幼なじみ同士でルームシェアをしている大学生のお話です。
物語の冒頭で、凛(攻)が記憶喪失になってしまいます。翔太郎(受)は凛をサポートすべく奮闘するのですが、頬っぺたへのキスに始まって凛の愛情表現がだんだん幼なじみというラインを越えていきます。戸惑う翔太郎の姿が可愛かった!
やがて、翔太郎は近すぎるがゆえに凛のことをちゃんと理解していなかったことに気づきます。ふたりの気持ちが通じ合うシーンはとても感動しました。
お話も素敵なのですが、絵が本当に素晴らしくて……。ワンコモードから、翔太郎に近づく相手を威嚇する猛獣モードに変わる時の凛の目が鋭くて最高です。
ラブシーンがまた見事です。凛も翔太郎もいいカラダしてますな……。
愛が重ための攻が好きな方におすすめの作品です!
哲学科が舞台のBL、初めて読みました。「魂の片割れ」というプラトンの言葉が作品の随所で光っています。題材の目新しさだけで終わることなく、しっかりと練られた物語です。
享楽的な能美先輩と、真面目な瑛人くん。正反対のふたりが結ばれるストーリーは、コミカルなシーンあり、能美先輩が抱える心の傷あり。重すぎず軽すぎず、ダレることなく惹きつけられました。
可愛らしい絵柄なのですが、手や腕の描き方などは角張っていて、男らしさを感じさせます。個人的にはとても色っぽいラブシーンだと思いました。
ギャンブル好きだったりして能美先輩はなかなかにクズいのですが、なんか憎めないというか。愛嬌があります。瑛人くんは塩対応の裏側に、能美先輩へのクソデカ感情があるのかと思うと、やっぱり憎めないですね。
哲学、青春、キャラクターの成長。この辺のキーワードに興味を覚えた方に強くオススメします。