読みごたえのある作品
純愛をこじらせたまま大人になったふたりが再会して、過去に興じたSMプレイを黒歴史と思っていた幾世(受け)が犯した『罪』によって穏やかだった日常が一変していくところがぞくぞくしました。
エッチなシーンもキャラクターの心情の移り変わりも、濃厚な描写ですごく読みごたえがあります。
想いが通じ合ってからの幾世はどんどんかわいくなっていって、大型犬みたいな人当たりのいいタイプに見える風見(攻め)が抱えている執着が少しずつ明らかになっていって、再会によって変わっていくふたりをじっくり読めてよかったです。
作者さんの前作(ブロマンス?)の『アクトアウト』もおすすめです。