読んだばかりなので、感情的なレビューになってしまってます。
もう上巻の中盤辺りから、寛末こんちくしょうと思いました。
こんな状態で終わる筈が無い想像できていても、ラストでやっとほっとしました。
もう途中は何度読むのを中断したか分かりません。
それほど合間合間に壁を殴りつけてました(笑)
別に、寛末は全てが悪い訳じゃないし寧ろ人間らしい思考回路で、現実男相手ということは、そう簡単に乗り越えられる壁じゃ有りません。
それを分かっていても、もっと松岡さんのことを気にしてやれよと。
松岡さんが健気すぎてきゅんきゅんしたのですが、言葉の端々で、寛末のことを気にして遠慮しているのが汲み取れ、それに気付かない寛末にもんもん。
相手のことを考えて、自分の感情を必死に堪える松岡さんに、自分のことばかりの寛末。
この関係がすごく良い反面、じれったかったです。
寛末は自分の為に嘘はつけても、松岡さんを傷つけないための嘘は言わないし、相手の言葉の配慮に気付こうともしない。そんな印象を持ちました。
たしかに初めに嘘をついていたのは松岡さんでも、いつまでたっても踏ん切りをつけずに江藤葉子に未練タラタラで責め続ける寛末にはイライラでした。
終盤も、はっきりしろよ!!と言いたくなりましたが、それでも、松岡さんのことを考えるように、松岡さんの言葉の意味をちゃんと捉えれるようになった寛末の心の変化に、これから幸せにしてやってな!!と強く願いました。
すごく、じれったく、すごく、人間らしくて、すごく、感情が揺さぶられる。そんな作品でした。
とにかく松岡さん可愛い(笑)
最後にほっとしたし、これからを考えるとじわぁっと幸せになれます。
ちゃんとお互いがお互いを認めて好きになるのには時間が掛かったけれども、そのぶん、これからは2人でいろいろ乗り越えられるだろうなと思います。
幸せになって欲しいと感じました。
読み終わって、もう一回読みたいなぁと思った作品でした。
こちらで評判が良かったので、読んだのですが、思っていたのとはなんだか違う雰囲気でした。けど、絵ともとっても合っていて、見ていてじわぁっとなにかがこみ上げてきました。
特別、感情が動かされるって感じは無かったのですが、最後の方は先生の心情を考えると何かどうしようもなく思い、ポロポロと知らず知らずのうちに泣いてました。
まるで、そうなるのが自然かのように涙が出てきました。
多分、もう一度読み返せば考え方や感じ方が変わるのではと思います。
特に、初めの方を大事にして読めそうです。
最終的に残ったのはポカポカした感情でした。
劇的にこみ上げる感情は少なかったのですが、かわいいなぁ、きゅんきゅんするなぁと初めを中心に常に感じてました。
じんわり染み込んでいく感じで、自然と大切にしたい作品だなぁと思います。