Lily2022さんのマイページ

レビューした作品

女性Lily2022さん

レビュー数21

ポイント数147

今年度31位

通算--位

  • 絞り込み
条件

指定なし

  • レビューした作品
  • 神作品
  • 萌×2作品
  • 萌作品
  • 中立作品
  • しゅみじゃない作品
  • 出版社別
  • レーベル別
  • 作品詳細
  • レビューした著者別
  • レビューした作画別
  • レビューしたイラスト別
  • レビューした原作別
  • レビューした声優別
媒体

指定なし

  • 指定なし
  • コミック
  • 小説
  • CD
  • DVD
  • ゲーム
  • 小冊子
  • GOODS
発売年月
月 ~
レビュー月
表示モード

タイムパラドックスの秀作

「過去の何か」が見えてしまう蛍と、「未来の出来事」が見えてしまう明。
幼馴染だった二人は10年間互いに音信不通だったけれど、それぞれが「視えて」しまったものに突き動かされ、やがて二人の運命が交錯していく・・・というお話。
あまり多く書くとネタバレになってしまうし、本作はネタバレ無しで読んだ方が絶対に面白いので、詳細は書きません。

ただ、タイムパラドックスが関係していて、BLでなくとも十二分に面白いと感じられるほど、傑作漫画です。

このテーマ・ストーリー展開でここまで描き上げた日高ショーコ先生の実力に脱帽。
内容的にはやや複雑で難解なので、どうか誰にも邪魔されず静かな環境で、一気に読み切って欲しい。
そして出来れば電子より紙本で読んだ方が、数倍面白いと感じられる気がします。

購入してからしばらく積ん読していた自分を叱ってやりたい。
もっと早く読めば良かったです。

本編はシリアスでエロス度も低い(というかほぼ全く無い)ですが、描き下ろしでの二人のイチャイチャで十分満足できました。
とにかくストーリー重視・内容の濃さ重視!で、エンターテイメントが好きな方に読んでいただきたいです。

サハラの幸福者 電子 コミック

五月女えむ 

異国が舞台の情熱的な世界観

単話11巻まで読みました。
今のところ最終回がいつになるのかは予想がつきませんが、だんだん核心に迫りつつあるので、あと何話かで「幸福者」編は完結するのかなー?と思ってます。

砂漠で奴隷商人の長として集落を束ねる「サハラの黒鷲」ロキ。
とあるきっかけで「調教師」アルキルと出会い、出会った当初こそ人質と調教師の関係だったけれど、お互いに惹かれ合い、やがて恋人同士になるのが一つ前のシリーズ『サハラの黒鷲』でした。
その後、スピンオフ『サハラの隻眼狼』を挟んで、『サハラの幸福者』に続きます。

このシリーズはロキの父親を呪いで殺した呪い師との確執、ロキの母親ジェネシーナに固執する砂漠の監獄の女主人・マダムとの見えない駆け引き、ロキとアルキルの愛の深まり、イングルとビャクの恋模様などなど・・・
これまで敷かれてきた様々な伏線が少しずつ回収されていっていて、見応えがあります。
特にアルキルのロキに対する愛の深さ・ロキが背負う重荷をともに背負っていこうという覚悟と、ロキのアルキルに対する愛と信頼がどんどん深まっていっていて、感動的ですらあります。
アルキルが常に、「黒鷲からロキを解放してあげたい」と思っているのが、非常に胸を打つんですよね。
アルキルは優男に見えて、実はとっても情熱的で熱いものを秘めている素晴らしくイイ男です。

もともと絵の上手い作家さんではありますが、作画は『サハラの黒鷲』シリーズ当初からどんどん洗練されていっていて、本当に美しい。
この作品の世界観は独特だし、美人設定のキャラクターも多く、五月女先生でなければ描けないだろうと思います。

最新の11話はイングルとビャクが好きな人には相当嬉しい展開だったはず!
私もとても嬉しかったです。
このままいつまでも幸せでいて欲しいな・・・。
マダムの存在と呪い師の存在だけが不気味で、この先どんな風にロキとアルキルに関わってくるのか非常に心配ですが、どうかキャラクターの死や別れに繋がらないことを願うのみ。

異国・褐色キャラ・美形長髪が好きな方にはおススメのシリーズです!

恋地獄で待つ コミック

ダヨオ 

コメディだが奥深い

あらすじを読まず、ダヨヲ先生の作品だからという事で買った本作。
恋地獄ってどういう事なんだろう?
泥沼恋愛模様なのかな?
などとうっすら想像しながら読み始めた。

恋地獄は文字通り本物の地獄の一つで、恋愛に未練がある人が行くところ。
本当なら天国に召されるはずだった学が、楽への未練ゆえに居留まった地獄でした。
生前の行いによって楽は地獄に落ち、学と再会したけれど、楽が恋地獄に落ちたのも、学への未練があったからなんですよね。

ダヨヲ先生の独特なユーモアセンスゆえ、ストーリーはコメディチックに進みますが、本質には「後悔しないように、自分の心に素直に生きることの大切さ」が描かれているように感じたし、「生きていることは当たり前」ではなく、「大切な人には伝えられる時に気持ちを伝える」ことが大事なんだと、思いがけず再認識させられました。

生前の楽は高校に入るまでおそらく挫折経験が無く、上には上がいるというごく当たり前の広い世界も知らなかったのだろう。

だから、楽が自分の気持ちに素直になれず、学を遠ざけてしまったのも当然。
仮に生前に素直になることが出来ていたとしても、長続きしなかったかもしれない。

作品中で描かれていることがもう一つあって、それは、一度失敗していたとしても次のチャンスが来たら絶対に逃さないよう努力することの大切さだったと思います。
この辺りを楽に諭す閻魔様のキャラがとても良かったし、今まさに消え行かんとする瞬間まで楽を思いやっていた学の愛は本物で感動的でしたね。

恋地獄での同棲を経て、更に幾度かの転生を経て現世で再会した二人が、今度こそはお互い生きているうちに自分の気持ちに素直になっており、輪廻転生とカルマを感じました。

クスッと笑えるけれどちょっぴり切ない、さすがダヨヲ先生だ!と唸ってしまう作品です。

明烏夢恋唄 コミック

朔ヒロ 

人外陰間と人間の恋

シリーズ中で一番好き。
お話としては陰間(女郎の男性版)と客の恋愛ものですが、舞台が幽世(かくりよ)にある妖怪用の遊郭「かすみ楼」であるというのが特徴。

人間界で妖怪・豆腐小僧を助けたことから、かすみ楼で使える割符を手に入れた人間・暁人が陰間・翠蓮と出会い恋に落ちるんですよ。
陰間と客、一晩の淡く儚い関係なのに、二人は強烈に惹かれ合うんですよね。

普通に考えたら、結ばれることは決してない関係。
まして暁人は人間だし、豆腐小僧にもらった割符も3枚しかない。
それ以上会いたいとなると、それこそ本当の意味で命を削るしかないわけで・・・。

本気で誰かを好きになっても決して報われないと分かっているから、ほのかな期待を抱きつつも諦め切っている翠蓮の笑顔が哀しい。
そして、諦め切っているはずなのに、どうしようもなく暁人が恋しくて、暁人以外にはもう抱かれたくないと思ってしまう翠蓮に胸がギュッとなります・・・。

暁人が命を賭して翠蓮を救い、翠蓮は年季が明けて自由の身となり、素晴らしいハッピーエンドでした。

シリーズ3作中、この作品だけが唯一、二人が会いたい時に会えない設定なんですよね。
しかも二人とも人間界で生きていく。
限りある時間の中で一途に想い合い、共に生きていくために力を尽くした暁人と翠蓮には、死が二人を分かつまで幸せに暮らしてもらいたい。
人外×切ない恋が好きな方、ぜひご一読を!

お互いへの愛がより深まった3巻

野宮と御子柴カップル第3弾。
今回は御子柴が訳あって野宮の実家に1日お泊まりしたり、ついでに野宮家公認のカップルになったり、御子柴の幼馴染み・玲央が登場したりと盛りだくさん。

わちゃわちゃしつつも、野宮がまた一段と彼氏力を大きくしていたり、柴ちゃんも彼氏として野宮に誠実でありたくて強くなっていたり、二人の成長を感じる一冊になっていました。

付き合ってから(なんなら付き合う前から)あっという間にエッチしちゃうBL作品が多い中、のみ×しばの二人はゆっくり順番を守って、理性をフル稼働させながら進展していってるのがすごく良いです。
性欲全開のティーンエイジャーなはずだし、ましてや寮で同室なのに、ここまでお互いや周囲のことも考えながら自制心を働かせられるって凄い。
普通流されちゃいますよ。
だからこそ、やっとの想いでキスより先のこと(と言っても本番はまだしていません)へ進んだシーンは感慨深いものがありました!

3巻終盤で「自分だってもやもやするけど、束縛したら柴に友だちがいなくなるから、それは嫌だ」と玲央に宣言した野宮、超かっこよかった。
溺愛・束縛・執着彼氏は好物だけど、実生活を想像すると、やっぱり野宮みたいに相手を尊重して思いやれる彼氏の方が絶対良い(笑)

ゆっくり愛とお互いへの尊敬を育み合うのみ×しば、これからも見続けたいです。

ひそかにずっと気になっていた宮井の恋

のみ×しばカプの本番エッチに向けた準備エピソードがちょびっと、メインはみんなの頼れる寮長・宮井の過去の恋愛エピソードでした。

宮井の恋、気になってたけどこんな濃くて深いもにだったとは驚き!
多感な中学3年生という時期に、人生観を変える藤間と出会ったのは、宮井にとってとてつもなく大きな出来事だったと思う。
子どもから大人へと成長していく時期に、世界の広さ・面白さを教えてくれた人のことって、きっと生涯忘れられないと思うんですよね。

藤間と恋人同士になったあと、細貝のせいで別れてしまったようだけど・・・まさかの藤間が教育実習生として桐浜高校にやって来たところで4巻は終わり。
5巻は何だかんだあって宮井と藤間がヨリを戻すのかな?と想像してるけど、田倉先生はカップルたちの進展をゆっくり描かれる方だと思うので、ひょっとしたら5巻で解決はしないかもですね。

宮井の妙に大人な内面と、普段はしっかりしてるけど宮井には振り回されてしまう藤間の抜けたところがバランスよく描かれていて、キャラ作りが本当に上手い作家さんだなぁと感心します。
もともと読み切り予定だったみたいだけど、まるで4巻までは最初から描くつもりでした、みたいな構成力が素晴らしいと思う。

男子高校生たちが勉強も恋も一生懸命やりつつ、少しずつ大人になって行くさまを描いた秀作。
完結していないけど、気になる人は読んで損はないです。

新しいオメガバースかもしれない

晃太と宮永の、愛が深まるカップル編。
特異性αである晃太にも、不安要素が出てきそうだなぁ・・・と思っていたら、中盤〜終盤にかけて不穏な空気が。。。

あーーーやっぱり!?というところで3巻へ続いてしまいました。

愛が深くて包容力抜群な彼氏の晃太。
あの晃太がちょっと宮永と離れただけで体調を崩すとは、予想外でした。
匂いを感じ取れたΩに対する執着心ゆえ、そばに居ないと不安になってしまうんだろうか・・・。

これまではどちらかというと晃太が宮永に安心感を与えることが多かったと思うので、3巻では宮永が晃太に安心感を与えてあげられるといいな。

αが不安定になってしまう設定は珍しいと思うので、次巻の展開に期待したいです。

理性的なαが見られるオメガバース

コワモテでタトゥーも入れてて一見αっぽいΩの宮永と、特異性αでナチュラルにモテるが本人は至って真面目な晃太。
アパートでお隣だった二人は宮永のヒートがきっかけで身体の関係を持ち、いろいろあって最終的にはお付き合いに至るお話でした。

晃太はΩのフェロモンを感知し辛い特異体質ゆえ、そこらのΩに対して盛ったりしない。
ただし両思いのΩのフェロモンは微量でも感知できるっていう。
最初は宮永の強烈な発情フェロモンだから感知したけど、その後は両思いゆえ感知出来たってことですよね。

自制心があってΩを思いやれるαが好きなので、晃太みたいなαって良いなぁと思います。

普段コワモテな宮永が、晃太といるときは甘えたになるのも可愛いかった。
甘え方が可愛いΩ男子って本当可愛いんですよね。

エチシーンはいろんなアングルから描かれていてエロいし、普段理性的な晃太がガン突きするのもオス味があって良かったです。

痛々しいシーンも無いし、可哀想じゃ無いオメガバースが好きな人にオススメ。

2巻はテーマが難しかった

寮で同室になったスイと春虎。
少しずつお互い惹かれあってお付き合いに発展したのが1巻。
2巻は少し踏み込んで、家族や友人たちへのカミングアウトがテーマでした。

カミングアウトって、扱いがすごく難しいテーマだなと思っています。
受け入れられる人・頭では理解してても生理的に受け付けられない人・とにかく受け入れられない人。
母親だと尚更受け入れ難い人も多いかも。
受け入れてなお、葛藤し続ける人もいるだろうし。

なのでBL作品でカミングアウトをメインで扱うって、すごく難しいというか、力量を試されてしまうと思うんですよね。

作品全体としては面白いし、春虎の一途で素直な性格の良さも相まって、スイとの恋愛模様は良かった。
けど春虎の家族があっさり同性の恋人の存在を暖かく受け入れていたり、カムアウトにショックを受けていたスイの母親が考え直すのもわりとあっさりだった印象があって、なんだか軽いなぁと思ってしまいました。

2巻の作品テーマは、友人たちへのカミングアウトだけにした方が良かったかもなぁと、読後に思いました。

全体としてはピュアで真っ直ぐなスイと春虎が一生懸命に恋して学生生活を送り、様々に悩み傷付いたりしながら成長していくお話なので、DKの恋愛作品が好きな方にオススメです。

甘ーい

ヨキとバドルのイチャラブ番外編と同人誌をまとめた一冊。
本編読了済みの方が圧倒的に楽しめます!

いやぁ、分かってはいたけど、バドルはなかなかの執着・溺愛系男子だよねぇ。
ヨキも気分が盛り上がってくると甘えたになるけど、バドルは常に甘々な態度だし、もう全然ヨキへの愛情やら嫉妬やらを隠さないもんね!
ていうか多分本人は隠してるつもりだけど、ダダ漏れちゃってるっていう。笑
周りの世話役達も大変だよな・・・。笑

愛がデカすぎて性欲もツヨツヨで、部族オメガバースではアルファにも発情期があるのか?と思うほど絶倫なバドル。

一つ気になったんだけど、避妊ってどうしてるんだろう?
コンドームとか無いよね、部族には・・・。
けっこう中に出してる気がするけど、ヨキは妊娠しないのかなー。
・・・と、イチャラブとエロを堪能しつつも、余計なことを考えてました。笑

溺愛ダンナとなったバドルを楽しめる番外編、ページ数もしっかりあって良かったです♪