけれど、人柄が良いのだと思います。
かわいそうなんだけれど、かわいいし、いい子です。
酔った友達のとんでもない提案にのっかって電話をして、翌日に後悔したけれど、ちゃんと面接に行くなんてやっぱりいい子。
とりあえず仲良くなるためにホテルへ、という展開は、共演のための同居へ、というBLあるあるパターンの、特急版という感じ。その後の展開も、芸能もののあるあるの強烈版、という感じです。
あるある、と、強烈の匙加減がうまくて楽しいです。

なにやら思惑のある先輩男優、ケイに週1、指導されることになります。
本来の目的からしたら、願ったりかなったり、というとんとん拍子の展開なのだと思うけれど、こういうところも逃げないでちゃんと通う智秋がいい子でかわいいです。

棚から牡丹餅的なあっさり両想いエピソードかと思ったら、ストーカーに腹に一物ある友人に、会社の人に、とどんどん不穏な様子になってきます。
最初とのギャップがなかなかすごいです。
後半は怒涛の展開、あれこれ広がったあれこれが、きれいにおさまるところに収まった大円満でした。

いい意味で何度も裏切られた作品でした。





続編希望

原作未読で、好きな声優さんが多く出演していたので聴取。
15年ほど前の作品で、人物、シチュエーション、かなり前時代的、いい意味で大げさ、ドラマチック、楽しいです。
まずはメインの森川さんと前野さんのおふたり、圧倒的に声がよく、立場と性格の違いがすごく表現されていて、わくわくしつつ、にやにやしました。
滝をスカウト?しに来たはずが、うまいこと言いくるめられた桐野が、まるで子犬のようにかけまわったり吠えたり噛みついたり、原作既読なのに、表情や動いているさまが想像できました。
滝の圧倒的な強い男感がすごくかっこよくて、繰り出される台詞の数々が、滝以外から発せられたら、鳥肌ものになりそうな強烈なものばかりで、ぞくぞくしました。森川さん以外が演じていたら、聴いていて白けてしまったと思います。特にラスト間近の滝が桐野を取り戻すところ、桐野と2人になったところは、さすが森川さん、帝王、という迫力でした。素晴らしいです。

警備会社の仲間たちも安元さん演じる土佐景則を筆頭に、個性豊かです。
ガチガチの警備プロフェッショナル集団でありつつ、人情味があふれる言動、やりとりもあり、とてもかっこよかったです。
事件もちょっと凝っていて、話の展開に驚かされたりもしました。

原作も読んでみようと思います。

ほのぼのしててかわいい2人の朝

番外編の短編として電子で購入

エッチなし、動きもほとんどなし、朝の2人の会話がほのぼのと綴られています。

性格も仕事も全く違う2人だけど、一緒に過ごしていてとても相性がいい2人なのだということが感じられる短編でした。
頼りない晃一と世話焼きの熊沢のような構図も多くありつつ、バランスがよくてお互いのでこぼこの形が、それぞれにぴったり一致しているような。似たもの同士でないからこその良いバランスがあるのだと思います。

2人の会話がとにかくかわいくて萌えてにやにやします。
空気がちょっと緊迫したときに、お邪魔でしょうけれど、という感じで炊飯器が、恐る恐る、あ、あの、炊き上がりました・・・と訴えるほんの一コマがあります。本編含めてこういうおもしろい小技が利いていて素敵です。

べたべたでも、あまあまでもないけれど、2人いっしょの空気感がとてもあっていて唯一無二の組み合わせという感じがして楽しい短編でした。

ずっと続いてほしい作品

お互いに気持ちを確かめ合って恋人同士になった2人。
でもまだまだかわいらしい関係の2人。

豊の誕生日とお花見、上田父も交えた4人で過ごすことがすっかり自然に感じられるようになっています。
巻頭からもう心にじわじわしみて涙目になってしまう温かさです。

おいしいものを食べたときにその嬉しさを共有したくなるのって、愛、だな、と感動します。
味噌汁の鍋を両手で掲げて夜の街を走る豊、それを迎える父子3人。
ほんわかしたエピソードなのに、とっても目頭にも胸にも染み入ります。

恋人同士としての関係が少し進み、お互いへの愛しさもさらに深まったところで、穣の元彼?登場。
やたらからむし、豊に嫌味を言うし、人生に不満があるのかな、何がしたいんだ、とイライラさせられます。
人の恋路を邪魔する奴は馬に蹴られて死んでしまえ、という言葉が脳裏に浮かびます。
気にする豊と、豊に嫌われたくないから、と事情を話したくない穣。
お互いがお互いを大事に想っているからこその言動が切ないです。

上田家の祖母、父、弟、豊の兄、それぞれの家族とそれぞれの立場、気持ち。

起承転結で終わってめでたしめでたし、ではなく、つながって続いていく終わり方だったのがとても素敵でした。
1巻の最後に入っていた種高校生版になるまで、ゆっくり年を重ねてたくさんのエピソードを読ませてほしいです。

僕らの食卓 コミック

三田織 

優しさを幸せをチャージできる作品

偶然の出会いをした3人。
けっこう突拍子もないエピソードだけど、運命の出会い、という気がします。
ちょっと不器用な若者2人と、愛情をたっぷり注がれて育ってきたであろうことがうかがえる全力全身で相手に好意を向ける種。角と角がある若者2人が種という存在によって丸みが出てきてつながっていくような、そんな気がしました。
早く会いたくて1時間以上も前から玄関で待ってたり、ずっと名前を呼び間違えたままで会うなり飛びついたり、おかえり、ただいま、と言い合ったり、優しさがあふれていて涙が出ます。

おだやかにやさしくお話が続いていきつつ、豊の、穣の、それぞれのつらい過去も明かされ、それらをお互いに共有しつつ、お互いへの気持ちが育ちつつ、2人の、3人の、関係が続いていきます。
ドラマチックに盛り上がるわけではない、積み重ねていく穏やかで優しい幸せの様子が素敵です。
そして穣の、豊の、それぞれの告白がとてもかっこいいです。

激しい感動や勢いはなく、ただただひたすらに穏やかで優しい作品だと思います。
ときどき、読み返しては味わい、心がささくれ立っているときは慰めてももらっています。
あと、夜中に読むとお腹が空きます。ほっこりして涙もろくなって、おなかもすいてしまいます。情緒がとても動かされます。

巻末の「僕らのそれから」
高校生になった種くんに、同居人となった豊がお弁当を届けるシーンから始まります。
もうこの1ページだけでも幸せいっぱいで、「それから」からの幸せをもらいました。

未完だけど未完ではない

英田サキ先生原作で西本ろう先生が作画という素晴らしいコンビによる作品でまだまだ続きを楽しみにしていました。
英田サキ先生のご逝去から、続きをどうするのか西本ろう先生と関係者の方々がきっとものすごく悩んで迷って終了をお決めになられたのだろうと思います。
巻末に収録されている草案があれば、最終話まで描き切ることも可能なはずなのに、あくまでも英田サキ先生のご意見、お考えを反映しての漫画化ということを大事にされた結果だと思います。

まだまだ広がりを見せていた本編、草案、小説版、インタビュー、多くの材料を読者の心に残してくださった2巻でした。表紙の2人の表情もとても印象深く心に刻まれています。

英田サキ先生のご冥福を心よりお祈りするとともに、虚空の月をずっと心の中に大事にしていこうと思います。

意外性がないからこその萌え

郎のバイト先の女の子が見事な煽り要員になっています。
当て馬にもなれない女子の哀れさよ・・・

郎が女の子にしつこく誘われているのを見た陽向が笑顔で先帰る宣言。
バイト先でスーツ姿で待っていたのも、笑顔で一言放ったところも、陽向の気持ちがかわいすぎます。
痴話げんかにならず、郎がちゃんと陽向の気持ちをほぐして気持ちよくしてあげて、軽いぎくしゃくからの激しい仲直りエッチ、翌日、ぐったりしちゃうところまで、意外性がない展開ながら、だからこそ素晴らしい展開だと拍手を送ります。
こうして2人で時々、拗ねたり慰めたりしつつ、いちゃいちゃ仲良く年を重ねていく未来が見えるようでした。
甘くてうれしい後日談でした。