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初夏の風の中、サイクリングに出かけたくなる

サイクリング部主将の受け・道久(なおひさ)の逞しい体(雄っぱい❤︎)と
健気さにグッとくるー!
受けの体がおっきくて、体格差がほとんどないのもこれまた良し◎

大学の後輩(新入生)×先輩の物語。
表題作の他、同時収録作もありますが
どちらもワンコ年下攻めが良い味出してて可愛いです(*´◒`*)

サークルのみんなで一日ツーリングをしたり、
しまなみ海道4日間の旅をする描写が最高に爽やか。青春の煌めきだ〜✨

お蕎麦屋さんに寄ってみんなで生蕎麦を食べたり、
ゲリラ豪雨にあって慌てて雨宿りに駆け込んだり。

新入生を交えたツーリングの終わり、
チカちゃん(攻め:”宗近”だから道久が呼び始めたニックネーム)からの
突然の”付き合ってくれませんか”には思わず

「いやいやいや!」「展開早すぎない〜!?」と
ツッコミ入れそうになったのですが。

なんと、別の意味の”付き合って”だったという古典的なオチに笑いました(*´艸`)
それにしても紛らわしい!
(「俺”と”付き合って”」なんて言われたら皆勘違いしちゃうよーーー!)

誰からも頼られて好かれる道久の頼もしい主将姿、
そんな彼が自分だけを特別扱いして”チカちゃん”と呼び、
嬉しそうに自分とのことをサークル仲間に話していたー

途中、道久の方から突然キスしてその後そっけなくする…という
すれ違いはあるものの。

先述した道久からの”特別扱い”を知り、
じんわりと湧いてきた嬉しさを噛み締めるチカちゃん。
チカちゃんの中で恋心が生まれ大きくなる描写がすごく自然で、
素敵でした・:*+.

チカちゃんから逃げ続ける道久をつかまえて、
”いつまでそうしてるつもりですか”
”好きな人相手に素直になれなくて無視し続けるなんて なんの解決にもならない”

なんて正論で道久を追い詰め始めた時は、
どうなっちゃうの…!?とヒヤヒヤしましたが;

ページをめくってめくって、その後のチカちゃんからのキス。
そして「俺は大河(おおかわ)さんが好きです 好きだからキスしました」
「大河さんはどうなんですか?」

と、頬を染めて聞く姿に、心を根こそぎ持っていかれました...//


その後外でキスしてしてしまったことに気付いて我に帰り、
サークル後の”エッチの約束”が気になって気になって
サークル活動どころではなくなってる道久、もうめちゃめちゃに可愛い(ˊ˘ˋ* )
(飲み物が口からだーーーっと全部出ちゃってるところ、笑いましたw)

そして最終話にて、待望のエッチ。
二人とも初めてで童貞同士…っていうのもまた、フェチ心くすぐられるーー!!

夢中になって互いに「好きっ!」という言葉をかけ合う
二人の姿が初々しくて、甘くて、可愛くて、頬が緩みっぱなしでした。

描き下ろしは、そんな二人の初エッチのそのあとのお話。

「自分がこんなにすけべだったって知らなかったです」と
シュンとする年下ワンコ・チカちゃんの可愛さたるや。。

そしてあとがきによると、作者であるためいけ先生ご自身も
なんと大学時代、サイクリング部所属だったとのこと!

途中、ちょっと専門的な内容の解説(とても分かりやすいです☺︎)も
出て来てもしや…と思っていたのですが、やっぱり先生ご自身が
経験者だったのですね✨

出かけるにはまだ暑すぎず、ちょうど良いこの季節。
本格的なツーリングではなくても、
ちょっと自転車に乗って遠出してみたいな、してみようかな…と思える
爽やか青春大学生BLでした(*´∀`*)


同時収録作は、可愛いリアルわんこも出てくるお話。
幼い頃に犬を拾った主人公で、現在は大学生の順平(攻め)。

彼が拾った犬を預かり、現在まで育ててくれているのが
メガネの達仁(受け)で、
受けの方から”good boy”なんて言って攻めを可愛がっていたけれどー

という、若者×メガネおじさん、長年の隠れ両片思いストーリーでした。

自分を”気持ち悪いよな”と卑下する達仁が、
想いの通じた後のセッで乱れに乱れる姿が可愛すぎる。。

表題作・同時収録作とも、互いに愛溢れる年下×年上の
ラブストーリーでした✨

★修正:tn発光系白抜き(電子シーモア)

兄弟愛と、”ペア”の愛。桜咲く季節、小倉での4人

「郵便飛行機より愛を込めて」コミコミさん特典小冊子のこちら。

本編での恒・希の再会でも歓喜、涙、涙。。となりましたが、
小倉での最終日のエピソードのこちらも、グッと胸にくるお話でした。
お話は六郎視点、途中一部希視点が入ります。

三日間の小倉滞在最終日。
恒が”お土産に希が「旨い」と言っていたかき餅が食べたい”と言い出し、
4人はかき餅屋へ向かいます。

かき餅なんて、関東にも売っているのに…と思う六郎や
「羊羹などでなくていいのか?」と困惑気味の資紀をよそに、
店の近くまで来ると恒は「お前は留守番だ」と六郎に言い渡します。

希と二人で商店街の中のかき餅屋目指して消えていく恒。
六郎と資紀はその場に二人残されー

と続きます。

自由奔放に見える恒ですが(実際そんなところもあるけれど☺︎)、
実は二人きりで希に資紀との暮らしは問題ないのか、色々と大丈夫なのか?と
確認したかったのですね。
不器用すぎる兄の優しさが沁みる..

希の言葉を聞いて安心するも、
「でも、相変わらずちっとも笑わないぞ!?アイツ」と怪訝そうな恒の描写が
笑いを誘います(*´艸`)

完全無欠に見える資紀ですが、希の独白にある
”案外好き嫌いがある”ところや”歯磨き粉とハンドクリームを間違う”ところ、
”バスに乗り間違ったりする”ところ。
なんとも人間くさくて、愛おしい資紀の一面にふふっとちょっと声を出して
笑っちゃいました。

そして、残された資紀と六郎との会話。
資紀は、希の右手を鉈で切り落とした行為のことを。
六郎は、恒の意思に反して自害せず米軍に投稿したことを。

それぞれが今も心にしこりとして残している行動について相手に語り、
”でも、それが希/恒を生かす唯一の道だった”と振り返るー

「こう言っては僭越ですが、自分はあなた(資紀)の気持ちが、
恒より、ーたぶん希さんよりも、少しばかり、わかる気がするんです」
と言った六郎の言葉が、沁みました。

いつどんな状況に置かれたとしても、
愛する人を生かすことのみを考えて行動する二人の攻め、
それぞれの愛の深さ。
読んでいてグッと込み上げてくるものがありました。

一人では持ちきれないほどの、たっぷりのおかきを買い込んだ恒。
ほぼ全て六郎が持ちますが、軽い紙袋を恒に持たせた時、
その中に桜の花びらが入っていることに気がつきます。
そして資紀と顔を見合わせて微笑み、「土産に持って帰ります」と告げるー

桜舞う季節の、兄弟の再会。
そして六郎の溢れる恒への愛(もちろん、資紀→希の愛も溢れてます)。
(六郎×恒ペアびいきなので...)

滞在最後の日にこんな素敵なエピソードがあったのか…と、
その情景を思い描き、おおいに心癒されるお話でした。

甘くて、甘くて、あまーーーい、バレンタインの夜...

ひゃーー…!もう、とんでもなく甘くて全私が萌え転がりました…!(*´∀`*)

本編ではなかなかの焦ったさを発揮してくれていた二人。
ヘタレ気味だった攻め・遠矢が、いざ恋人同士になると
グイグイ甘やかしにきてくれるの、たまらないです…!!✨
二人が自然に互いを名前で呼び合ってるところにも感激。

Renta!限定有償小冊子のこちらはバレンタインの夜、
遠矢がとってくれたホテルで甘い夜を過ごす二人のお話です。

ホワイトチョコソースを湊の体にたらーーっと垂らして、
それを舐めとる遠矢の上目遣いの色っぽさよ…!
いくつハート♡を付けても足りないくらい、萌え悶えました//

甘やかし(&甘え)ワンコ攻め、最高だなあ。。

本編の方のレビューにも書きましたが、
薄井いろは先生のキス描写がすごくすごく好きで。

こちらの小冊子では、ハート型のチョコレートを
二人が口移しで舐め合うシーンがあるのですが、
その描写に心臓ドンドコドンドコ、内心大騒ぎでした笑

忘れられない二人の思い出、甘い夜。
恋人同士になってからの初バレンタインデー、
最高に素敵でロマンチックな思い出になっただろうな・:*+.

こちらの心まであまーく溶けていきそうな、
幸せ溢れる小冊子でした。最高ー…!

★修正:tn発光白抜き(形もちょっと分からない感じの部分も...)残念;

焦れっ焦れの末に…!終盤の甘さがスイーツのようにしみる

”同級生” ”(両)片思い”(+同居)、そして”切なさ”という設定が
萌えツボの自分としては、とても刺さってしみるお話でした…!好き...(*´˘`*)♡

ランキングに上がっていてとても気になっていたのに、
今まで読まずにいたことを後悔しました;

高校時代に片想いしていた相手と、今でもスイーツを一緒に食べに行く仲で、
そんな相手から”ルームメイトになりたい”と提案されー

と始まる同級生ラブ。

お話の展開的には、かなり焦れ焦れ!!
くっつくまでに約5話分かかっていて、
互いに探り探り進んでいく…というところは
ひょっとしたら好みの分かれるところかもしれません。
(焦ったいの大好き派としては、ウェルカムな展開でした☺︎)

展開が焦れ焦れな分、
やっとやーーーっとそれぞれの正直な想いを打ち明けあった後の
最終話の幸福感、満足感がとんでもなかったです・:*+.
この景色を見たかったよー、待ってたよー!という気持ち。

そして今作で個人的にとても好きだなあ、いいなあ...と思ったのが、
キスの表現。
何度も出て来ますが一回一回がなんだかすごくエロティックで
(糸を引く様子とか)キスシーンの度にドキドキ、ぞくぞくっとしました。

さりげなく島崎(受け)の近くに行こうとしたり、
距離を空けたくなくて一生懸命スイーツのお店に誘ってる立山(攻め)、
可愛かったです。
なかなか「好き」って言えないヘタレわんこなところにも、きゅん。
(あんな男前でスマートなのに〜!!)

健気一途な島崎が立山の言動に翻弄され一喜一憂するのも、
可哀想なんですが可愛くて。。
表情の変化がとても魅力的でした。特に赤面顔。くーー、いいわー..//

本編描き下ろし最後、島崎の後ろ姿の首元に散る
いくつものキスマークに激萌えでした(ˊ˘ˋ* )
そこにまたチュッ、としてくる立山にも。✧

これでもか!!という焦れ焦れ展開の末に見える
特大スイーツ級の甘さを堪能できる一作、大好きなお話でした✨


★修正:tn発光系白抜き(電子Renta!)

表紙買いの一冊。一途健気なクール攻めにグッとくる

キラキラした美しい表紙に一目惚れ!表紙買い&二人のビジュ買いです。
タイトルの「閃光」の”閃”の字が煌めいているのも素敵✨

篠芽ゆひ先生、初読みでした。こちらが2作目の作品とのことです。
先生の絵柄がとても好き...(*´˘`*)

バイト先が同じ、大学の同級生同士(学部は違う)。
受け・陽依(ひより)の片思いかと思いきや、
なんと攻め・凌(しの)から「お前だよ好きなの」と告白されてー

と始まる、両片思いストーリー。

ちょっと「ああ〜惜しい!」と思ってしまったというか、
残念だったのは…
陽依→凌への思いのきっかけが、なんとなくいまいちインパクト薄いな..?と
感じられたところ。

料理が好きなのを小学生時代にバカにされ、
それを隠して来たー

という陽依の秘密が、”トラウマ”や
”(性別を飛び越えた)恋のきっかけになった”というには、
弱いかなあ。。と感じました。

後半に出てくる、攻め→受けへの恋のきっかけエピソードが素敵だっただけに、
ちょっともったいないような気がして…!
もう少し吸引料・説得力のある、”恋の沼に落ちる”エピソードがあればなあ、と
思ったところでした。

あと、陽依の自己肯定感の低さ、ネガティブ思考は
ちょっと好みの分かれるところかな、とも思いました;

その分、脇キャラ・同じバイト先で働く先輩が
良い仕事をしてくれていて、「グッジョブ!」と親指立てたくなる場面が◎

日和る陽依(韻を踏んでしまった..)の背中を押してくれたおにーさんに
感謝(*´艸`)

一軍男子と、目立たない自分…
誰もが認める”お似合いカップル”になんて見られない。。と
ウジウジしていた陽依だけれど。

最後の最後には
”お似合いか、なんて誰にも決められない”
”凌くんに会いたいーその気持ちが大事なんじゃないか”

と迷いを吹っ切り、まっすぐ凌のもとへ駆けていけたのはカッコ良かった!
(その後の自宅への招待、そこからのエッチはちょーーっと展開早い!とは
思ったけれど)

攻め→受けへの想いのエピソードのほかに、
もうひと推し欲しかったなあ…という思いが読後に残り、
「萌」か「萌2」か悩んだのですが...

今回は「萌2」で。
先生の絵柄とキラキラ優しい空気感、雰囲気がとても好きなので☺︎

描き下ろしの3.5話、あの時凌くんそんな大胆なことを…!?と
萌えました♡
(実は陽依が気付いてた..ってオチも良い〜)

★修正:特になし(濡れ場はありますが、修正が必要な描写はありません)
(シーモア)

目が離せない展開に一気読み。ネタバレなしで、ぜひ!

こちらKindle unlimitedにて読了しました。
思いきり”ネタバレあり”レビューを書いていて恐縮ですが...;

皆さんがレビューでおっしゃっている「ネタバレなしで!」の言葉を、
読後の今噛み締めています。
ぜひ、ぜひぜひネタバレなしで…!

予想もつかない展開、予想をたててもそれを超えてくる展開に
のめり込みました。
本当に文字どおり、”ページをめくる手が止まらない”状態で一気読みです。


ネタバレしないようにレビュー・感想を書こうとすると
すごく難しいですね;
(※以下、最小限にしようとは思いますがネタバレありの感想となります。
未読の方、ご注意ください)




野原先生といえばなんとなく自分の中で”ファンタジー”のイメージが
強かったのですが、こちらは現代もの。
シリアスで切なく、胸締め付けられる真実と、
攻め受け二人の警戒な憎まれ口の叩き合いにクスッとしてしまうコミカルさ。

精神的なトラウマや人の死が関わる重いテーマなのに、
気分が沈みすぎることなく時に笑わせてくださる野原先生の手腕、
さすがです..本当にすごい。

一人称で進むお話、個人的には苦手意識があるのですが
「えっ」と思ったのは本当に一瞬で、あっという間に
物語世界に引き込まれました。

読み始めてすぐは、主人公・紺のことを
”頭のネジが数本外れたちょっとヤバい奴”だと思っていた自分。

…読み進めるにつれて、最初の自分の頭をぱしん!と
はたいてやりたくなりました。。

目に見える姿の、その奥にあるもの、真実。
紺が火を使わない理由、毎日毎日同じ弁当だけを食べる理由、
元カレを執拗にストーキングする理由…

徐々に徐々に姿を現す真実に触れるたび、
胸が締め付けられて。。( ; ; )

攻め・テツローとの最初のセックスは拘束され無理やり…ではありますが、、

読後は圧倒的幸福感に包まれます…!!

コーヒーは飲めなくて、子供用の果物味歯磨き粉しかだめで、
強がりだけど甘えたがりで、攻めのことが本当は大好きで、
離れたくなくて…

ひとり抱えて来た重い過去、そして重い愛に、
躊躇いなく真正面から応えてくれる攻めが最っっ高です。
(終盤、攻めのいない間に夜逃げしようとしていた紺の、
その行動の理由とその後のセリフが泣けて仕方なかった;)

紺にはこれからもずっとずっと、憎まれ口をたたきながら、
テツローに甘えに甘えてたっぷり甘やかされて、
愛を心と身体で感じていって欲しいな..

そんなことを感じながら、本を閉じました。
一度読み終えて全てを知った後、またもう一度最初から読み直したくなる。

ちょっと久々に、そんな本に出会えたなという気がする一冊でした・:*+.

ただただ感無量…!!のシリーズ完結編

シーモアさん先行配信で拝読しました。
この3巻で見事完結…!完結おめでとうございます☺︎・:*+

切なく、驚きの展開の2巻でしたがこの3巻、
読後は圧倒的幸福感に包まれました。二人に幸あれ…!✨


人見(ひとみ・受)への愛情深さゆえに、
分離不安症に陥ってしまった狼谷(かみや・攻)。

するとそんな狼谷の思いの強さに当てられ影響される形で、
なんと人見(受)に獣化症の症状が出始めてー!?

という2巻ラストからの続きです。


発情状態になった人見からの”おねだり”をなんとか
抜くことでおさめようとするも、人見の熱はおさまらず、
そのまま濃厚エッチ。

1話に1回はエッチする”えちえち”なシリーズですが、
この完結巻、さらにさらに濃厚になってました…!

狼谷のtnkの根元には狼特有の瘤が出、駅弁したり
部分的に獣化した人見が狼谷の背中を爪でギギッと引っ掻いてたり。。

体位もシチュもさまざまで、二人の濃密なセックス描写に
グッときたー…!✨

エッチ面もすごかったけれど、深まる狼谷の愛と執着もまた、
とんでもなかったです。

「絶対に別れないよ だからごめんね」
「俺以外は全部諦めてくれない…?」

という言葉の威力たるや。

乞い願う形の言葉だけれど、そこに透けて見える執着と独占欲に
ゾクゾクします。

そんな狼谷に対し、泣きながら
”一緒にいられるなら なんでもいい”と答える人見の覚悟、
その一途健気さにもまた、胸打たれる...

自分の体も変化したことで、色々と不安になっただろう人見。
けれどその変化もまた、人見自身が狼谷に”近づきたい”と思ったからこそ
なんですよね。
獣化症に苦しむ狼谷と同じ苦しみを少しでも分かち合いたい、
という気持ちがそうさせたのだろうな…

と、互いを思い合う二人の気持ちの強さ、絆が胸に沁みました。


そして終盤最高の盛り上がり、狼谷からのプロポーズ!!
…もう、もう、感無量です。言うことなし。。

そんな感動と萌えの間に、笑っちゃう一幕もあり。
数日間の出張に出かけることになった狼谷が、
人見にある”頼み事”をするのですがー

その頼み事というのが、”数日間着続けた人見のシャツをくれ”
というもの。

こちら描き下ろしにそのシャツの取り扱いについてのお話があり、
ご丁寧にジップ◯ックに入れられ、スーハースーハーされてる様子に
吹き出しちゃいましたꉂ(๑˃▽˂๑)

自分の呼気が入ってしまうことを”不純物が入った…”なんて言って
残念そうにしてたり。

なんだか、新婚生活が始まっても
重くて重ーーーい狼谷の気持ちが心配になったりしますが、
人見ならきっと難なく受け止められるし、
同じだけの愛を返せるんだろうな(*´艸`)

結婚式や新婚生活、数年後、数十年後…
そんな二人の姿もまだまだ見たい、見ていたい…という思いが強く、
完結が寂しいです;

いつかまた、番外編などで二人の生活を
チラッと覗き見できたら嬉しい・:*+.

とにもかくにも、二人に永遠の幸あれ!と拍手を送りたくなる、
最高に素敵な完結編でした(◍°꒳ °◍)

あっ。チラッと出て来た脇キャラの獅々野(ししの)さん。
すごくすごく良いキャラで、好きでした〜

ライオンだけど(って言い方は良くないですが;)
嫁一筋!!なところも含めて、密かに萌えたキャラでした✧*。


★修正:tnフチあり白抜き(一部トーン)、anl白短冊

ねつにキス 電子 コミック

須野なつこ 

表紙の美しさ…!顎に優しくかけられた手の主、年下攻めとの甘い夜

昨年の秋庭(J庭56)頒布の同人誌、本棚整理中に見つけて再読しました。
こちら電子でも一部電子書店で発売されているようです☺︎

自分は紙同人誌で拝読、修正はトーン+白短冊数本で
tn..の形ばっちり見えるものでした◎

他の方も書かれていますが、こちら読み切りですが
もともと連載の一話になる予定だったお話とのこと(先生のあとがきより)。
この後の続きが、めちゃめちゃ気になるーーー!!!という内容になっています…!
須野先生、ぜひぜひお願いいたします…!

主人公は元モデルで現在は編集部で働く渋谷(受)。
ゲイの彼には、モデル時代に惹かれて付き合った年上カメラマンが
実は妻帯者だったー
という苦い恋のトラウマが。

そしてある撮影日、モデル・顕田(あらた・攻)に話しかけられ
ふとした瞬間に触れた腕からピリッとした痺れを感じるも、
ズカズカ踏み込んだ質問をしてくる彼に苦手意識を覚えたまま別れます。

その夜、”発散したい”と思った渋谷がとあるクラブへと赴き、
声をかけてきた適当な相手について行こうとすると、
二人の間に割って入る男が…
思わぬ形で顕田と再会し、戸惑う渋谷。

踏み込んでくる顕田にイライラし、心配してかけてくる言葉に思わず
「今日の相手…男、探してて…」
「余計なお世話だし 正直困る…」と漏らすと、
なんと顕田は「俺が相手しよっか」
「俺のせいで相手どっか行っちゃったじゃん ごめんね」
と言ってきてー

と続きます。

この年下攻め・顕田が見せる妖艶な表情
(渋谷の唇を奪ってからの、ぺろっ、って自分の唇舐めるのたまらんです。好き..)、
優しいけれどしっかり雄みを見せてくるセッッ、最高of最高でした...✨

強がっているけれど、顕田に奥まで突かれて
感じて蕩ける渋谷の表情もまた、腰にくる。

寝バックの姿勢で渋谷にのしかかりながら顕田の言う
「…まだ頑張ってね」が、その表情と相まって最っっっ高にセクシーです。

そして文字どおり、めくるめく一夜を過ごした翌日、
撮影現場で再会した二人。

顕田の首元にはしっかりキスマークが残っており、
それをメイクさんに指摘された彼は
「かわいい子に噛まれたの」と。(何そのセリフ可愛い可愛い)

そして対照的に、襟元ぴっちり!なシャツを着て来た渋谷ですが、
ふとその後ろ姿に顕田が目を向けると…!!

真っ赤になった首筋、その左下のほうには小さく
キスマークが見えていてー

最後のページで優しく微笑みながら顕田の言う、
「かわいいよね あのひと」
で私、陥落。

この後の二人は、もちろん恋人同士になるんだよね!?
余裕を見せていた顕田だけれど、実はけっこうな執着と溺愛を
見せてくれるんだよね!?

と、妄想が無限に膨らむ、最高にたぎってしまうお話でした・:*+.

★修正:トーン+白短冊数本(紙同人誌)
tn..の形、はっきり分かります☺︎

顔も体もいいけれど…黙って寝るのはゆるさない!

かさいちあき先生「顔がいいから全部ゆるす!」の番外編同人誌のこちら。

前半9Pがかさい先生による漫画、後半12Pが小説となっています。
R18だけど、そこまで激しくない控えめエッチ。
漫画部分は刃之介(攻)がチャラ(受)を扱くのみで、本番描写は小説のみです。

以下、漫画と小説、それぞれの感想を。

<漫画>

刃之介に「しばらく寝室入らないで」と言い、引きこもったチャラ。
気になりながらも入らずリビングで待っていた刃之介ですが、
そのうち寝室からヴー…という機械音とチャラの「あっ」という
喘ぎにも似た声が聞こえてきて…

「やべ」「声出ちゃった」「加減難しいな」という独り言と、
ヴィヴィ言っている謎の機械音。
耐えきれなくなった刃之介が思わずバンっとドアを開けて
寝室を覗くと、そこにはマッサージガンを手に持ったチャラがー

普通にマッサージしても声が出てしまい、勃ってしまうから…と、
寝室にこもってマッサージをしていた理由を明かすチャラ。

すると刃之介は「俺が手でします」「先にヌきましょう」と
チャラの服に手をかけ、tnkを扱き始め…

こりゅこりゅ…と先っぽをいじられてぴゅっと出してしまったチャラが
「じんのすけの ちょーだい」と言うと、
真面目な刃之介は「それはだめです マッサージ始めましょう」と
完勃ちさせたまま断り、そのままトイレで一人抜き始めてー

という内容。

トイレのドアをドンドン叩きながら、
「トイレに種付け禁止〜!!!」と叫んでるチャラに笑ってしまう〜(*´艸`)

完勃ちするほど興奮したらなら、そのままチャラに
ガバッと覆い被さってもいいのに、どこまでも真面目一辺倒な刃之介。

でも、そんな彼が愛おしいよね〜と微笑ましくなる
エピソードでした୨୧

★修正:なし(露出なし)


<小説>

独り家に帰り、欲求不満と戦うチャラ。
眠れないまま時間だけが経っていき朝も近くなった頃、
ガチャリと玄関のドアが開く音がして、刃之介が帰って来ます。

「寝込みを襲いに来た?」とチャラがからかうと、
「違います!」と顔を真っ赤にする刃之介。
そして「ちょっとでもいいから、夜町屋さんの寝顔が見たかった」と。
(健気ーーーーー!!萌える。。)

どうにかしてエッチに誘い込もうとするチャラをかわし、
ベッドに潜り込む刃之介。
チャラはすかさず刃之介の隣に潜り込み、そのtnkを咥え、舐め上げて…

と、自分が攻めていたはずがいつの間にか
乳首を優しく擦られ、「夜町屋さんの感じるとこ、全部覚えてます」との
言葉どおり翻弄され、互いの顔を見ながらフィニッシュー


読んでるうちに、どっちが年上なんだっけ?と分からなくなる〜笑
この二人、意外と10歳も差があるんですよね(!)。

わがままで甘えたい放題なチャラに付き合ってやる刃之介に、
「おつです!」と声をかけてあげたくなりますw

そんな二人のあまあまエッチ、本編ではちょっと物足りなかった部分を
じっくり文章で味わわせていただきました(*´艸`)♡

口絵の幸福そうな4人の姿に、胸いっぱいに...

はー…「神」以外ちょっと付けようがないな…と心から思える、
珠玉の短編集でした。。
読み終えた直後の今も、呆けています。

コミコミさんで小冊子&アクリルコースター付きで購入、
分厚い本を(395P)毎日少しずつ少しずつ読み進めました。

まず、本編の前の口絵イラストだけでも価値がある…と思えるぐらい、
牧先生のイラストが素晴らしくて。

六郎に抱き上げられ、今まさに紙飛行機を飛ばそうとしている恒と、
そんな恒を抱き上げながら大きく口を開けて笑う六郎。
(普段優しくて落ち着いている六郎のこの表情、たまらなく胸に迫ってきます)

そしてその二人の後ろには、資紀×希の姿が…
右手に白い手袋をした希の姿には、痛々しさはや悲痛なものは感じられず
ただただ4人が幸せそうで。
口絵イラストだけで、泣いてしまいそうでした( ; ; )


「碧のかたみ」の六郎×恒(大好き。シリーズで一番好きなペアです)、
そして「天球儀の海」の資紀×希。

2ペアの短編集である本作、どのお話も短いながらも強く印象にり、
胸の深いところに優しく触れてくるものばかりでした。

特に恒と希、兄弟の再会シーンは、、もう、、
自分の語彙力のなさが悔しいですが、感動が言葉になりません。

会えて嬉しいはずなのに、深い心の傷を負っている恒は初め、
希をなじり、責めるような言葉しかぶつけることができなくて...

”戦争”というものが、人の心にどれだけの負債を残していくものなのか。
フィクションではありながら、それをまざまざと見せつけられたような
気がしました。

その後の資紀と恒のやりとり、希の写真を差し出す代わりに
ささやかな(?)報酬を受け取ろうとするー
というシーンには思わずふふっと笑いが漏れました(*´艸`)

六郎の恒甘やかしっぷり、大好きっぷりが目立つけれど
(自分がこのペア贔屓なのもあり)、
資紀の希溺愛っぷりも相当なものですよね。

足を引きずる後遺症を負った恒のゆっくりとした歩みに、
常にごく自然に合わせて歩いていく六郎。
愛の深さが眩しくて、温かくて、そしてちょっと切なくて
胸がいっぱいになります。

いよいよアメリカから日本に帰国するーとなった際の、
飛行場での恒からの思わぬプロポーズ。

そして互いの傷をいたわり合い、
「すまないな」
「なんの」
と声を掛け合う、二人の日常。

ああこの二人は本当に”ニコイチ”であり、唯一無二の”ペア”なんだなあ...と
すっと腑に落ち、心が満たされるシーンが散りばめられていました。

二人がアメリカで捕虜となり、
輸送される際に出会ったアメリカ兵・ロジャー視点のお話も刺さりました。

何年もの後に再会を果たすことができた時にロジャーが漏らした、
「ここに残る気はないか」という言葉。

確かに芽生えた友情、寂しさ、二人のために涙を流してくれる
元・敵国の兵士ー

シリーズの本は全て拝読していますが(新装版)、
またあらためて一冊一冊、じっくりと読み返したいな…という気持ちの
湧き上がってくる、珠玉の短編集でした。