萌えはありません、が!
BLを題材にした漫画で腹が痛くなったのは初めてです。すごい面白いです。すごい笑えます!
主人公は女の子にモテモテにイケメン、そんな主人公が彼女がBLにはまったことによって振られる、というところから始まります。
その時点で「え?!なに?!どうして?!」なのですが、その後の展開がもう超展開の連続です。たまりません。
大体が予想の斜め上をいってくれます。
BLギャグだけではなく、時折「あーあるある」というネタを出してくるので侮れません。自分以外が描いた、自分の好きなキャラに狂喜乱舞するところとか「あるあるあるある」と思わず頷いてしまいました。
4コマ形式でサクサク読めるので、オススメです!
内田カヲルさんがムッキムキのおっさんの漫画から入ったので「最近の内田カヲルはヒゲオヤジ成分が少なくて悲しい!」と思っていたのですが
ヒゲオヤジじゃなくても萌え転がりました。
漫画家と編集者の関係が、大きな子供とお母さん(スパルタ)みたいな感じで和むし、途中でアクシデントがあったりなど読み応えのある一冊でした!
一度夢を挫折した漫画家と、それを後押ししようとする編集者の一見同じところ目指してるようですれ違ってるような関係も良いです。おもわずがんばれー、と思ってしまう。
ざっくりVネックのおまけ漫画も面白かったです。
もっともっと、この二人の話が読みたくなってしまう漫画です。
なんてことのない日常の話がたんたんと描かれている漫画なのですが、絵といいコマの運びといい、すべてからほんわかした雰囲気が漂ってます。
癒されるんですよねー
主人公の椿は自分で小物つくったり裁縫したりするいわゆるオトメンな成人男子。部屋もなんだか女子的です。
普段、こういうタイプのキャラはあまりツボに入らないのですが、椿の一挙一動や言動をみているとすごいかわいい!と思ってしまいます。元クラスメイトに対する椿の無意識的な恋心にもニヤニヤしちゃいます。きっと自覚しちゃったらこのほんわかさはなくなっちゃうんだろうなー、と思います。
それに、元クラスメイトの娘も可愛いし、椿の姉も個性的だし、とにかくキャラのひとりひとりが魅力的です。
些細なコマにもキャラの日常が垣間見えて本当にほんわかする漫画でした。