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SMプレイが必要だったのか分からない

絵もコマもとても綺麗で漫画として綺麗だと思いました。
感情の流れもみなさんおっしゃっているように文学的で魅力的なものだったのだと思います。正直わたしにはよく分かりませんでした。読み込めば分かるかもしれません。

SMのプレイ名だけ挙げるとピアッシングやバラ鞭や乗馬鞭、ケイン、水責め、縄などわりと本格的に感じます。
本格的なSMプレイをしていると教えてもらい購入に至りました。

しかし、そのプレイに対する本人達の感情が描かれていないのはわざとなのでしょうか?表情から察しろという感じでしょうか。
全体的に読者に察してもらうのがこの漫画の魅力なのだろうと思いますが、SMプレイでそれを行うとプレイの魅力が半減してしまうと思うのです。

それとも痛い描写をしてしまうと読者が読みにくくなるから省いているんでしょうか。恥ずかしいプレイに関しては割と快楽に感じていたようにも思いますし…

ピアッシング、ケインは痛いはずです。その反応が省かれていることの違和感がすごいです。本人がそのプレイをどう楽しんでいるのかが分かりません。(当て馬との時は楽しんでいないのでしょうが)
無自覚ドMと書かれているため、痛みを快楽に感じられるのだろうなと想像しながら読みましたが実際のところは分からず。
絵とプレイ内容がいいだけにもう少し細かく描写してほしい…!とずっと悶々としました。

結局SMプレイは必要だったのか分からないままでした。これはたぶん受けはMだけど責めはSじゃないからだと思います。心のつながりがない当て馬との方がSMプレイしている感じがしました。受けが我慢していることはよく伝わってきましたし。目元が見えるから感情が分かりやすかったのかもしれません。

結局最後に甘々えっちする辺りもSMプレイが必要だったか分からない理由の一つですね。
ただ最後は表現が細かかったため心情が分かりやすい部分ではありました。

番外編で痛くなくてもいけるからマゾじゃない、とありましたがそれはマゾとして大事な感性だなと思いながら読みました。この辺りからやっと受けの心情がわかるようになりました。

総じて私が恋愛の行間を読むのが下手なため、文学的なこの作品にあっていなかったのかもしれません。しかもSMプレイへのこだわりが邪魔をして繰り返し読む気力がないです。
SMプレイがなければそういう恋愛を描いてるものだと割り切り繰り返し読めたと思います。

プレイ内容は本格的ゆえにSM好きに薦めたくなると思いますが、たぶん普段SMものを読まない人にウケの良い作品だと思います。