同タイトルの旧版との違いは
同人誌作品『メムル街のアストロノーツ』が加わっているところ。
表紙は書き下ろし。
全体を通してやさしく切ない、でも幸せな気持ちになれます。
以下はネタバレなしの寸評です。
『ファーラウェー』
『オーバーザレインボウ』
表題作とその続き。
初期の作品なので絵は上手いとは言えません…が
丁寧に描かれていて初々しさが線にもでている感じです。
キャラがどこかあどけなく可愛らしい。
ストーリーのほうも何か大きな動きがあるものではないのですが
主人公の感情の機敏がよく描かれていて
読了感はとてもいいです。
『スリーピーススピリッツ』
失恋から立ち直り話。
攻めの子は性格のカラっとした包容力のあるワイルド系。
Hシーンも含め男前でよかったです。
『河川敷はひみつきち』
受けの子がショタっぽい容姿なので中学生同士かな?
幼馴染。H度は高め。
『メムル街のアストロノーツ』
同人誌作品。ファンタジーもの。
『アザミヶ原18号線』
生徒×先生という組み合わせはあまり好みではないのですが
これは応援したくなりました。癒されます。
・あとがき
以上です。
収録作品は表題作の他に5本+おまけ漫画ですが
高確率で攻め受けの読みをはずしました(笑)
なので一度目は戸惑いで萌えることができず・・・
少し間を置いて再度読んでみたところ、これ、凄くいいです!
寧ろこの攻め受けでいいんだと思えました。
どの話もキャラが立っていて、絵柄も私は好みでした。
全体的にややガチムチ寄り(特に受け)Hシーンが濃いです。
苦手な方はご注意を。
以下寸評とCP傾向です!
『おねがいっ!おネエさん!』
オカマ×ホスト
表題作。
ドドM+恥ずかしいエロス特集で描かれたものらしいです。
おネェタマ夫に大事にされ、調子に乗ってヒモ状態のホスト京平。
ある出来事でタマ夫をキレさせてしまうのですが
ボーダーラインを超えていることも気づかず京平は何時も通りに偉そう。
・・・口で言ってもわからない駄目な子には身体で覚えこませるしかありません(笑)
やられちゃってる時の京平はもうなんていうか
・・・自分も愛でたいの一言。可愛いです。
ドド、まではいかないかな?と思いますがマゾっぽくはありました。
『流れ星プリズナー』
バンドもの
この作品だけ清いです。
バンド内で付き合っているゲイカップルはいるものの
その二人を深く掘り下げることはなく
バンドメンバーの青春モノ・・・ってとこでしょうか?
他の作品が濃いだけにあまり印象に残りませんでした。
『お大事に』
高校生×セックス依存症高校生
ノンケ攻め。受けの子を理解する為にゲイ動画をみようとするなど可愛い。
照れ顔も可愛いので逆CPでもいいなぁと思っていたら
あとがきでその内逆転するかもと書かれていたので安心(?)しましたw
『小日向家』
中学生×子連れおっさん
中学生にみえない中学生っていますよね。
でもこの攻めは中学生にみえます。
おっさんを意識して思春期真っ只中、箍が外れ
「甘えさせてよ」と迫るパターン…好物です。
『ヤンキー&めがね』
オタク系高校生×わんこ系ヤンキー高校生
拒否られても拒否られてもめげずに慕うヤンキー赤井が良かった。
獣耳が付いてるようなヘアスタイルも可愛い。
攻めのオタクくんは「眼鏡をとると美少年」なんですが
このネタは使い古されていても結構好きです。
『願いごとひとつ』
アラブ・エジプトもの
出てくる登場人物は全て受け(かもしれない)
深刻な攻め不足な中での話ですが個人的にはこの話が一番面白かったです。
褐色の肌最高!!
以上です!
つけないで…!!
もっと先を!続きを読みたいっっっ!!!
と願う話ばかりでした。
絵柄はやや粗くこの一冊でも絵柄の変動がありますが…
初期の頃から比べると安定してきてますし
見せ場での表情の上手さ、キャラの見せ方は大好きです!
見詰め合った時の胸の高鳴りが伝わってくるような雰囲気だったり
いちゃいちゃしてる時の台詞、凄く萌えます。
以下は寸評とCP傾向です。
『小津くんのヰタ・セクスアリス』
表題作。
イケメン同級生(ゲイ)×地味系童貞(ノンケ)
表紙は受けの小津くんです。
彼は恋愛に対して拙く初心なので好かれてしまうとその心地良さに抗えず
強く拒否できない、それどころかゲイでもないのに
どんどん意識して挙句好きになってしまうという単純かわいい子。
余裕があり揶揄いめいた言動も多かった攻めが
その可愛さに本気で絆されてからの展開はとてもロマンチックでした。
『秘密のある二人』
影の薄いオタク×クラスの人気者
オタクな攻め(成田)は人気者の受け(南)のことが大好き。
話し掛ける勇気もなく心のアイドルとして愛でていただけで接点はなかったが
南の秘密の趣味はアニメや漫画のオタク趣味だとわかり――
攻め受け確定できそうなシーンがでてきたので
そうしてしまっていますが実際にはキスすらしてません。
友情どまりな甘酸っぱい話です。
『17 セブンティーン』
高校生×高校生
幼馴染。普段どおり仲良く遊んでいたら
その延長みたいにして受け(雪崎)にキスをされる攻め(篠)
何がなんだかわからず戸惑いつつも徐々に絆されて恋人関係に。
ラストは切ないです。
収録されている話数が10作品と多いです。
どの話もHシーンありで、ページ数も少ない為かほぼHシーン・・・な話もありますが
ストーリーが上滑りしていることがなく三好さんの力量が伺えます。
絵は表紙の水準を保ったままで小さなコマでも丁寧に描いてるな、と思いました。
角ばった男らしい骨、盛り上がる筋肉、色気のある筋・・・とにかく身体が上手いです。
ガチムチ・オヤジ受け多め。
苦手なひとには向かないかもしれません。
↓以下CP傾向と寸評(やや展開バレ)
『お世話します!』
表題作。
純情青年の家政夫(ノンケ)×偏屈な陶芸家オヤジ(ゲイ)
『清純スイート』
表題作の書き下ろし。
陶芸家といえば偏屈(?)ですね!
このオヤジも例にもれず偏屈であまり上手く人間関係を結べないひとです。
そのくせ人一倍寂しがりでしかも淫乱!?ときたら愛でるしかないです^^
『オレ達の社員旅行』
部下3人×上司
前後不覚で本人の承諾もなしに行われてしまう4Pですが
終わった後も悲壮感は皆無です。寧ろほのぼのとしています。
『仏頂面ハニー』
ガテン系攻め×ガテン系子持ちオヤジ
オヤジの色気が堪りません。
むちむちボクサーパンツに股間強調開脚が拝めます・・・ありがたや・・・
『憑きあいたいの』
ゲイ青年×ゲイ幽霊眼鏡青年
凄く短いページ数なので感想も言い難いんですが
憑いて突き付き合った的な…(笑)
『手紙俺ルート』
ゲイ青年×郵便配達員オヤジ
収録作の中で一番受けの見た目がオヤジ(角刈り・髭・むっちり)です。
『秘密』
鬼畜な高校生×強気ヤンキー
弱みを握られ仕方なく応じる受け。救いがないので好みがわかれるかも。
『痴漢電車の化学式』
ヤンキー高校生×腹黒生物教師
電車とトイレの中でのHシーンあり。
受けは攻めの主導権握ってます。
『捕縛』
敵将×忍者
『淫縛』
幻鬼×忍者
捕縛の続編。
どちらも縛りもの。
責られて苦悶と愉悦の表情を交互に浮かべる忍者が色っぽい!
忍びの服ってエロいんですね・・・笑
以上です。
読ませる一冊だったのでお薦めです!
↑この症状がでます。
攻めがヤクザ、主要登場人物は関西弁…と私の趣味ではない筈が…
イサクさんの描かれる男前ワンコ系攻めにハートを打ち抜かれました///
攻めだけでなく受けの子も性格が男前。
受けの属性はツンデレってことになるのかな?
でも攻めに不条理な仕打ちをするとかはなくツン成分は少なめ。
幼馴染とあって最初から仲が良く、読んでいて
「相思相愛だろ!!早く自覚しろ~!」
とヤキモキさせてくれます。
くっついた後は甘々。
Hシーンは少なめですが表情や台詞に攻めの子と一緒になって萌えました・・・(笑)
表題作の他にも別作品『どうしようもないけれど』の短編が入ってます。
読んでいないひとにも分かる内容でちゃんと萌えもありますが
もう出来上がってるカップルなので
そこに至るまでの過程を知ってから読むとなお楽しめる内容です。
表題作は
日本語が全くわからない日本大好きな外国人のアレックスと
金持ちで『世間知らず』という言葉で片付けられない程の
ぶっとんだ天然お坊ちゃまヨシフミが出会い
誤解のままに結婚!という勢いのある話です
え? 結 婚 ???
・・・色々突っこみどころはありますけど
ギャグ主軸なので気にしたら駄目です。
半分以上このカップルの話なので
気に入れば満足できるボリュームなのではないでしょうか。
私はこの作家さんを初めて読んだのですが
漫画を描きなれている方だなと思いました。
絵や心理描写がとても丁寧で、読み始めてすぐに物語に入っていけます。
笑いの種類はベタです。
なんだろう…例えが適切でないかもしれないですが
N○Kのお年寄り向け漫才をみているような?
そんな安定した癒し系の笑いです(笑)
Hシーンは多々あります。
…でもエロくないのでエロ目当てに買うと×かな。
古い作品なので正直絵は古臭いと感じるひともいるかもしれませんが
骨格崩壊なしで上手いです。
もう何作か買ってみようかなぁと思える作家さんでした。
(中古だと安価で買えますし!)