巻数振ってないから1巻で完結かと思って購入したら、まだ回収されてない伏線があるので続き物かも。完結後に一気読みしたい派なので、続きがあるのなら巻数を振ってほしいです。
部族間同士の政略結婚だった二人が最後は気持ちを通じ合わせていて、話としてはそこそこまとまってます。
アルファやオメガの生態があまり知られていない閉ざされた島が舞台。たまに島に襲いに来る外敵はいて、対立している二つの部族が外敵に対しては協力し合って戦ってきたようです。そんな中、受けの部族から内通者が出て多くの大人たちが戦死することになったので、部族間の溝が深まり、それを和らげるために男だけど妊娠可能な受けが攻めの部族に嫁いできました。攻めは自分の無鉄砲のせいで両親が亡くなったため、何でも一人でやろうとし部族で孤立しています。お節介の受けが緩衝材になり、攻めも態度を軟化させ、部族に溶け込んでいってる感じでした。
うなじを噛むと相手を束縛することになるという理由で受けが番になることは拒否したことと、10年前の戦がもしかしたらオメガの受けを攫うためだったかも?な点がまだ解決されていないので、2巻以降で回収されるのかなと思います。
対立関係の政略結婚→ヒートに煽られて体の関係→受けを快く思ってない者たちが襲おうとする→攻めが助け、受けが襲った者たちを許したことで和解、というストーリーはオメガバ―スとしては単純すぎて、「これは」と思うような面白みはなかったです。濡れ場も個人的に萌える構図ではなかった。攻めも受けもキャラは嫌いではないので、2巻目以降はもう少し捻りのある展開を楽しめたらいいなと思います。