ハマって追ってたシリーズの最新刊ということで。
今回で、前作までなんだかんだヒカルのこと好きなんじゃん?っていうのがチラチラ見えてたけどまあなかなか好きを全開にしなかった忍。
ヒカルばかり振り回されてるように見えてましたが、キングの登場で忍の余裕の仮面が剥がれます。
攻めの余裕が崩れる瞬間というのはBLを読むうえで一つの醍醐味としてる程に大好きなので、らしくないことをする自分にちょっと動揺する忍を微笑ましく見てました。
しかしヒカルも同様、そんな彼が可愛く見えてしまい……可愛いやつめー!と余裕顔ヒカル。可愛いです。
独占欲メラメラな忍がちょっと素直になって、ポソッと口にした愛の言葉、からの、ヒカルの幸せそうな笑顔、キス……の流れが最高でした!
ラッブラブなニンピカに幸あれ。正直これからもニンピカ拝みたいので、まだ続いてほしい。これ以上ない、幸せな二人な終わり方ではあったんですけども。続きほしいです。
受けがひたすら攻めのしたいことに付き合わされてるだけなのが嫌だった。まあこれ好みの問題で、調教エロものとしてならば分かるんですが、SMとして見ると攻めはドSなんじゃなくてエロでマウント取るのが好きなだけなんじゃないかなって思った。サービスのS、マスターのMであるSMではないよね、って他の方のレビュー見てて思った。
あと従順すぎるMは嫌みたいだけど、受けって最早即堕ちってぐらい弱いし、拒否れてないし従順に値すると思うから何で好きなのか分からないというか。受けが攻めを好きなのはもっとよく分かりませんが。どちらも性的な面でしか相手を好きになってる描写がない。性格面での惹かれ合いは描かれてないので、ビジュアル重視ですね。作画は良かったです。
性格的な魅力は私は正直攻めにも受けにも感じなかったのと、攻め→受けへの愛があまり感じなかったとかで、カップル萌えが出来なかったのが残念。
エロ好き、調教もの好き向け。
ストーリーとかキャラクター萌え部分は求める作品ではないかもしれないです。
受けは比較的堕ちるのが早くて抵抗もそれらしいことしてないので、最後まで強気が良いとか、心だけは気高くあろうとする強気受けとか強い受けが好きって方には合わないかも。攻めは正直更に好き嫌い分かれる。私はダメなタイプでした。受けをいつまでも遊べるオモチャ扱いしてるだけに見えてしまったため。優しい攻めとかスパダリなS攻めや溺愛を求めてる人にも合わないかも。一応執着攻めに分類されてるけど、求めてたのとは違った。
試し読み読んで即購入。
面白いギャグBLかと思いきや、ちゃんとちょっと切ないし胸キュンもあるという贅沢な作品でした。
まず読む前に作者コメントで作者さんと癖が一致してるなーと思って読む前からワクワク止まらなくて、ページ捲るごとにキャラクター達の魅力、個性が増していってたし展開もそれゆえに面白くって最高でした。
私は図体デケー強い男前な攻めが好きですが、攻めの可愛いさも好きーな攻め厨なので、番長のド天然面白可愛さぶりも大変萌え散らかしました。あと同じくらい、攻めを可愛い!してたり大好きってなってる受けも大好きなので推せるカプで満足です。
受けの司の一途さ、一生懸命さは応援したくなるようなもので、可愛い愉快さのある二人が結ばれたシーンは心の中で思わずガッツポーズ。推しカプが公式で結ばれた!!
そんな感じな心境だったので作中腐女子ちゃんと多分同じような顔になってたと思うんですが、番長が「誰にも見せんなよ」って言った司の照れ顔見たことだけは許せないので即刻脳内から消してくれ。
司は題材的に乙女可愛い感じのキャラかと思いきや、ポーカーフェイス凄すぎたり心の声うるさかったり番長好きすぎて荒ぶってたりかと思えば殴り合いに出たりと愉快な男子高校生してて乙女過ぎず可愛すぎずで良かったです。あと照れ顔可愛い。
キスした後の番長のちょっと照れた感じも可愛い。
とにもかくにも、攻め受け脇キャラ全員魅力的個性的で印象に強く残る作品でした。