葵居ゆゆ先生にはまって、また浅いですが既刊の商業本の9割以上は読んだと思います。
先生の書かれる攻めのベースは大まかにこんな感じ↓が多い。当てはまらないケースもあると思うけど。
これに、特殊設定(オメガバやドムサブ)や特殊性癖(SM、監禁等)が加わるかなと思います。
①すっごい懐深い正統派スパダリ系
②溺愛尽くしまくり(でも不器用)ワンコ系
③素直に行動出来ないハイスペ俺様系
④クセ強(拗らせてることが多い)系 ←変な人枠
今回の攻めは④ベースだが、①〜③の要素も持ち合わせている変な人。甥っ子を一人で子育て中。
結婚紹介で受けと顔合わせたその日に婚姻届を出す男。
奴隷契約させるのかと思った。
朴念仁と言うより、コミュ障?人間に興味ない感じ。
頭の良い人だし悪気は無いので、反省をし成長するんだけど。
受けは獣人オメガ。自己評価が低いだけで百点満点の良い子なの。
だから、私が友人だったら「もっと良い人いるよ」って言いたくなっちゃうくらい攻めは変な人だなぁと思った 笑
ツッコミどころ満載な攻めも葵居ゆゆ先生の面白さであるので、出たー!と思いながら楽しく読めました。
オメガバだし、エロもしっかり。
異世界転移もの。
現代日本に転移して11年後に帰還。7才年上の幼馴染(人間)と再会。自分はフェアリル(蝶人)だと判明。
日本にいた時に親友に口内射精されて、飲まされる。フェアリルは一度精子を摂取すると7日以内に摂取し続けないと死ぬ。粘膜摂取OK。
設定てんこ盛りです。
設定はとっても面白い。フェアリルと人間の微妙な支配、または対立構造があったり、サブカプ的な王子×不完全なフェアリルが出てきたり。
だから、このページ数では足りない…!
下巻が欲しい。せめて、二段組くらいの量が欲しい。
ただ、しつこいけど設定はほんとに面白い。フェアリルが血を摂取したら…とか残酷で良いし、フェアリルの長の立ち位置、サブカプのプラトニックな関係性も良い。
こちらのカプの今後が切なくなりそうな予感で、ワクワクする(続編の予定は無いんだけど)
一冊で収めるべく制約があるのだろうけど、上下巻くらいの量にしたら、もっと深掘りできるし、いまいち印象が薄い攻めが活躍する場面が増えたのでは?と思う。
受けと攻めが一緒にいる場面が少なかった気がする。
序章、という感じだったから、シリーズで読みたい。設定的に色んなカップルの価値観を深掘り出来そう。
要は、私は続きを読みたいのです。笑
個人的には、受けが意外に強気わんぱくキャラなのが良かった。
あらすじ割愛。
感想だけ。
面白かったー!
ハイティーン好き、海外ドラマ好きは是非。
海外児童ファンタジーを目指したらしいですが、まさに。
実写化して欲しい。
血統のせいで学校で浮いてる攻めと、優等生だが家格でいじめられている受けがタッグを組んで、ドタバタしながら成長し、絆を深め、やがて愛情に。最終的には成り上がる。
王道だがテンポが良く、映像が頭に浮かぶ。
甘々を求める人には向かないかな。
そういうロマンチックさはほぼ無い。
だが、"男の子"な会話、やり取りが好きな人は絶対好きだと思う。
ど真ん中に面白かったし、読後感がとても良い。気持ち良い。
欲を言えば、もう少しその後の少し大人な彼らの甘々なエロシーンを読みたかったかしら。
表紙に惹かれて購入。
このかわいいユニ(他人は見えない)が脱童貞を阻止って、どう言うこと?と。
細かいあらすじは他レビューにあるので割愛。
このユニかわいいキャラだと勝手に思っていたら…違う。口うるさい親戚のオッサン的な。
ただ童貞阻止の仕方がかわいい。角で突くとか。チクチクする程度。無視も出来る。けど、ちゃんと言うことを聞く。このあたりが受けの人柄が出てる。
ユニは亡き大おばあちゃまのペンダントに着いてるのだが、受けは大おばあちゃまが大好きなの。
で、この大おばあちゃまが素敵。おばあちゃんも素敵。母娘の穏やかな関係が垣間見えたり、大おばあちゃまのロマンスが絡んでいたり、で非常にロマンチック。
受けはガーデナーで、攻めは王子。
場所は謎の外国。
なんか素敵空間なんです。
昔の少女マンガ的で、おばちゃんな私はウフフとなってしまう。
攻めも別のユニコーンが着いてるんだけど、脱童貞済みで見えない。つまり妨害を無視したわけです。
この、受けとの違いがまた良いです。
理想と現実。互いに惹かれる、逆に不安に感じる要素にもなるわけで、面白い。
加えて、明神先生の挿絵が最高過ぎてうっとり。ユニコーンの美しさが素晴らしい。
パジャマな口絵もすっごく良かった。
ひたすらロマンチック〜でした。
ケーキバースで獣人で再会で、もう最高だった。
(※攻めフェ、血がNGなひとはダメ)
細かいあらすじは…省きます。読んで欲しい。
子供の頃に一度会ってる。それぞれ孤独と悩みを抱えた2人は、互いに特別な友人となる。
十数年後再会。
感情爆発すると、フォークは獣化する。でっかくて獰猛。ほんとにでっかい。
フォーク(王子)が全然オラついてない。フォークである自分を厭う攻め。食べたいけど、傷つけたくない。葛藤してるのが、切ない。
受けは、攻めの王子としての評判が下がってるのを聞きつけて、ケーキの自覚無しで攻めに会いに行く。で、何やかんや食べられる(血や体液を啜られる)
受けは慈愛な人で、ずっと攻めの"食事"を気にしてる。お母さんです。攻めの幸せのために自分を差し出す気まんまん。
お互いにすごく大切な友達で、恋情も生まれてるけど、捕食・被食の関係でもあるからすれ違いまくりで、切ない。
最終的にはハピエンだけど、フォークとケーキには変わりないからいつまで穏やかに2人で過ごせるかもわからない。そのあたりを想像して、なお萌える。
コミコミのSSは激甘なその後。攻めがハッピーな報告をするついでに厨房で盛ろうとする話。受けと仲良しな料理人達を牽制する意味もあるんやで、と受けに教えたい。
"萌え"な観点だと、ラブ弱めかしら、と思うけど、面白かった。
とにかく、受けのキャラが強い!
最初、政略結婚相手が攻めなのかと思って、こいつに萌えを見出せるか…?と不安になる。が、違った。夫はただの嫌なサブ。
冷遇具合が凄いんだけど、受けのメンタルが負けず劣らず凄いから、全く不憫では無くて、読んでいて楽しい。
攻めは受けのことを最初から気に入っているし周りも気づいているけど、受けだけが気づいていないパターン。
攻めが真面目なもじもじくんだから、わかりやすい萌えポイントがなかなか無いんだけど、受けが素晴らしいから、ずっと楽しく読める。
受けのメンタリティを見習いたい。
人生の手本だわ。
でも、ちゃんとセッッはエッチでした。
個人的には左右逆でも良かったけど、受けが抱かれる気まんまんで、今後、ケツ抱きするタイプに成長するんだろうなぁ…などと思った。
良かったー!
3巻は鳴海嫉妬のオフィスエッチ巻だったのが、今回は田那辺嫉妬の温泉エッチ巻。
"社員旅行中は手を出さない"なんて、この二人が守れるはずもなく。
止まったら死ぬ回遊魚の如く、セッッしないと生きていけない二人ですから。
期待通りでした。
しかも、当て馬(でもないんだけど)としての新キャラが、また美しい!
仕事ができる美リーマンはなんぼいたって構わない。しかも、この彼、ヘッドハントされてきたところで終わったの。5巻が楽しみ過ぎる。
布団かぶっての攻めフェも温泉エッチも最高でしたが、私は描き下ろしが好きだった。
餃子を包むのが下手な鳴海、最高。
餃子のタネをぐちゃぐちゃするプレイ、最高。
一回手洗ったら冷静になりそうなのに、そのままキッチンで舐め回すの、最高。
つまり、最高でした。
男2女1の仲良し3人組で男女カップル誕生→結婚。1人あぶれた男は、新郎に片想い中だった。
結婚式の帰りに、1人公園で引出物バウムクーヘンをかじっている最中に異世界から召喚される。1年勇者として過ごして戻ると、こちらでは5年経っていた。
ここまでは、サラッと進む。
戻ってきたら親友夫婦は離婚していて、失恋相手の男が同居を申し出て、一緒に暮らす。
これがメインストーリーなんだけど
両片思いだったり、結婚した理由・離婚した理由等々は、ままある感じ。なんだけど!
異世界転異してた影響がばちばちに残っていて、魔力はあるし、向こうでかけられた呪いも残ってるし。
そして、攻め(結婚した方)は言葉が足りな過ぎるし。
で、受けは全然社会復帰出来ないのに、世界は当たり前に動いているわけで、更に呪い発動。
"存在する"って何なのでしょう…とか思ってしまうわけで。
戻ってきた受けの現実世界が崩壊していく。
ラスト、震えました。
2人手を取って崖から飛び降りるのとか、好きなんですよ。これは飛ばないけど。
一か八かの掛けじゃん…!離れるくらいなら、どうなろうと運命を共にする。愛です。
なんだかんだで最後は全部上手くいきました、なハピエンが多い昨今。
結局どうやって向こうに行ったのか、果たして成功したのか。全く触れずに、美琴(仲良し3人組の。攻めの元妻)視点で終わる。
本を閉じて、表紙を見て。震える…!
二人の"今"なのか、思い描いた、だが実現しなかった"未来"なのか?
こういうの、めっちゃくちゃ好きです。
最高に好きな終わり方でした。
とうとう結婚です。
渋りに渋っていた唯央ですが、さすがにここまできたら腹括りました。
今回は、
・結婚式までの準備
・公世子妃教育を受ける唯央
・公務として自分にやれることを考える唯央
な内容。
セッッは一回だけど、良かった。騎乗位、大歓迎。
2、3作目は、唯央がどこか遠慮しているというか、発揮しきれていない感があったけど、今作は唯央だな!って感じがしました。
1作目の駆けずり回って頑張る唯央を彷彿させる、ようやくお屋敷生活に馴染んで本領発揮、な回。
アルヴィパパとママ、唯央ママも出てきます。
アルヴィママのキャラが濃い(笑)
アウラは本編は少なめな印象だけど、英語の勉強に付き合うアウラがかわいい!
ルーナ絡みのエピソードもすごく良かった。泣いたわ〜
同時収録の短編がアウラ、スピネルで、スピネルなるほどね…と彼の気持ちを汲んでやろうか、という気になりますが、コミコミ限定SSであー…となります。
スピネルは、やっぱりスピネル。
アモルエピソードはほとんどないけど、イラストではかわいいのが見られます。
そして、やっぱり蓮川先生の口絵、イラストが最高で、表紙に至っては神です。
1〜3作の表紙はピンクの花やリボンが差し色になっています。今作は、紅白とゴールドのウェディングカラーに、シャレード30周年のピンク帯が差し色なんですよ。狙ってやったのかしら、とニヤリです。
短めだったけど、ほのぼので、切なくて良かった。アルヴィ、良い夫だよね。
面白かった!何回も読んでしまった。
味付け概念の無い世界に転生した受けが、美味しい料理を振る舞いながら旅をする、のだけど。
レイ(受け)にチートな料理スキルがあるわけではなく。この世界の食材で作れる祖母のアドバイス入りレシピノートを持っている、というだけ。
これを活かして、ユアン(攻め)の胃袋を掴むのですね。
味付け概念がない飯まず国なので、頼りはノートのみ。チートアイテムのように見えるけど、本人の工夫と努力を要するんです。
描写少ないけどレイは魔物を倒すべく、自ら剣術を教わって、実際倒してたりする。かなりの努力家さんです。
そんなレイを、安全な場所まで一緒に旅をしてあげているのが、攻めのユアン。
彼は、自分の生きる道を見失っている状態。
国外に逃げるはずが留まり、逃がしてくれた兄を助けるでもなく。
そんな自分に嫌気がさしている時に、レイと出会う。何もわからない世界で、状況を受け入れ、他人を思いやり、出来ることを懸命にやるレイに惹かれていくんですね。
最初の集落で、2人の関係がグッと近づく。
2人旅になって初めてレイ以外と食卓を囲み、他人がレイの料理に喜ぶのを見る。また、王室の評判を聞く。
これか、ユアンの気持ちが変わっていくきっかけになったんだと思う。
完全に私の想像だけど、国民が美味しい味付けに喜ぶ姿はユアンも嬉しかったはず。と、同時に、ほんの少し嫉妬もあったんじゃないかと。自分だけが食べていた味だったんだから。
レイに対する、感謝とほんのり独占欲。恋心がむくむくしてくるんですね!
ここから、2人の関係は進んでいって…。
ドラゴンの卵が孵ったり、次の町でも料理を振る舞ったり、人探しををしたり…。
とにかく、ユアンがカッコ良いのですよ!
かわいいけど、カッコ良い!!
寡黙な男の頭ぽんぽんはずるいよね。
ご飯、めちゃくちゃ美味しそう。
ドラゴン、めちゃくちゃかわいい。
セッッ、めちゃくちゃエロい。
ユアンの口数がどんどん増えてく。
レイの成長はもちろんなんだけど、ユアンもすごく変わっていくから、そういう視点で読むと、また面白い。
最後のセッッシーン、ユアンがめっちゃ喋るから。ビビるくらい喋る。
長くなっちゃったけど、この10倍は書ける。
ギッチギチに書き込まれていないからこそ、想像が広がるんですね!これ、大事。
こと細かく書かれ過ぎていると、自分の想像との答え合わせになってしまう。
「この時は、もう好きだったんじゃ…?」とか、「いつから計画していた?」とか。考える余地があるのが面白いんです。
読めば読むほど、読み手の想像が広がる面白い作品でした。