マイナスに感じた点を先にお伝えすると、最後の方に出てくる攻の不思議な能力っていうんですかね?それがない方が良かったんじゃないかなと思いました。でもまぁストーリーにおかしいところはないし、その能力があったからっていう伏線回収にもなっていたので重要だったのかなと思います。けどやっぱり違和感はありました。それが明かされた時、物語のテイストがちょっと変わってしまったように感じたんですね。
良かった点は高校生たちの青春が目に浮かぶように感じられたこと。前半はBL要素よりも友情要素が強いです。キャラクターの性格の良さや成長過程も楽しめました。
長めのお話なので読み応えもありました。友情ものも好きな方にはオススメです!
あったかいお話。感情が揺さぶられる!とか、号泣!とかはないけれど、受けの芙蓉の心情に寄り添えるとても素敵なお話でした。
両片思いのお話なんですが、特に攻めの西澤の一途さが素敵です。そんな前から芙蓉のことを想ってたんだね、とわかるシーンがありまして、いいなーって。
受けの芙蓉も苦しい家庭環境を乗り越えて、健気だけれど決して流されない、自分を持った子で魅力的でした!
それからサブキャラのみんながすごく良い!これ、この本の結構大きいポイントだと思います。芙蓉のお祖母ちゃんも、西澤のお母さんも、田上君も、みんな優しい、ふたりの応援団って感じ!
とても読みやすかったですし、激しさよりも、あたたかいお話が好きな方にはオススメです。