最初のころの、テジュ(攻め)は嫌いだった。めちゃ嫌なヤツで、イヒョンを利用しようとしてたし、イヒョンは絶望からなんとか這い上がって、弟イヨンを育てようと健気に生きていた。
途中つらすぎて、読むのをやめたこともある。話が進んでテジュが変わると知ってから、また再開して読み始めた。結果最高の作品だった!
イヒョンの愛情をみて、どんどんテジュが変わっていく。
暴力で多くの弱者をねじ伏せるだけの彼が、人生の意味を知っていくのが感動的。
後半には、どんどんテジュがスパダリ化して、イヒョンもだんだん心をひらいていく様子がエモい。
イヒョンがやっと愛に満ちて笑顔を見せるのは、涙が止まらない。
イヒョンの毒親サヒョクの行方が気になるけど、しばらくすると外伝もあるようなので楽しみにまちます。
現在レジンコミックスで110話 第3部が終わったところ。
壮大なストーリー、人ならざる永遠に近い命をもつトッケビ(韓国の民間伝承の鬼)や死神、冥界の王、やら魑魅魍魎が登場するオリエンタル・ファンタジー。
BLカップルとしては2組あって、サン(トッケビ)☓ウンジェ(人間)、金扇(トッケビ)☓七零四(死神:元人間)です。
あの世とこの世、現代と過去が入り乱れるのでちょっと話が複雑かもしれません。
でもそれが全部「運命」として絡み合っていて、面白くて目が離せません。
SHIN先生の絵もほんとに美しくてうっとりです。今後続くであろう4部も楽しみでしかたありません。
話が複雑なので、ざっくり整理すると、
1部 1~31話
死ぬはずだったウンジェを助けてしまったトッケビのサンが一緒に暮らすことになる。
ウンジェには喚という鬼魅がつきまとい魂を狙っていた。
トッケビの金扇と冥界の王の閻羅は、喚を捕獲しようと動く
トッケビは、陽気を(摂取や接触、セックスで)もらわないと死ぬらしい。金扇の陽気要員として死神の七零四がいるが、彼は過去にも金扇とかかわりがあった。
2部 32~73話
ウンジェの過去、両親の死にも喚がかかわっている。
苦しい記憶からサンと惹かれ合うウンジェ。
サンの過去。冒頭1部1話の事故へつながる話。
いよいよ喚が襲いかかる直接対決へ
3部 74~110話
喚、サンに憑依したまま、金扇と戦う。
79話から過去編に 金扇誕生秘話、成長過程や、死神になる前の七零四(ユンウィ)、ウノン兄弟の登場、サンの先祖と見られる人物も登場。
過去でも喚との戦いが繰り広げられる。
時系列がときどき前後するので、読み返しながらすすめるのがよいです。
読み返すと、あのときのあれが…この言葉が伏線…などと気づきがあって大変よく練られたストーリーに感服してしまいます。
ちなみに、タイトルの「トッケビは藪があれば集う」のタイトルは英語表記で「Fate Makes No Mistakes」運命は過ちを犯さない、運命には逆らえない、という意味です。
サン☓ウンジェ、金扇☓七零四の運命に目が離せません!
COMICOで75話まで配信されて休載中ですが、RIDIBOOKS(韓国語版)ではその後外伝38+後日談17話 まで配信されています。
キャラクターとしては、前作『キミの恋について』の岡田先生がでてくるけど、まるで別人のようなのでちょっと驚き、ていうか別人として読んだほうがいい。
姉の結婚式で久しぶりに先生と再会した渚。しかし先生は酔い潰れたあげく、送っていった渚にキスをしてきた。義兄と先生の間を疑った渚は、姉を騙しているのかと先生をうたがう。
しかし、先生は大学時代の先輩でもあった渚の義兄に一方的な秘めた思いをこじらせていただけだった。
少しずつお互いを知っていく二人。
二人の関係の変化のほか、期間制教師の存在と待遇。ネグレクト&家庭内暴力。渚の過去や家庭、先生の過去や家庭状況にもふれる。
先生が直面する学内暴力の問題。いじめ。 もみ消そうとする学校側との対立。単純なBL漫画とは違い、背景を描くことで社会問題にも踏み込む意欲作。
渚がどんどん変わっていって、前作とはまた別人? 外伝や後日談では、もはや束縛彼氏状態になるよ(ひそひそ)
途中、前作『キミの恋について』の郁ちゃんと雨宮先輩もでてくるけど、すっかり安定した大学生同棲カップルになってる。そして郁がベタベタわんこww(ひそひそ)
構成としては、
1部 1~30話 渚中心、先生との再会、疑惑、姉への思い、キミ恋よりも性描写多し。
2部 31~53話 渚と先生の距離が縮まっていく過程、先生過去編、いじめ問題、先生の心の変化
3部 54~75話 苦しむ先生を助けようとする渚、ユリの家庭問題、DVD鑑賞、退職。
74話できれいにタイトル回収します。鳥肌ものです。
二人の複雑な心の変化だけじゃなく、社会問題にも踏み込んで読み応えのある作品になっています。じっくり腰をすえて向き合える方にぜひ読んでいただきたいです。
あらすじは皆さん書いてくれているのであっさりめで。
先輩の恋を手伝うことにした郁だけど、でも先輩はそう多くを望んでおらず、見てるだけでいいという臆病者。
じりじりしていく郁の気持ちにやがて変化が。
恋を知らなかった郁ちゃんの、初めての恋。
正直で、かわいくていじらしく、まっすぐワンコな郁。
真面目で慎重で、感情を言葉にすることが苦手な先輩。
◎1部『キミの恋について』 1~55話+1部あとがき、29と30話の間に特別編
見どころとしては、郁ちゃんが先輩を応援しながら、どんどん惹かれてしまうのが可愛い。1部の神回は、29話。旅行企画で、先輩が失恋し郁の前で泣いてしまう。気にするなと立ち去る先輩。渚に渡された写真が語る真実…。
33話もいいよ! 郁を避けるようになった先輩をおっかける郁。おせっかいしたと謝って慰めてくれる郁に先輩の心も動き出す~! 郁ちゃんの赤面~!
あとなんといっても、泣きながら告白する54、55話最高です。
2部『ボクらの恋について』 56話~85話
郁ちゃんの告白を受けて、なんとなく付き合いだす二人の初々しいこと。
69話、郁兄に二人の関係がばれて慌てる先輩に、郁が伝えた言葉~!!
70話、ネクタイひっぱるの最高~。な日々も、つかのま、高3の先輩が受験に直面し、距離感に悩む郁。郁はあまりに優秀な先輩に、自分がついていけなくて不安になり…ぎくしゃくしてしまう。
あまり口数が多くない先輩の、郁にかける言葉がとつとつとしてエモい。
84話、夜の海、85話、エンディングもすてき~!
かわいくて、エモくて、心理描写がすてきで、何度でも読み返したくなる名作!
露骨な性描写もないので、BL初心者にも安心してオススメできる作品。
COMICOでは現在配信停止で、コミックシーモアで読めます。