タイトルどおりほぼ受けくんがヤンキーの状態で話が進み、最後の少しだけヤンキーじゃない姿での話が入っています。
話は高校時代で話が進んでいくのですが、時折中学時代で過去を振り返るシーンがあります。
受けくんが中学時代に片思いしていた攻めくんのかばんの中からヤンキー姿の女性が緊縛されているAVを見つけてしまい自分もこのヤンキーみたいになれば攻めくんが気づいてくれるのではないかという思いからヤンキーにイメチェンしてしまいます(ヤンキーになったきっかけを受けくん自身が話すのは最後のほうに書かれていました。)。
しかしながら、その見つけてしまったAVは実は攻めくんの友達が預かってほしいとかばんのなかにいれたもので攻めくんのものではなかったのです(これもストーリーの後半に書かれています。)。
だからストーリーの前半はなんで攻めくんが片思いしていた受けくんがヤンキーの姿になったのか理解できてない状態です。
受けくんは話の後半まで緊縛プレイが攻めくんはすきなんだとずっと思っているので自分で色んな道具を準備して攻めくんに声をかけます。ちなみに受けくんは体をおもちゃとかで開発したのでそういうプレイじゃないといけなくなってしまいます。攻めくんはそういうプレイは何も思ってないので最後あたりでもうやめたいと受けくんにつげます。
そして最初に話したAVのことをお互いカミングアウトして幸せになったというストーリーなのですが、個人的にはヤンキーじゃなくなった話がページ数が少なかったので(もっと読みたかった)、 中立 評価で押させていただきました。
ちなみに受けくんがヤンキーのときはずっとすれ違ってる感じです。
タイトルでは、「複雑」と書かれていますが、個人的にはあまり複雑ではないと思います。せいぜい2か所くらいかなと・・。
受けと攻めの二人が同棲するところから物語(受けの母親と攻めの父親が再婚する)は始まりますが、最初は攻めが受けを好きだということは受けは全く知らず逆に自分の母親のことが好きだと決め込んでしまいます(自分の母親と仲良くしてるところを目撃してしまった為)。物語が進むにつれて、受けが攻めの気持ちに気づき始めて最後は両想いになるというのなんですが。
受けが物語中に自分と周りの人の関係の状態をまとめるシーンと、初めに受けが攻めに対して「攻めの父が再婚した(受けの)母親が好きじゃないのか」と尋ねるシーンの2つのシーンで出てくる(受けが勝手に思っている)母親と受けと攻めの三角関係が1つめ。
もう1つの三角関係は、物語が進むにつれてでてくる受けと攻めの同級生の女の子の三角関係です。
あまりねちねちした話ではなかったのですんなりと読めました。
ところどころに笑う要素もあって面白かったです。