ずっと読んでみたいと思っていました。仄暗い、美しいイラストにぴったりのストーリーでした。
歌手として成功する凛。そこから、歯車に巻き込まれるように、運命が進んでいく。
歌えなくなったらエリアスに捨てられる。
四六時中、エリアスのことが頭から離れない。
決定権が凛にないのが悲しい。
個人的には凛の苦しみがとてもよくわかってしまい、感情移入して、切なすぎて、悲しかった。
一方のエリアスの恋愛観にはついていけず、攻めザマァと思っていたが、決して理解はできないけど、自分の気持ちに正直で、彼の理屈で苦しみ、凛をほんとうに愛していたことを知る。
ハッピーエンドで本当によかったです。
そして、イーサンがとても良い人で、ぜひ幸せになってもらいたい。
まず、美しい表紙絵に魅せられ手に取りました、
息をつく暇もなく、怒涛の展開、練り上げられたストーリーに頭が混乱し、惹きつけられて一気に読みました。
特に後半、ドキドキが止まらなかった。
烈がほんとにワンコで!!
床にひっくり返って地団駄を踏む子供のように、無防備に忠誠を見せる姿がかわいい。
後半になるにつれて、日秋が知りたい父の死の真相に迫る。
巨悪を打倒する正義の実行者が烈だった。
日秋を片手で抱き抱えて、戦う強い烈。
同時に、日秋のことを心配してポタポタと涙を流す烈が愛おしく感じられた。
裏切り、失望に心乱される日秋に対して、迷う事なく、冷静な判断ができる烈は、もはや日秋のスレイブではなく、頼りになるバディーだった。
頼りになる年下のワンコ攻めの烈がかっこよかったです!
一穂先生の作品が好きで、作者様買いです。
ストーリーがとにかく面白かったです。お笑いのネタ部分の完成度が素晴らしかったです。
そして、美人でもイケメンでもない、普通にいる人たちを描く志村先生の作画が素晴らしいっ!てなりました。
喜怒哀楽が薄かったり、特に特徴のないその他大勢の人たちの作画が自然で、ふとした表情にも唸りました。
メガネの小峰のキャラが立っていて、面白くて魅力的でした。
先輩芸人の飯田は、小峰の憧れの存在だった。
飯田の吸い殻を採集したり??、飯田のポスターと隣ってことでめちゃくちゃ喜んだり、角膜のくだりとか、好きオーラ全開でかわいい。本人には塩対応なのに。
憧れていた人が自分の手の届くところにいる。
小峰の無表情は、病気の母の前で感情を押し殺してきたから。
推しの飯田に近づきたいがために芸人になった小峰。最初は情熱もなかった。
出番が終わってジャージ姿の小峰が、これから本番の飯田をじっと見つめている姿が印象的だった。
熱量少なめだった小峰がだんだん本気になって、飯田や青嵐とかと切磋琢磨していく様子がイイです。
周囲がゴシップで騒ごうと、飯田を信じるブレない小峰。
飯田も小峰を見てきて、お互い惹かれ合う様子も自然だった。
飯田に認められて、変わっていく小峰がとても良かった。お互い刺激し合って成長していく姿がイイ。破顔する小峰、最高。
電子限定マンガ、メガネの話も愛が溢れていて、好き。
読み直すごとに、愛おしくなる作品でした。
上巻から奈良崎の闇を感じていましたが、奈良崎の過去がかなり壮絶で、それがあの仄暗さに繋がっていたのですね。
リトル×ブラザーの関係。
薬袋の告白を聞くも、なかなか信じることができない奈良崎。
愛したくても、愛し方がわからない。
庇護していた薬袋が成長し、受け入れて、今度は奈良崎が癒やされていく。
撃沈しても頑張る薬袋が健気。
素直ならワンコ年下攻めによって、癒される受けが良かった。
まさか薬袋があんなに大きくなるなんて!
特に描き下ろしの2人のやり取りかわいい!
恋人となってからの2人をもっと見てみたい。若干そこが消化不良でした。
他にも司馬先生、石蕗くんと律くん、満くんなど、てんこ盛り。
続編、ぜひお願いします。
最後まで、ストーリーに魅了され、心揺さぶられた素晴らしい作品でした。
流や慧介、また警察の上司など、先生の描く漢前が大好きです。
特に流さん。アルコール依存の一歩手前で、ネクタイとかがユルユルでも、使命を持ってぶれず、そして情が深いところにとても惹かれます。
切り捨てるけど、手を差し伸べる、見捨てない。
流が最後まで佐季のことを、
「ずっとお前の手を握ってやりたかった」
「引っ張ってやりたかった」
流の厳しくも優しい言葉、ほんとにカッコよかった。
佐季にとっては司は唯一の光で、どんなに離れていてもそれは変わらなかった。
司への最後のラブレター。
執着のような、孤独な2人の心の拠り所、確かに愛はあったんだとわかる。
罪を重ねてしまった佐季と、止められなかった司が切ない。
慧介によって、闇からひきずりだされた司。
慧介は3巻でもかっこよかったです。
流さんのスピンオフ、読んでみたいです。
素晴らしい作品をありがとうございました。
ストーリー展開が本当に素晴らしい。
司、佐季、周囲で起こる死亡事故、殺人事件、うまく交錯して、
登場人物たちの過去、生い立ち、心の揺れなどが明らかになるにつれ、こちらの読む速度もどんどん加速していきました。
読者である自分が、小説に飲み込まれていくような気持ちになりました。
若い頃の流と、教育係の簗瀬。
事件の真相に迫るこの2人の男同士の固い絆と、仕事に対する情熱と信念には、惚れ惚れしました。
暗い道から誰かが引き戻してあげないといけない、印象的なセリフ。
一方で佐季と司。大きな闇を抱える2人。周囲の大人に翻弄される姿が痛々しかった。
後半になると、不気味なドキドキする展開になってきて、3巻が楽しみです。
司の庭の描写を読むと、咲き乱れる花が目に浮かびました。
はぁ、面白かった‼️
「世界の果てで待っていて」にどハマりしまして、高遠先生の作品を色々読んでいます。
ストーリーがめちゃくちゃ面白い。
そして、男前な登場人物が本作でも良すぎる。
教会での場面から始まる本作。
モデルの転落死事件から、4人が交差する。
刑事 慧介
刑事 流
花屋 司
モデル事務所社長 佐季
慧介と司。
司の視点で語られる慧介は、明るい場所が似合い、漠然とだけど、惹かれているように感じる。
慧介の家で庭仕事をしていたときに、司が脚立から倒れたところを助けた慧介が頭を負傷した時の2人のやり取りの場面が印象的。
明るく快活で、背が高く、剣道で鍛えた体の慧介と、物静かで1人を好む司。
動と静。光と陰。対照的な2人が交わる場面。
慧介と司が次第に惹かれあっていくのが自然だったし、萌えまくりでした。
慧介を猛烈に推したいのですが、流さんも気になります。
続きがとにかく楽しみです。