表紙・裏表紙まで数えて12頁(本文7頁)の小冊子。
本編は涙なくして読めなかった私(でも大好き!)ですが、こちらは終始ニヤニヤ読めました。満足!
時間軸は本編後、臨月間近の篤郎と兜の新婚生活が兜目線で書かれてます。
つまり末永く爆発しろ的な内容なのですが、自業自得が尾を引いて不憫な事態に。
笑ったのが、真耶の冴え渡る毒舌。
「きみって本当、思った以上に気持ち悪かったんだね」
「悪いのはきみなのに×3」
そうは言いながらも結局は面倒見のいいマヤマヤなのです。
ところで子どもが生まれたら、きっとあっちゃんの愛は子どもに注がれまくって、拗ねた兜がまた暴走しそうだなぁナンテ♪
モフモフ史上もっとも若い主従で、いっつもくっついてる対の絆です。
シリーズ初のモフ攻めですが、フェンリルは完全にワンコ系聖獣。孵化前からキースに尻尾ブンブン振ってる感じがします。
逆にキースは極度の人間不信で猫科っぽさ全開。後半は徐々に周囲へと心を開いていきますが、幼少時代から帝都に来るまでが過酷だったぶん、幸せになってほしいなぁ。
今回は逃避行しながらの野性味あふれる育児にハラハラしたり、ここでもやっぱりオカン的立場の真面目リグトゥールにクスッとしたり、心話の便利さを再発見したり、シリーズ通して読んでる方なら「聖獣あるある」がテンコ盛り。
ただし主人公たちだけは何が起きてるのかサッパリ分かってないというのが醍醐味だと思うので、この作品を単体で読むのはあまりお勧めしません。
そしてやはり六青作品、萌えの隙間に容赦なく切ない展開をぶち込んでおります。特にモブレ描写が苦手な方はご注意を。
ともあれ1冊かけてスタート地点に着地した印象なので、これからの成長が楽しみな2人に萌×2評価です。
ところで「添い寝」について、他の騎士たちはどう言い繕ったんだろう?w