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いい加減、アレシュの言うことを聞いてくれまいか

おおお……聖女様がだいぶ成長あそばされました!♪( ´▽`)

元の世界へ戻れる望みが立ったいま、少し心に余裕がでてきたのか自分がやりたいことに誇りを持って向き合うことができたように思います。
いやー……あんなにアレシュに対して目をハートにしながら追いかけていた彼女とは思えない飛躍っぷり。彼女に振り向いて貰えない第一王子が情けないことよ……ププブッ。
でも聖女の白石さん、元の世界に戻ったらユーリウスは失恋することになるのだろうか。それもそれで寂しいですが、色んなところで恋愛のベクトルが動いている現状では、みんなの恋が叶って欲しいなと願って止みません。

で。
主人公の誠一郎ですが、アレシュがいないのに、まーーーた仕事人間に戻ってるし。
誠一郎のワーカーホリックにはもう突っ込む気力すら失せました。あんだけ自分の体を大切にしろって言われてるのに、全く言うことを聞かない誠一郎に少しゲンナリしてきました。
聖女も第一王子も、国ですら変化してきています。誠一郎の周囲の面々も誠一郎の仕事のやり方に合わせてるし、みな誠一郎の身体を心配しながらも、彼のことを理解し見守っています。なのに、当人の誠一郎自身が全く変わらないのはどういうことだろう。

誠一郎の健康は、アレシュによって守られているといっても過言ではありません。
国が聖女に依存することなく、自立して瘴気対策をしようと舵を切ったのにも関わらず(しかも提案者は誠一郎)、なぜ誠一郎はアレシュの治療を頼りにせずに自分の身体を自分で労わることをしないのか。仕事中毒もそろそろいい加減にして欲しいです。

アレシュへの手紙の返事も送れっつーの。アレシュの気持ちと同じレベルになる日はまだ遠そうです。
とりあえず誠一郎の仕事スタイルは過労死寸前なので、危ない状況に陥らないことを祈るばかりです。

国が大きく変わるとき。国も人の変化も見届けていきたい。

なんか、思わぬ展開になってきた!

まさかの元の世界に戻れちゃう計画が持ち上がるとは。
いつまでも聖女頼みでこいつら自身何もしてこなかったのがそもそもおかしい話で、やっと誰かの犠牲に依存しない方法を提案した誠一郎、グッジョブでした。
聖女召喚術は、言わば時空や世界を超えた大掛かりな拉致事件。誘拐したからといってこの世界の奴らが逮捕されるわけでもありません。それどころか、召喚するのは国を救うための正義と言わんばかりの価値観なので、罪の意識もないところが非常に厄介です。

誠一郎も聖女の白石さんも、それまでの生活を失い、家族と引き裂かれて連れてこられたことを考えれば、心の拠り所がない異世界にずっと住むのは本来なら辛いこと。今巻、聖女が不安のあまりに元の世界に戻りたいと訴えたのは至極当たり前の反応だと思いました。
当初、彼女のチャランポランな考えや振る舞いが好きじゃなかったけど、不安な本音を吐露した彼女のことは素直に応援したい。最初の頃とは目つきや雰囲気も変わり、徐々に彼女のことが好きになってきました^ ^

そして今巻は、もう一つ……アレシュと同居を始めることになった誠一郎の戸惑いが見ものでした。
住まいも囲い込まれて、もう逃げられない段階にまでやってきました(笑笑笑)
誠一郎の身体の管理だけではない、別の名目でも囲い込んでいることがバレバレのアレシュの強引な行動力にグッジョブ!少しずつ甘さが滲み出る2人の"治療"シーンは最大の萌えどころです。

はーもう。早く付き合っちゃえばいいのに^ ^
その願いが早く叶うことを祈って、2人の関係の進展をどこまでも見届けていきたいと思います。

とんでもない男に捕まってくれました^ ^

花岡が有名になればなるほど、周りの雑音が気になるし、2人の親密な関係がバレないように気を遣わなきゃならないこともたくさんあるけど、花岡のブレない態度、愚直な想い、善次との未来を見据えた決意、それを実現するための圧倒的な実力強化……花岡の未来のビジョンにはちゃんと善次の席が隣に用意されており、その愛の重さと深さは規格外でした。

超高校級の天才は、人を愛するのも桁外れだなぁとニンマリ^ ^
花岡って、いい意味で賢くないから(褒めてます 笑)、賢い善次と違って余計な情報に振り回されない素直さがかえって安心感を与えてくれますね。連絡を敢えてとらなかったのも善次のためにしたことで、それを善次は悪いように捉えちゃったけど、花岡的には善次と歩む将来のための布石。2人が考えてる方向性が違うことですれ違いに発展したのはハラハラしましたが、いつでも不安を払拭してくれる花岡の予想外の行動には救われる思いでした。

ぬぉぉぉぉ……花岡よ。めちゃくちゃカッコ良かったです!
周りの目を気にせず、声高らかに恋人宣言……。たぎりました…!!

世間から注目を浴びている存在だからこそ、あまり刺激的なことを言えないのに、善次の迷いを拭い去ってくれるような花岡の迷いなき恋人宣言は胸アツでした。
この男の頭の中はいつでもどこでも、善次善次善次善次善次……。野球をするのも善次のためと言わんばかりのスタンスで、好成績を上げるストイックさは攻めの鑑でしょう。

善次も善次で花岡のために考える進路もあるようで、2人ともにお互いを思う気持ちが同じところにあるのが良いですね。
花岡はプロの道へ、善次はアメリカ留学へ。大きな夢に向かって、2人がこれからどんな選択をし、どんな決断をしていくのか見届けていきたいと思います。

ぜひとも続編を願う

リアルの自分とVの自分とのギャップを持つVTuberの恋のお話。
好きな人から、コンプレックスだらけのリアルの自分を"かわいい"と言われて狼狽えてアワアワする姿が可愛かったです。自分に自信がない主人公に思わずエールを送りたくなるような恋の軌跡でした(*´∀`*)

かわいい理想の自分を投影したのが「夜星ての」というVのキャラクターだとしても、ルッキズムの固定概念を取り除けば、「天野一星」もちゃんとかわいいのに卑屈になってるのが非常に勿体無い。高身長のコンプレックスのせいで、彼自信のかわいさが埋もれてるのはいかんですが、ちゃんと天野一星としての素の"かわいい"を見つけてくれた霜山の審美眼には拍手でした^ ^

ただ。ストーリー的にはくっ付くまでは割とアッサリめな気がしました。
天野の一目惚れはまだいいとして、霜山はノンケでしかも異性から視線を送られるほどのイケメンです。内見での天野の姿に興味を持った→VTuberの配信者であることを知った→自分に好意が持っていることを知った、でそんな簡単に好きになっちゃうのかな〜…?なんて。
かわいいと思ったから全てがうまくいくのも安直な感じだし、一目惚れにしろ、"かわいい"と思ったことにしろ、2人の距離がグッと縮まるような内面性での惹かれ合い(こういう考え方が好きだな、とかこういった行動が共感尊敬できるなど)の部分が見えてくると、2人の恋愛により入り込めたのかなと思います。

かわいいをキッカケにもっともっと天野のいいところを教えてプリーズでした^ ^
自信が持てない陰な描写が多かったので、もうちょい明るい雰囲気のところもぜひでした。
2人のお付き合い編の続編が出るとしたら購入したいですね。かわいいが増した天野と、溺愛に拍車がかかった霜山のアフターストーリーを切望します!

女の恨みはこわいこわい

とんでもない村ぐるみの事件でありんした。

村ぐるみの組織犯罪だったとはいえ、結局皆を扇動していたのは独りよがりの女の嫉妬心。下巻はあの人物の本性が暴かれ、人相もえらいこっちゃの悪人顔になってしまって、ぎょえーーー恐ろしかったです((((;゚Д゚)))))))
慶臣の父親への憎しみを容姿が似た息子である慶臣に重ねて見ていたみたいだし、逆に母親似の三輪に傾倒していたことからも異常な執着性が伺えました。村のことなんかなんかどうでもよく、全ては自分の自己満足のため。こんなにも悪行を重ねるオンナの思考は完全にイカレポンチでした。

慶臣たちも含め、村の人たち共々彼女に洗脳されていたに等しく、なんだか哀れな結末でした。
彼女がいなければ慶臣たち親子は3人で幸せに暮らしていたと思うと果てしなく切ない……。父親の報復なのか、彼の死によって悪女の所業が暴かれることになったのは良かった。息子たちの解放を導く大きな手かがりを残してくれて、父の最後の愛を感じるところでした。

紀人と慶臣のロマンスも、しっとりとまとまってくれてホッとしました^ ^
紀人の前では心も身体も素直に曝け出すことができる慶臣の感情の昂りにはグッとくる一場面も。飄々として、掴みどころのなさそうな紀人の慶臣に捧げる求愛も胸アツでした!( ´∀`)
一本のミステリー映画を観たような高揚感に包まれた重厚なサスペンスストーリーでした。スッキリとした読後感も良く、全てが解決したあとの2人の甘い時間も文句なしの神評価です。

可愛がっても可愛がられても、どちらも愛情の大きさに変わりなし

好きな人は義理の叔父で、育ての親。ゆるっとした漫画家を目指す無職ニートで元人気ホストの真弥に恋心を寄せる雪成の一途な恋心に萌えゴコロが止まらないラブコメです♪

年齢差はなんと10歳。真弥の見た目が若いので、あんまり歳の差を感じませんが、無職ニートをしながら雪成を大学まで出す真弥のホスト時代の蓄え……どんな金額の貯金だよと気になりながらも、個性的な漫画で一発当てようと目論んでいる真弥の謎の野心に大笑いした2人の可愛いやりとりに心が和みました。
姉の再婚相手の連れ子で、真弥とは血縁関係がないながらも雪成を立派に育て上げる覚悟はすごい。雪成にとっては色んな意味で特別な相手となるのも頷けました。
ただ。
自分の子どものように思ってきた雪成から恋愛感情を向けられていることと、真弥自身にあまり恋愛感情が湧かない性格から、2人の恋愛模様は簡単には進展しません。雪成の押せ押せプッシュに真弥がオチるそのときを期待しながら見守りました。

とにかく雪成の頑張りが光るストーリーで、真弥を振り向かせようと奮闘する一生懸命な姿にエールを送りたくなるような恋模様でした。
だって、引き取って大学まで出してくれた相手ですよ。庇護下にある子どもという感覚が真弥の中から消えない限り、雪成の求める恋人関係になるのは難しそう。
雪成は安定のイケメンに育ったし、学内の女子にもモテモテ。きっと就職先もいいところにお勤めできるような大人の男に成長するでしょう。でも、真弥の前ではお酒に飲まれて失態をやらかしたり、家出に失敗したりと、真弥のこととなるとカッコがつかないところが雪成の魅力で可愛さでした。

タイトルの言葉は雪成と真弥のどちらの目線のものかは分かりませんが、可愛がったり可愛がられたりのイイトコどりで、2人ならではの恋人関係を築いていけたらいいのでは?^ ^
可愛がっても可愛がられても、どちらも愛情の大きさに変わりはないのですから、対等な関係的にもどっちも甘えてどっちも甘やかして、そんな2人のままでずっと仲良くいて欲しいなと思いました。

終わりと始まりは表裏一体だったりする

はぁぁ〜〜……切ない…!切な過ぎて泣ける……。゚(゚´Д`゚)゚。

勇気を出した、望田くん。
ちゃんと自分の気持ちに向き合った彼を最後まで応援したい気持ちでいっぱいになりました。

挑発的な恋のライバルも登場し、桐生への恋心がいっそう掻き乱された2巻ですが、いい意味でも悪い意味でも秘めた想いに対するいい刺激になったと思います。
桐生を狙う恋敵は、おっとり癒し系の望田とは対照的な毒舌系挑発キャラ。桐生にはブリッ子、望田には塩対応の分かりやすい態度は清々しく感じるほどでした。望田に牽制かけるシーンはイラッとするけど、あっちからしたら急に現れた恋のライバルに焦った故の行動だと思えば、そこまで嫌悪感も湧きませんでした。
やってることは子どもじみてるんでね、小動物がキャンキャン吠えてら(笑)くらいでスルーしとくといいでしょう^ ^

しかし、2巻の本線はそのキャラつよライバルの登場ではないんですよ。
桐生と望田の関係に少し…いや、かなり動きがあり、そこが大きな見どころとなります。
望田が自分の気持ちを伝える大事なシーン……こちらまで緊張感が伝わる場面でした。結果は結果として受け入れなきゃならない桐生の返事でしたが、一番切なかったのは微妙に離れてしまった2人の距離感。もうあんな風にたわいもない会話を交わすことがなくなると思うとやるせませんでした。

ただ。ここから新たに始まる展開への足掛かりになったような雰囲気もあり、桐生サイドの心の変化が以後重要局面となりそうです。
望田の中では終わろうとしている恋が、桐生の中では始まろうとしている恋の布石となるのかならないのか。ぜひ桐生に"キラキラ"した恋をもう一度味わわせて欲しいものです。
終わりと始まりが錯綜する恋模様が今後2人をどう結びつけていくのかハチャメチャに期待しています♪

ミステリー映画にありそう

おお……なんだ、これは。世界観が金田一っぽい。
民俗学チックなとことか村の風習とか、よそ者にどこか排他的なところとか、秘密のベールに隠された淫靡な慣習にゾクリとしました。
何か隠してますよ的なオーラの不気味さたるや。。。村の雰囲気も村の人たちの反応も陰鬱で嫌な感じしかしない。これから村ぐるみで何かが起きていきそうでコワッコワでした((((;゚Д゚)))))))

村の神事が、まー悪趣味。村の男たち何人もと交わる祓いってなんだよ……
その行為自体が穢れそのものなのに、誰も何とも思ってないのがこの村の価値観の闇深さを物語っています。
事件の調査で訪れたとは言え、双子と双子が共鳴し合うかのように出会ったことには何かの縁を感じましたし、監獄のような村から慶臣と三輪を救い出すための救済の足掛かりになったことの運命性を感じざるを得ませんでした。

まぁ、とにかくですね……
薄気味悪い村の薄気味悪い慣習が物語の鍵になってるのは間違いないわけで、慶臣と三輪の役割、彼らに課せられたお務めなどなど胸糞悪い背景が浮き彫りになることによりストーリーから目が離せなくなってきます。
まだまだ謎だらけなところもあり、下巻ではどう回収されていくのか楽しみです。

動きと変化が多い読み応え

誠一郎が襲われてピンチを迎えたものの、そこからのリカバリーが最高!
誠一郎を救うため血相を抱えて"治療"を施すアレシュの姿、誠一郎を襲った犯人たちへの断罪。見る景色全てがワクワクハラハラいっぱいで最高潮の楽しさでした。

今巻、浄化遠征を申しつけられて、何かが起こりそうな予感しかない……。゚(゚´Д`゚)゚。
あの第一王子め、毎回毎回意地悪言ってくるのどうにかならんかね。聖女もろとも外野で大人しくしておいて欲しいのですが、一応この2人とて物語のキーパーソンでもあるのでここはグッと我慢我慢…。
第一王子が遠征に誠一郎を指名しないと動かない物語展開でもあるので、第一王子の愚行はスルーするとして、瘴気の多い現場へ行く→誠一郎への身体の負担→アレシュの過保護→治療という名のイチャイチャ(甘み成分はナシ)に繋がるルートは期待大でした。

誠一郎に当たりの強い勢力が一定数いるのが地味に嫌な感じですが、反面誠一郎の味方もいますし、ずっと嫌な気持ちにならずに読めるのは良かったです。
大掛かりな遠征で何が起きるのか、アッパラパーな聖女の方にも何か心境の変化が生まれたようですし(誠一郎、よくぞ言ってくれた!)、どんな結果に転がっていくのか楽しみです^ ^

加速してゆく恋模様

詐欺師とは違う槙尾の別の一面が少しだけ分かったけど、一体この男はどれだけのバックボーンがあるのだろう。。。
妙に肝が据わってるのもヤクザと付き合いがあるからなのか、知れば知るほど槙尾のことが気になって仕方がないのは和智だけではなく、私もでした^ ^

槙尾のことが知りたくてたまらない和智の勇み足が、とある事件の始まりに繋がるのがこの2巻の見どころ。爽やかイケメンとの出会いにより、きな臭い動きもありーの、ピンチ展開ありーので、またもやハラハラドキドキ襲来です。
簡単にはボロを出さない槙尾は手強いですが、槙尾も槙尾で表向きは和智を突き放すような態度を露わにすれども、ちゃんと和智のことを見守ってることに愛を感じました。槙尾の突き放すような態度には裏があり、そのときは一面に切ない感情で覆われるけど、ネタ明かしの瞬間は格別の幸せです。
槙尾のツンな態度も可愛いし、2人の距離がしっかり詰まっていってるのが分かって思わずフフフとなりました♪

どんどん槙尾への執着が止まらない和智の本気の愛はアクセル全開の恋模様です。
ベッドシーンも甘くて、読み方もたっぷり。3巻を読むのが楽しみです。