『夜明けの唄』はストーリー構成がしっかりしていて、キャラクターの感情描写もとても丁寧で心に刺さります!BL漫画を読み始めてから、一番好きな作品かもしれません。エルヴァとアルトは年齢や立場などいろいろな違いを抱え、ときには矛盾しているレベルですが、それをすべて乗り越えて愛し合う切なさが最高に尊いです。
物語の序盤では、巫覡のエルヴァがアルトに出会い、愛することや愛されることの温かさを少しずつ知っていく、ほのぼのとした雰囲気が描かれています。しかし、物語が進むにつれて島の真実が明らかになる展開がとても魅力的です。一見、理想郷のように見える島ですが、実は反ユートピア的な世界で、自由も人権も大きく侵害されているドロドロな管理社会だったことが分かります。この設定が物語に深みを与え、エルヴァとアルトの絆や成長をさらに切なく、エモく感じさせます。
とても素晴らしい作品なので、ぜひ読んでみてください!