暦×三珠
茉白あさひな先生の絵柄が綺麗だけど、
ホラーや暗い系の雰囲気が強く、前作からそう感じていた。
今回の甘々なほのぼのとした作品に、可愛い狐様の人外受け、
個人的にはあまり合わない気がする。
物語自体は悪くなく、
深みのないファンタジーで、サクサク読めて、
愛と癒しがたっぷり詰まった王道展開がとても心地よい。
主人公の孤独な社畜リーマン・暦が、
神社でふと願ったことがきっかけで、
突然現れる神の眷属である狐様・三珠がその願いを叶えることに。
2人がささやかな同居生活を送る中、
三珠の無邪気な愛情攻撃に、
戸惑いながらも心が少しずつ溶けていく暦、
三珠に惹かれていく暦の気持ちの変化が自然で、
ゆっくりと笑顔を取り戻していく過程にキュンとしてしまう。
三珠の天然っぷり、暦のために一生懸命な姿、そして
変化する体まで愛おしい!
ちょっとしたすれ違いや嫉妬の感情がいながら、
進展していく2人のラブラブに微笑ましくて、
最後に明らかになる三珠の健気で一途な姿がさらに尊い!
エッチシーンも普通に良かった。
暦のこれまでの苦労を思うと、
今の三珠との幸せな生活が本当に心に沁みてくる!
じんわりと温まる作品でした。
椎名×佐々木
受けの必死な想いを攻めが余裕ぶって突き放す、私の大大大好物!
2巻は、当て馬効果で、崩れ去る攻めザマァ気味がいい!
コミカルとユーモア満載のテンポを保ちながらも、
ガチガチな感情の揺れ動くがあらわに!
純度100%の、思考より行動が先に出る突然のキュン瞬間!という
BL的な萌えがめっちゃいい〜!脳がバグる!
一生の神作品としてさらに確信した!
椎名視点での展開2巻。
椎名の変化がたまらない!
硬い硬いが崩れつつ、照れ照れ様が拝める!
クーデレがパワーアップ以上に、
次第に溢れ出していく情緒の乱れ!
恋のライバル新任教師・後藤が登場して、
(その後藤が佐々木とどんな関係なのか?)
椎名を巡る奪い合いが激アツ展開に!?
椎名が後藤に迫られてしまい、
剥き出しになる無自覚な嫉妬顔!
恋に迷って切ない表情まで浮かべるなんて!
独占欲が溢れて、乙男モードに突入し、
佐々木とのあれを想像するだけで真っ赤に!
「好き」という気持ちがわからなかった感情から、
少しずつ自覚していく過程にギュンギュンすぎて、
真剣な想いへと変わっていく様子が息できない!
そんな変動していく椎名のに、
逆に対応できなくなってしまう佐々木!
攻防戦がマジで逆転!?
戸惑ってツンツンで、もどかしくて可愛い!
先輩ラブがドデカいがゆえに、
笑顔から涙に変わたり・・・
さらにデカくデカく膨らんでいくこの「好き」が最高のご褒美!
椎名のクセ強な家族たちが本当に面白い!
徐々に徐々に芽生えていく椎名の恋心!
ゆっくりゆっくり進んでいく2人の恋路!
ふと垣間見えるBLドキに萌え転げて、超楽しめました!
次巻が待ち遠しくて仕方ないです!
加瀬×道下
潜在的な願望の強さは想像を超えて、その中から湧き出る
激重な独占欲と凄まじい執着に圧倒された!
片想いの相手で謎めいた隣人・加瀬が記憶喪失に。
加瀬に兄と認識されしまう道下が、
彼と兄弟として同居生活を送ることに。
道下と一緒に、読者も加瀬がどんな人物なのかにどんどん引き込まれていく。
弟として甘えてくる加瀬に、
兄弟だからそばにいられるけど、
恋人として見てほしいと揺れ動く道下の感情が刺さる。
ほとんど交流がなかった隣人同士が、
兄弟としてのほのぼのとした距離感を築いて、
兄弟以上の関係へと変化していく2人、
建築家の道下、
本当の弟への優しさ、
好きな人と一緒に住む家への憧れや
加瀬のことを優しい人だと信じる純粋さ、
恋心に秘めた少しの下心も、愛おしい。
加瀬、
美形で黒いマスクにピアス、イケメンすぎるし、
そのミステリアスな雰囲気がお見事!
甘えん坊で無邪気な一面を持ちながら、
道下の本当の弟に対しての嫉妬で、
露わに恐ろしい本心とその行動!というギャップが最高!
道下が背負うゲイの孤独と、
明かされる加瀬の過去に潜む内面の傷が切ない。
簡単に恋に発展しないのがいいところで、
暗い部分を抱えながら、それぞれが多くの葛藤に悩み、
そばにいたいという共通の想いに至る、依存のような形で、
お互いを包み込む光のような愛情に心がほっこりと温かくなりました。
東條(α)×椎奈(Ω)
1巻の時点で完結だと思っていたけど、
2巻が本当の見どころ!
番になってから、
恋人期間を思い切り満喫する2人、
関係がますます深まっていく過程が、
糖度マシマシ!エロ萌え萌え!
王道を凌ぐほど揺るぎないラブが尊い!
椎奈の仕事に一生懸命な姿と、
東條を独占したい健気さ・・いじらしくて可愛い!
そんな椎奈を包み込む東條の強化した溺愛が圧巻で、
セリフ、行動、エッチから激甘で愛を注ぐ姿が最高!
お互いの好きがページごとに伝わってすごく良かった!
東條の幼馴染の大学生の2人が登場して、まさかの波乱展開!?
ちょっとした誤解で、椎奈の不安に胸がギュンと締め付けられる!
炸裂してしまう東條の執着と嫉妬も必見!
ハラハラドキドキしながらも、2人の関係には安心感がある。
椎奈のΩとしての強さ、
東條の番としての愛らしさ、
ベルボーイとしての真面目さ、全部が大好き!
ホテル業界の深刻さやΩに対する偏見がしっかり描かれ、読み応えがある中、
努力と愛でどんな壁も越えていけるという信念が伝わってきて、
ラブラブとえちえちと光が溢れるオメガバースで、
読んで幸せいっぱいになりました!
煌×貴央
カップルチャンネルを一緒に運営する相方同士。
相手にとって自分はただのビジネスカップルだと思い込んでいる2人が、
伝えられない気持ちを隠しながら、
動画配信という堂々たる口実を駆使して、
恋人のようなイチャ甘々な日々を過ごしていく!
読者は2人の本心を知っているこそ、
健気な両片想いから炸裂するじれキュンがよりハイレベル!
阿古多先生の純粋な天然っぷり受けが最高!
恋テンションが高めで、ツンが抜けきらない姿が可愛すぎる。
本当の気持ちを遠回しにしか言えない不器用さも可愛い!
そんな貴央の恋ドキが隅々まで感じられている!
モデルという有名人の身でありながら、
ゲイであることに心の引っかかりを抱えた煌、
余裕たっぷりに見せかけて、
実は「好き」が溢れそうで、目一杯に封じ込めようとする感情に萌える!
お互いに好きだから、一線は超えているのに、
好きすぎるあまり自分の恋心にばかり集中してしまい、
肝心な相手の気持ちには気づけずにいるから、次の一歩を踏み切れない! もどかしい〜!
貴央の友達カップルがほどよい存在感を出していいね!
全体の緩急が絶妙で、タラタラすることなく、
2人が好きになったきっかけがはっきり、心理描写もくっきりしていて、
ドキドキとハラハラが絶えないリズム感の中、
演じる嘘の恋人という切ないすれ違いが、ちょうどいい塩梅で胸を締め付けてくる ・・・
打破した先の幸せいっぱいな2人の姿、その甘エッチに悶え転がりました!
水木×村上
人と仲良くするのが得意な村上だが、
無愛想な部下・水木の態度に悩み、
同期に提案されたのは「色恋マネジメント」!
水木を操るつもりが、
バレて逆にゲイの水木に操られてしまう事態に!
振り回し振り回されながら、
上司と部下、そしてそれ以上の曖昧関係の境界が、
仕事を絡め合って少しずつ恋に変化していく過程の中、
ギャグテンポが炸裂する合間に挟まれるデレ顔が最高!
下克上のごとく調子に乗って村上を追い詰めていく
水木の意地悪なキススキルと手のテクが鬼高い!
どんどん水木のペースに飲み込まれて、
村上の芽吹く感度の良さがいい!
しかも会社で!
後半で見せる
真剣で炸裂していく村上の男前なリード!
感情の主導権を握る上司っぷりが圧倒的にカッコいい!
強気だった水木がツンツン爆発というギャップにも悶絶!
水木の関西弁、オフの時に下ろした髪や、
村上の方が少し背が高いという身長差も絶妙なポイント。
お互いの体や心を弄び尽くす2人。
その関係性が溢れ出すラストの甘々なエッチがたまらない!
軽妙なやり取りに笑いながら、キュンたっぷりのリーマンものでした!
櫂斗・ハル×悠介
とにかく怒涛の3Pが熱々で濃厚すぎ〜!
甘〜い言葉責めに心臓がヤバい!
櫂斗×悠介とハル×悠介もたまらない!
悶キュンが止まらない!
突然居場所を失い、借金取りに捕まってしまう
ノンケのヒモ・悠介(23)。
そんな彼を救ったのはーー
26歳の若さで投資家兼経営者として活躍する櫂斗とハル。
そのまま超高級マンションでの同居生活が始まることに。
ストーリーの展開がほぼ予想通りで、
顔面偏差値が高すぎる2人のスパダリに、
全力で攻められて、溺愛されていく悠介!
抵抗する気なんてさらさらない、
そのチョロい絆され加減と、
ついつい感じてしまうその反応が絶妙で爽快!
櫂斗のゴリゴリな男前っぷり!
ハルの美形に優しいオーラ!
タイプが違う2人だけど、
愛の深さとテクの高さ、そして
甘々な中に垣間見えるドS気質は共通している!
溶けてしまう悠介だけではなくも読者も・・・!
櫂斗とハルの強い執着ゆえに、
悠介を巡る独占バトルも見逃せない!
どちらも捨てがたくて選べない悠介、
その無自覚な恋する気持ちが、覚悟を決める瞬間が最高!
笑えるラブコメではなく、(個人的には)
心理描写も薄めで、
エロがメインかな。
二輪◯しがないのも少し残念かも。
2人の愛に甘やかされながら、
その2人の愛を全力で受け止めて返す悠介!
エロエロが詰まりまくる3人のラブライフでした!
・店舗共通特典ペーパー:
櫂斗の子供の頃の成長写真を見ている3人。
・コミコミスタジオ特典ペーパー:
ハルの子供の頃の成長写真を見ている3人。
黒瀬×柏木
王道の上司と部下のリーマンものではなく、
全く新鮮で、思っていた以上に素晴らしい。
30歳の係長の柏木と、
彼と同年代で無愛想な中途社員・黒瀬のお話。
帯のセリフと1~2ページだけで物語自体がつかめたのに、
気づけばどんどん読み進めてしまった。
見どころは、
柏木の
高校生時代に抱えたトラウマの経過、
他人に悪影響を与えてしまった罪悪感、
現在の黒瀬への少しずつの感情(劣情?)の変化 、
黒瀬が女好きだと思い込んでわずかに落胆する姿、
2人が交流を重ねるうちに、黒瀬の正体に気づき始める過程、
高校時代の2人の関係、そして
黒瀬のその頃から秘めていた恋心。
最高で絶萌え!なのは、
ラストのエッチの展開と気持ちと向き合うの合図!(神!)
柏木、
天然で少し単純、無自覚美人で、
トラウマもゲイであることもいじらしくて、
読み進めるほどに可愛く感じてしまう!
見かけによらず経験者で、
エッチ感度がまた妙に可愛い。
黒瀬、
大きな体に、遠慮のない態度、
寡黙で余計なことを一切言わず、笑わないところが魅力的で、
恋には臆病だけど、
裏にあるしっかりとした気遣い、行動が隠れ男前!
女アイドル好きというギャップも可愛い。
ずっと敬語もいいところ。
エッチになると・・・想定以上に冷静でやるときは本当にやる!
付き合ってからの2人、
描き下ろしの柏木の甘えん坊っぷり!
コミコミ小冊子の黒瀬の甘えん坊っぷり!にもキュンキュン!
電子特装版小冊子の野球をする黒瀬にさらに惚れていく柏木の様子も必見!
シンプルで繊細な絵が個人的に好みで、特に簡素な目の描き方。
こういう切なくてトラウマを含むテーマなら、
もっとシリアスに振り切っても良かったかも。
コミカルなやりとりや表情が面白いけれど、切なさが薄まってしまい、
全体のバランスが少し取れないかな。
気になるのは、
メガネを外した黒瀬を柏木が別人と認識してしまうことが非現実。
高校の時、柏木が少なくともクラスメイトから黒瀬の名前くらいは知ることができるはず、
知ろうとしても情報を得られなかった点が不自然。
好きな人を無言で背後から守って、
たとえ自分を犠牲にしても後悔しないという黒瀬の姿勢がカッコいい!
黒瀬に惹かれていく柏木が、
黒瀬の正体を知ってからもう好きにならずにはいられないでしょう!
2人の距離感が縮まるたびに、過去の出来事が重みを増していく。
柏木にとっては、今の気持ちが過去と絡み合うような恋。
黒瀬にとっては、過去から現在まで繋がる一途な恋。
そんな行き来するような「好き」がじんと胸を熱くし、
13年越しの恋の行方にずっと目が離せませんでした。
桐島×草介
甘々な続編だと思っていたら、
付き合っているからといってただ甘々なイチャラブだけではなく、
まだまだお互いへの理解が浅くて、
執着、やきもち、すれ違いが混ざりながら、
探り合って、恋人同士らしくなっていく過程がいいところ!
新キャラとして登場する当て馬・3年の先輩で桐島のいとこ・サキ、
チャラノリ美形で少し悪気オーラを放ち、
ただの当て馬では終わらない、
予想以上に引き込まれる展開に!
裕太とも絡んで・・・4角関係みたいで!?
本気で恋しないサキが、
裕太の真剣さに影響されて、
その変化の兆しにも注目!
それぞれ互いへの壁ドンシーンが最高にツボ!
裕太への優しさや、
どんなに好きでも裕太が第一に考えられる姿勢がやっぱり素敵!
桐島、裕太、サキ──3人の高校生イケメンが揃っていて、
それぞれの魅力も視覚的には神すぎる!
過度な愛が溢れまくる桐島、
ド独占欲とやんちゃっぷりが最大の見どころ!
特に自らを傷つけてまで草介の気を引こうとする行動、
その過剰な愛情の裏返しとも言える不器用さに震えた!そして、
草介に対して暴走した後の後悔にも胸がギュッとなる。
今まで本気で恋をしたことがなかった桐島が、
草介だからこそ真剣に恋するのが最高!
桐島のことをもっと知りたいという草介、
純粋な恋心が全開で、
桐島が特別な存在だからこそ、
自分も桐島の特別な存在でありたいという真っ直ぐさが本当に可愛い!
悶えるえちえちが続出で心拍数爆上がり!
高校生の日常のリアルで、ピュアな心情が描かれていて、
2人の「好き」や、大切にしたいという気持ちが1巻よりさらに実感できる!
サキと裕太の関係も気になる!
3巻が待ちきれないです!
魔王×勇者
ばせう先生のファンタジー、面白い!
しかも一筋縄ではいかない魔王と勇者の関係、こんなの初めて!
ただのバカップルラブコメではありません!
コミカルなやりとりと表情がクスクス笑わされっぱなし!
途中から人類と魔族の関係(平和)がそんなに簡単ではないと・・・
次第に明らかになる2人が出会った時のことや、
ちょっよシリアス展開がガツンときて、
2人の恋がどう変化していくのか、複雑で刺さる!
ほのぼのとしたラストへ向かっていく流れが最高!
2人の駆け落ち先は南の島ーー甘々イチャラブが炸裂する桃源郷!癒される!
魔王の細い目から溢れ出す執着!その魔族耳もカッコいい!
勇者に人生を変えていく様子が必見で、
勇者の健気さにも胸が締めつけられて、恋か正義か・・・その葛藤も!
魔王への忠義でいっぱいの少年っぽい側近!
彼の視点から見た2人の関係性と魔王の過去。
勇者のしゃべる魔剣!
絶妙なスパイスとなって全体の爽快度も真剣さもアップ!
魔王と勇者が、甘くてバカバカしく、
それぞれの筋肉男体もエロく効いていて、
切なくて愛おしい関係に至るまでの道のり、
サクサク読んでいけるのに、気づけばページをめくる手が止まらなくなりました!