想像していたよりも遥かに良かった。素晴らしかった。
子供なんだよ。
どうがんばったって、子供なんだよね。
どんなに大人から逃げたくたって、社会的に大人の力が無ければ生きていけない、まだまだ子供なんだよ。
そんな、子供の力ではどうしようもできない状況を、諦めて受け入れつつも、どうにかその現実から逃げる方法を求めて、でもやっぱりそんなことはできない。したくてもできない。子供だから。 その自分たちの状況をわらって話している2人が、爽やかで、穏やかで、それでいて凄く哀しくて、寂しくて、痛い。
だから本当に、この2人が出会えて本当によかったと思う。
どんなに辛くったって、絶望したって、理不尽な大人にうんざりしたって、この子たちは2人でいれば生きていける気がする。
どちらか1人になったら、死ぬと思う。
そんな少年2人の、青春の恋のお話。
本当に、思いがけずこういう素晴らしい作品に出会ってしまうから、腐女子はやめられない。
そう改めて思わせてくれる神作品だった。