この作品をWEB版を読み、本になってからも追いかけております。
2巻までの話でWEB版の内容として完結しております。十分、大変満足していたのですが、その後も続きが出るたびに続編とも番外編ともとれる素晴らしい内容で楽しませてもらっています。
今回はじめてこのシリーズでレビューを書きます。
正直なところ、攻の陛下のキャラというか足弱との関係性などどことなくモヤモヤしたものを感じておりました。
話が素敵で読み進めていたものの、序盤は合意でなく始まったり、痛々しいシーンも多く、面白いけれどキュンキュンはしないなぁなんて思っいました。
ですが!
今回のIFストーリーで、足弱から王に会いに行くのではなく、山で偶然2人が出会い惹かれ合う話ではすんなり読み進められました!
もともとの話もいいのですが、あくまで血族だから好きなんじゃん…と思っていたんだなぁ。
兄上と呼ばず、敬語を使わない陛下はいい!
はじめて春抱きを目にしたのは、15年以上前シリーズの途中の話で、2人の関係性もよく分からず絵も苦手でした。
冬の蝉を観ても悲しい話とは思いましたが、そこまで思い入れることもなく…。
alive1巻が発売されたキャンペーンでなんとなく1巻を読んだらすっかり2人の恋愛にはまり、人間性が好きになり、私の中で最も好きな作品になりました。
alive6巻が衝撃すぎて、真っ白になりしばらく無かったことにしてしまうほどでした。
なので、救済があると聞いてはいましたが、なかなか調べるのも億劫になっていて、やっと今日読むことができました。
まだ前巻を読み返すまでは難しいですが、この一冊のおかけで1巻からゆっくり読みたいと思えるようになりました。
alive6巻で終わった方がいらっしゃいましたらぜひこちらを読まれてください。
アンドロイドのお話というと、映画のAIを思い出します。
アンドロイドはあくまで機械である
アンドロイドは人間の代用品
アンドロイドは人間の為だけに存在する
完璧な存在であるアンドロイド
光より不器用なヒカル
恋人よりも能力の劣るアンドロイドのヒカルは人間らしさを感じます。
人間は似て非なるアンドロイドに醜さを感じる、と作中でペシミストのロボットが語りますが、死んだはずの恋人そっくりのアンドロイドに虎は虚しさや醜さを感じたのでしょうか。
これはBLかと言われると難しいです。
愛着ともとれるのですが、計らずも500年の時を生きた虎に必要だったのがヒカルだったのでしょう。
ARUKUさんと初めて出会った作品です。
絵はみなさんのおっしゃるように好みではありませんでした。
最初はよくある設定の軽いBLかなと読み始めましたが、読みおわったあとの充実感は凄かったです。
素晴らしい作品に出会った時のどうしようもない吐き口を求めて、たくさんの方のレビューを読み漁って、うんうん、そうだよね、となって再度読み返しました。
今では作者買いしています。
絵はずいぶん綺麗になりましたが、不安定なところもあります。
ただ、ARUKUさん原作で他の方の作品を読みましたが、ARUKUさんの絵でないといけないんだと再確認しました。
虹色村のチロリみたいな作品も大好きですが、こんな作品もまたぜひ読みたいです。