遅ばせながら2巻のレビューもさせていただきます。
2巻では天音(攻め)が竜胆(受け)を好きになったきっかけと、天音の過去について少し触れています。
この巻では竜胆の人柄の良さを表現する描写が多く、それゆえ厄介な人々に好かれがちであることに焦点が当てられます。
もちろん天音もその中の一人ですが、竜胆の女性遍歴や職場の常連さんをも魅力した理由、そして天音が女装して襲った理由などがまとめられています。
みん未先生の心理描写の素晴らしさはこのときから顕在で、相手との関わり方で移りゆく心境の変化が丁寧に描かれています。
もともとは短期連載を予定されていたそうで、1.2巻での前兆は1.2巻で回収されていますが、さらっと触れている事柄も後々のターニングポイントとなり、これ以降の物語には必要不可欠な鍵となります。
物語としての完成度がとても高く、特にこれ以降お話が大きく進展していきますので、この機会にぜひお迎えしてみていただきたいです。(土下座)
既に3年以上タテ読みフルカラーにてweb連載されている作品(ウェブトゥーン)で、コミックにすると10巻以上のボリュームを持つ長期連載作品。
そんな『変態ストーカーに狙われてます』が待望の書籍化。
連載中のアプリ内での人気はさることながら、書籍化にあたり1.2巻同時発売、各種特典多数、グラッテ開催と期待度満点の本作。
1.2巻は物語のプロローグ(導入)部分となり、タイトル通り"変態ストーカー"である天音(攻め)に"狙われる"竜胆(受け)の出会いのお話です。
竜胆のことが好きすぎるがあまり女装してまで竜胆の気を引き手に入れたいと暴走してしまう天音と、それをなんやかんや受け入れ友人関係をも築いてしまう良く言えば人が良い、流されやすいお人好し代表の竜胆。
1.2巻の時点では竜胆が流され絆されてるだけかと思いきや、【アニメイト限定版小冊子】で本編の補完ができます(ので、ぜひアニメイト限定版をお迎えしてください 土下座)
1.2巻では天音の愛激重執着攻めの意味、描き下ろしの内容や、(先生ご本人がおっしゃられてた)表紙と本編の作画に違和感を覚える方もいらっしゃるかもしれません。
でもご安心ください!!!!!
物語が進むにつれ"わかります"し、読み進めていくうちに成長した二人がいます。
冒頭でも述べたように、
web漫画ならではの長期連載がこの作品の強みとなっており、一般紙では中々見られないどこかリアリティのある世界観で進む物語、天音の抱えた闇と、それらを明るく照らす竜胆。
BL漫画では中々見られない重めの心理描写と、風刺の効いたアングラテイストが変ストの魅力です。
また、ウェブトゥーン作品のためタテ読みフルカラーで構成されており、フルカラーで進む物語はより一層シーンごとの描写に深みを感じられます。
変ストが書籍化されたことで今後のBL界に革命が起こってしまったといっても過言ではありません。
もう長いこと腐女子をやらせていただいておりますが、こんなにも安定して連載が続き、こんなにも重いテーマを扱った作品は読んだことがありません。長期連載ゆえに散りばめられた伏線の回収がとても綺麗に、わかりやすく行われているところもみん未先生のこだわりを感じます。
ここで読み進めるのをやめず、無料で続きが読める連載中のアプリにもぜひ指をスライドしてみてください。
今なら(2024/7/29現在)最大1日に7話ほど読み進められ、読んでいくうちに作品の本質がわかります。
本質がわかった頃には沼のはずです。そうなると小冊子の恋人初夜編が気になるはずです。今ならまだ限定版のお迎えが可能なので、即座にポチってください。アニメイト限定版を!ぜひ!!!
また、既に1.2巻をお持ちの方はぜひ同時に読み比べることをおすすめします。
アプリ連載のときとは変わってコマ割りが存在しており、著者であるみん未先生が加筆修正は原則なしと発言されておりますが、"原則"なので細かく見ていくとイラストの加筆や本文の修正などあり違いが楽しめます。
変ストが刺さる人は激重感情をお持ちだと思いますので、ぜひ共に来春を待ちましょう、、♡
また、みん未先生がX上にてアニメイト限定版を推しておりましたため、ぜひアニメイト限定版を(略)
最後に。
みん未先生、あまりん、変スト書籍化本当に本当におめでとうございます!ありがとうございます。ずっとずっと待ってました。二人が手元に残り嬉しいです。3巻以降の続刊刊行のため、これからも全力で応援していきます! 大好きです。