大学病院での教授選とか、昔家にテレビがあった頃にドラマで観たくらいしか知らない世界で、メインは奥村と東湖のカップルなので、すみません、権力闘争の部分は飛ばし気味に読んでしまいましたw
やましい過去を知られて奥村に距離をとられ、東湖がハラハラと泣くシーンに胸がしめつけられはしましたが、このまま離れ離れサヨナラという結末になるはずもないので、ワクワクしながらページをめくりました。
奥村の男気で無事再び結ばれてメデタシメデタシですが、「思い出したよ この辺で.....」のセリフ、ちょっとオヤジ入っていて笑ってしまいました。
でも口元のほくろがセクシーなので、良しとしましょう(ほくろって受けにあることが多いのに、これもちょっと珍しくって良かったです)。
上下巻並べたときの表紙、奥村の優しい眼差しと二人の手の表情が本当に素敵です。中身も表紙も眼福な作品でした。
ウノハナ先生の作品が好きで、コミックになっているものは全部読んでいます。
お話もトガッていて最高ですが、人物の描写がトガッってて、顎とか身体の線とかも尖って刺さりそうなくらいキレッキレで一目見てウノハナ先生とわかる絵柄が好きです。
写真から起こしたような写実的な作品、とくにエロなシーンではそれも良いのですが、なんかそれなら映像で撮ればいい。写実でない独特な個性がある方が、絵に描く価値があると思うんです。
この作品を読んで、ウノハナ先生の絵柄、昔に比べると随分流麗になったなぁ、と思いましたが、洗練されてもなお強く主張するアクに惹かれ、画面を見ているだけでもトキメキます。
今回は始まりがドイツのクリスマスマーケットという非日常での4日間。ほかのBLにはあまりない設定で新鮮でした。
ウノハナ先生も現地に行かれて、それを元に描かれたのかな、などと思いつつ、上下合わせて買ったので、作品の感想は下巻でまとめて書くことにします。
出だしでは、滝宮はスポーツマンで何でもそつなくこなせるイケメンで、遊び人でちょっとヤなやつかな、と思ってしまいましたが。
読み進めていくと真面目な性格で生活も堅実で好感度がどんどんアップ。
「ご飯いく」が飲み屋でなく滝宮のアパート、しかもスタイリッシュなインテイアの中でシェフ顔負けのイタリアンとかでなく床座りでギョーザとかw、もう山田じゃなくても「???」となりますが、いいですよね、こういうの!
で、暮らしも質素で外食ぜず自炊(しかもギョーザ)で、何で貯金がない設定なのか、と。
滝宮は職場の仲間とつきあいがいいので、普段の飲み会代がかさんでいるのでしょうか? それとも親御さんに仕送り?
本筋とは関係のないところでちょっとひっかかりましたが、滝宮の一途な大型ワンコぶりにほだされていく山田に目を細めつつ、レビューランキングで1位を続けた作品はやはり魅力があるな、もっと早く読めばよかったと思った年の瀬でした。
ぞう工場先生、素敵な作品をありがとうございました。
碗島子先生の作品は作家買いをされる方が多いようですが、私も新作が出ると迷わず読んでいる一人です。
今作も主人公・春生くんのズレ具合が絶妙で、島子ワールド。自分も友達がいないので、とくに今回の春生くんの逡巡にはグッとくるものがありました。
秋充くんも最初の登場が喧嘩場面だったので(まぁ、ふっかけられてただけですけど)コワモテかと思ったら、以外に純情で、春生くんのことを誠実に思ってくれていて、とてもいい子だとわかり、ほんわか。
きっと描いている島子先生ご自身が、優しい方なんでしょうね。
番外編の宇宙人の話、ぶつかったのがお互いにアタリで、こちらも良いお話でした。
作品を読み終えて「ほーっ」としたところで、いい作品だったけど、なんでタイトルが落花と破鏡?
里先生ご自身が作家インタビューやホームページなどで言及されているものがないかと探しましたが、みつけられなかったので、自分で意味をググってみました。
(どこかに先生のご説明があれば、教えていただけると嬉しいです。)
「落花」はなんとなくわかるとして「破鏡」とは?
中国では「離散した夫婦が再び一緒になったり、別離の夫婦がまた巡り会う」といった意味で使われるそうです。
でも「落花破鏡」で調べると、「落花枝に返らず 破鏡再び照らさず」。一度離婚した夫婦は再び元に戻ることはないというたとえ、となっていて、いや戻るのか戻らないのかどっちやねん。教養が追いつきません。
まぁ、この作品では、故郷を離れて東京で働いていた真智が仕事に疲れて故郷に戻ってきて、然に再開し、結ばれるというお話なので、前者の意味ですね。
真智は姉の事故のトラウマと他人の気持ちがわからないこと、然は母親のこと。どちらも悩みをかかえてもがいていたけど、二人で支え合うことで前に進んでいくことを決める。
同棲も、お寺は部屋数が多いということで難なくクリアーしw、周りの同級生たちもみんな優しいので将来的なカミングアウトも何とかなりそうですね。
タイトルに「破鏡」とあり、読んだときはその意味を知らなかったので、何か不穏でサスペンスなお話かとハラハラしながら読みましたが、ほんわかとした良い読後感でした。
1巻が衝撃的に良かったので、2巻をワクワクしながら読み始めました。
吾妻先生の画面は、隅々まで破綻なくぎっしりと描き込まれているので、一冊でもすごく充実感がありますが、読んでいて残りページが少なくなっていくのが切ない本でした。
今回の目玉は「ヨバイ」。どうなることかと思ったら、なんと可愛らしい。
色々こじらせたけれど、最終的には無事結ばれたので、ほっとしたのもつかの間。
ページを進めると、2巻の終わりはとんでもない謎状態になっていて、えーっ!
エヴァンの罪って何? 二人の年齢はどうなっていくの?
先生のあとがきによれば、4巻完結の予定とのこと。
緻密な画風と同じく、ストーリーも最後まできっちり組み上げていらっしゃるのかな。
次巻の発売をただただ待つしかないのですが、あぁ、待ち切れない。
個人的にツーブロックはあまり好みではありませんが、シゴデキの暁臣が前髪長めで甘い雰囲気のツーブロックにしているのは良いです。
強大な敵は別として、尊のまわり、家族も友達も妬んだり意地悪してくる人がいない世界というのが素敵。
そして1巻のあとがきで、いちかわ先生が「※つきあっていない」の距離感の二人が好き、と書いていらっしゃったので、もっと引っ張られるかと思っていたのですが。
2巻で甘々に結ばれて、これはこれで良きでした。
2巻完結の予定だったけど、まだ続くとのこと。
いちかわ先生の作品だから読みたいし、この作品がランキング入りするほどの人気なことは知っていましたが、こらえ性がなくて連載の続きを待つのが苦痛なので、できれば完結してからと思い2巻が出たところで1巻とまとめて買いました。なので3巻に続くのは、嬉しいけど辛いような。
でも、読んだら今までにない面白い世界観のお話で、いい作品は、完結してなくても早めに読んだ方が良いですね。