キャラクターもストーリーも魅力的で序盤の勢いのままいけば文句なしだったのですが突然の最終巻しかも9巻という節目という訳でもない巻数で終わってしまいました。
柊mixというタイトルでストーリー展開が長い間されており確かに柊というキャラクターや立夏の才能、由紀の影響力、syhを理解する上では良かったのですがギヴンや真冬にスポットが当たる場面があまりなく主人公を応援している身としてはもっと真冬とギヴンの活躍を見たかったという印象です。柊mixからの新章等始まるとワクワクしていた分そこを我慢していた身としてはここをもう少しテンポ良くできていたらと悔しくもなりました。
真冬がそこまで喋るキャラクターではないですし音楽を題材にしているのでそこで感じろというのはわかりますが立夏と2ヶ月ほど?離れてしまっていてライブ2週間前は特にsyhの活動に専念していた様ですがもっと2人の絡みが見たかったです。立夏から真冬へはキス止まりというのがもどかしくて仕方ない。2人の出会いのきっかけは音楽でそこで繋がっているというのはわかるのですが告白の場面があったり恋人宣言を周りにしているのにも関わらず周りのcpの方が恋愛をしているのは懸念でした。私はどのcpも好きで特に年上組は最終巻こそあまり出番がもらえず悲しかったですがそういう描写もありまだ救われた方かなと思っています。ジャンルもこちらに振り切っているなら蛇足になっても構わないので1話分くらいは真冬のそういうシーンを描いてくださってもと思ってしまいました。(由紀とのエピソードももう少し見たいと思ってしまったのが本音です。)
10年続いたのは素晴らしいですし先生のご都合や今後の活動についての考えあっての完結という決断だと思います。私はこの作品が大好きで先生の絵の美しさを知っているからこその辛口評価とさせていただきました。
もしアニメ化など仕事量の増加により精神面や体調面で追いつかない部分があるだけでしたらギヴンの番外編や願わくば続編等を数ページで構わないので読みたいです。本当に10年間追い続けられて幸せでしたしギヴンの初ライブが掲載されている2巻の衝撃は忘れられません。
ギヴンというバンドが大好きだからこそ真冬に惹かれた立夏が愛おしいからこそその先の話をいつかどこかで見られることを待っています。