BLはストーリーよりキャラクター、作品の空気重視です。
再読するのはそのキャラクターに逢いたくて、もしくは作品の空気に触れたくて、という理由です。
で、現在再読率ナンバー1がこの同人誌。
本編「街の灯ひとつ」もよかったんですが、神というほどではなかったんです。
キャラクターは大好きだけれど、ストーリーや設定がわざとらしくて。
実際お気に入り作品として手放さずにおいてあるけれど、一度も全部通して再読していないんです。
再読のときはお気に入りシーンのみ。
こちらの同人誌はお話が何か進展するわけじゃない。(お話がすきなわけではないのでこれは好都合。)
でも二人の可愛さがよりパワーアップしていて、のたうちまわってしまうほど愛おしい。
私は不器用でヘタレ、しかもどこかズレたザンネンな感じの、でも純情で心のきれいなキャラが好きです。
母性本能が強いのでそういうキャラがたまらなく愛おしいんです。
で、片喰はまさにツボなわけですが この本でますます愛おしくなりました。
片喰の初鹿野への思いは どんな言葉で何度も語られても萌えます。
そして酔った片喰もまた別の意味でスゴイ!この振れ幅は何!?(笑)
いやーもう私のお気に入り攻No.1に躍り出てしまいましたよ。
そして本編でも好感のもてた初鹿野ですが、可愛いというより 潔く正直な好青年という印象だったのに、この本ではプラス「可愛い」になっているんです。
これまでしっかり者のお兄ちゃんでいる必要があった初鹿野が、片喰に愛され、甘える(わがまま言ったり、困らせたり、誘ったり)ことを覚え「可愛い」キャラになってるんです。たまらないです。
ププッ!!と吹き出してしまうシーンもあれば、きゅっと胸を締め付けるせつなさも。
そして一穂作品特有の澄んだきれいな空気と時間。
これまた素敵で ゆっくり 静かに 深く呼吸しながら読みます。
薄い冊子ゆえ ちょっとした時間で読めるのに 私の「大好き!」がぎゅぎゅっと詰まってる!
そんなわけで再読率NO1になっているのですよ。