漫画として秀逸。BLを読んでたおかげで出会えて嬉しい。
タイトル通り"愛から一番遠い何か"で結びついてしまった2人。2人の関係を現す言葉はないけど、愛ではなかった。
もっと良い関係を築く方法も築けるタイミングもあったはず。要領よく他人をコントロールするセツならお人好しのトキに好意を抱かせることもきっと簡単だった、なのに脅すことを選んでトキを容赦なく暗闇に引き摺んで人生をめちゃくちゃにした。
周囲に簡単に馴染んでしまうトキのことを壊したかったのかもしれないし、何でも良いから強い感情が欲しかったか、読者にはわからないけどセツには何か理由があったのかな。
トキの望むことをさせてあげると言いながら押さえつける手は緩めないし脅しは欠かさない。自分のものである確認をずっとしている。
トキが幸せじゃないことが分かってても、ただトキが自分のものであればそれで満足って感じが本当に怖くて何か大事なものが欠けている人間なのがよくわかった。
トキがセツを赦せるのか、セツがトキを信用できるのか、今後のお話も見てみたいです。