この本は3部に分かれてそれぞれ別の視点から書かれているんですが、濃い目のBLを望んでる人には物足りないかもしれません。
でも、阿賀さんが書かれるものはいつもその生活、行動、周囲に至るまで本当にリアルで誰かの日常を切り取ってきたような文書だと思うのですが、この作品にもそんな様子がよく現れていると思います。
工場で働くいろんな人がそれぞれに抱える日常を日々頑張って生きている。
読み終わった時に、私も頑張ろう!と思える小説でした。
主役の二人に関しては、まだまだこれからお互い努力して進歩していってね!とエールを送りたい気持ちです。
さらっと読める内容ですが、私はBL初心者の方よりもそれなりに色々読んだ方に読んでもらいたい1冊だと思いました。