タイトルにもあるとおり、パンツというキーワードがお話のきっかけとなるもので、1冊まるごと表題作なので、全体で楽しめました。
その日履くパンツが見当たらないという理由で、高校にノーパンで登校することになった受。早速新しいパンツを履こうとした瞬間、なぜか部活で可愛がっていた後輩にその現場を撮られる。わけもわからないまま、今後もノーパンで学校に来るように命令された受は、高校デビューした今の自分の地位を保つためにも断ることができずに・・というお話です。
理不尽な攻の命令だけれども、あれやこれやエッチなことをされているうちに、行為を感じてしまう受。脅されていることに口では文句をいいながらも、なんだかんだで受け入れてしまっています。
一方、攻は、最初から受に何やら思うところがあるらしく、それは受にひどいことをしたりするようなことはないことからもよくわかります。
しかも自分が気持ちよくなるようなことは何もしてもらっていないのです。そして、少しずつ見え隠れする、攻の気持ち。
最後は、思わぬところで結ばれる結果となり、そうか、こういう成り行きで二人が結びつくのもあるかと。
どこがどう惹かれて好きになってみたいなのが無くても、若いんだしこういう感じで始まる恋もあっていいよねみたいな感じでした。
描き下ろしは、本当に良かったです。
攻視点のお話で、過去二人にあったいきさつ等が盛り込まれています。
なんとなく、これがあって初めて、このお話が成り立つルーツのようなものなので、ぜひ一緒に読んでみたらいいのではと思います。
表紙が気になって購入しましたが、買って正解!すごく好みの作品でした。
絵柄がどこか懐かしさを感じさせるような、これに関しては好みもあるとは思うのですが、かわいいというか温かい感じで、ストーリーもまさにそんな感じのお話でした。
ストーリー
一つ目のカップルは、恋愛に不慣れな二人がゲイサークルで出会い、少しずつ距離を縮めていく物語。恐れているのになぜ恋をしたいと思ったのか、過去のトラウマをかかえつつ二人の求めている先は何かを描かれています。
二つ目の表紙のカップルは、幼なじみだった二人が、幼少期海外転勤で離ればなれになってから、同窓会で再会するもの。
14年もたっていたので、もうお互い忘れていると思いきや、同窓会があるとわかった途端、相手のことが頭から離れない。再会はごく自然で少しずつ、昔のことも思い出していく。全然違う人生を歩んでいる二人が、また離れてしまうのかと切なくなりました。
以下、個人的に感想にはなりますが、、
見どころは、2つありまして
一つ目は、キャラデザイン
小さ目の頭に、男らしい体のラインが服を着ていてもわかるところ
二つ目は、
全体的にエロは少ないのですが、心理描写に重きをおいていらっしゃるのか、セリフなども丁寧に選ばれるているような気がしました。
次巻も発売されれば、ぜひ手に取りたいと思います。