不動産の営業さん同士の「リーマンもの」です。お仕事BLが好きなので、はまりました。
25歳で、不動産会社勤務の久慈向陽と、同い年で読心ができる不動産会社勤務3年目の営業マンの足立友流は、ライバル同士の関係です。
顧客が物件に求める条件を、心の声として訊くことができるという能力を駆使して、営業成績をあげている友琉にたいし、一方的にライバル心を燃やすのは、同期で一番の出世株・久慈でした。
特殊な能力をもつ「受」ということで、ファンタジー要素もありますが、お仕事内容はリアルに描かれているので、お仕事BLとしてもよめて、盛りだくさんの内容で、おもしろいとおもいました。
続編があれば、よみたいです。
ファンタジー色のつよいお話が好きなので、表紙やタイトルにひかれてよみましたが、想像以上にたのしめました。
22歳で、「呪いの装備」を探す勇者の末裔(王族)の冒険者のガッシュアリクス・カトウ・ローゼンフットと、25歳で、「変化」のスキルで職業とともに性格まで変える冒険者、ヨルンがおりなすファンタジー作品です。
スキル至上国に生まれたヨルンは「変化」という、自分の能力(スキル)を変えることができる珍しい力を持っていましたが、弱いスキルのために、日々、苦労しながら生活していました。そんななか、ガッシュアとヨルンが出会うというストーリー展開でした。
読んでいくうちに、話の展開はよめますが、せつないシーンとコミカルなシーンもバランスがよくて、おもしろいと思いました。
ファンタジーが好きなので、読みました。
冒険者、アインベルタ皇国第三皇子のシリウス・フォン・アインベルタと、転生者、獣人(猫族)、『精霊の愛し子』のノエルとの物語です。
養い親を亡くし、ひとりぼっちになってしまった猫族のノエルは、森の奥に隠れて生きてきました。
ハンターに襲われたところを冒険者シリウスに救われ、彼の頼もしい従魔たちと旅を共にすることになったノエルは、徐々にシリウスにひかれていきます。
人を好きになる過程が、じっくりと描かれているのが、よかったです。
包容力のある「攻」と、かわいい「受」という王道の設定だとおもいますが、こういう設定が好きなこともあって、たのしくよめました。全体的に、あまり雰囲気のお話で、読んでいて、胸がきゅんとするシーンもおおくあり、よかったです。
大好きな作家さんの作品です。
旧版も読んでいますが、新版も読みました。
大学生だった二十歳で出会い、同棲から始まった平凡で満ち足りた関係をおくってきた、大手食品会社勤務の阿久津慧一と、フードスタイリストの水野光流との物語です。
学生だったときと、生活はかわってきているものの、じっくりと愛を育んできたふたりが、しっかりと描かれてるのが、よかったです。
人生の分岐点で一度は別れを選んだ男たちが、15年の時を重ねてだした結末が描かれていて、興味深くよむことができました。
人々の心理描写が、しっかりと描かれていて、とても読みごたえがありました。
また、こういうBL作品をかいてほしい作家さんです。