ターゲットの梓と
キングの刈野
スクールカーストによって支配されたクラスの愛憎劇
刈野の梓への感情
興味
執着
?
梓の刈野への感情
怒り
憎しみ
?
共依存とも違う、無関心とも違う
母子家庭の梓
裕福な刈野
環境は違えど孤独を抱えるふたり
ふたりの幸せな結末とは何なのだろう?
家の跡取りとして育てられた刈野に、梓のと未来はあるのだろうか?
この先
執着が実り両想いになったとしても、ふたりに待ち受けているのは結局別離なのではないか?と思う
刈野が家を捨てて駆け落ち?
それとも愛人として囲う?
スクールカーストという狭い世界から抜け出したその後のふたりは?
まだ、スタートラインにすら立っていないふたりのゴールを考えずにはいられない。
書店を営みながら小説を書くアドリアン
ゲイ
心疾患があり、どことなく儚げなイメージ
皮肉屋で会話も刹那的
そんな彼に疑いの目を向ける刑事・リオーダン
長身・威圧的でゲイフォビア
アドリアンに対しても差別的
この二人がある事件をきっかけに出会い、惹かれ、葛藤し、最終的には、、、
シリーズを通して一つの映画を観ているよう。
天使の影(本作)が第一作目
以下
死者の囁き
悪魔の聖餐
海賊王の死
瞑き流れ
So This is Christmas
と続きます。
草間さかえ先生の挿絵も秀逸
ただ、私には
アドリアンは007のQ、ベン・ウィショーでした笑
ということはリオーダンは、、、
どんな花にも毒がある
それはたとえば、枯れかけの花でも 日陰に咲く花でも
他の方もおっしゃっていましたが、作品全体に毒の雰囲気が漂っています。
鶴谷と佐川
ふたりの男が雌に落ちていく様が、まるで自らの毒で首がしまっていく花のよう
そして
兎河とダン
気づかぬうちに、花の毒がまわり中毒になっていく
個人的には佐川がダンの女になっていく様が好きです。
計算高く近づいたはずが、身体を快感で蹂躙され落ちていく、、、
決して雌として魅力的ではなかった佐川が、いつの間にか嗜虐心を誘うまでの色気を醸し出すまでになる。
野心家で酷い男だった佐川が、最後ではまるで貞淑な人妻のよう。
メガネに敬語、最低な男だが自分にだけは従順。
佐川に落ちたダンの気持ちがよくわかります。
狂っていたのだ
兄の目を覆い隠し、己の欲望の猛るままに体を貫いた。
あれから何度も交わっている。
兄との道ならぬ愛は、閉塞感を極めてゆく。
ふたりの禁じられた孤独な愛の終幕。
本当の意味での終わりと別れ。
そして継承される薫りの呪縛。
胸が苦しくなるのに、何度も何度も読み返してしまう作品。
これがふたりの終わりなのか。
そもそもふたりの間で何かがはじまっていたのか。
こうなる運命だったのか。
ふたりは子をなすことはもちろんできなかったが、
運命を継承する『息子』を確かにこの世に残した。
そして残された竹蔵はこれから、ずっとひとりで生きていくのだろう。
兄への想いと執着と、薫りを道連れにして。
濃密エロスで贈る童話世界の匂いやかな恋愛譚
【人魚姫の弟】
悲恋の人魚姫の弟・リトは、人間の王子・グレンに恋をしている。
報われない恋と知りながら、それでも傍にいたいと願い人間の少年へと変身するが、、、
【人魚王の息子達】
恋が成就した後のリトとグレンの蜜月の日々
【銅の足輪-The anklet of bronze-】【銀の指輪-The ring of silver-】
弟と森に迷い込んだ美貌の男娼・ユリアスと、森に住む悪魔と噂される青髭・フェルナン。
弟を守るため、フェルナンにその身を捧げるユリアスだったが、、、
【金の腕輪-The bracelet of gold-】
ユリアスのまだ幼い弟・テオと、ブロンドの王子・ジークフリート。
町で絡まれているテオを救うジークフリートだが、お互いに一目で惹かれあい、、、
耽美で儚い2つの童話
あなたのお好みはどっち?