「大人気。」で中野を脅し無体を働いていた、ロクデナシの迅が……!
なんだかとてもカワイく、そしていたいけに見えてしまいます。ただの子どもなんだけど、憎めない子どもになっている!! 鹿乃さんのストーリーテリングの力はスゴい。
家族の中での孤独感を、同じく孤独感を感じていた(と思われる)優秀で親孝行でもある幼なじみの歯科医・爽兵が察知して守ってやろうとするところが萌え。この「孤独感」、結構シリアスなのに、サラッと描かれているところはさすが。
爽兵の心の屈折というか闇というかも深そうだけど……まあ、「大本気。」では迅の内面がメインになるかな、やはり。
鼻水を垂らし、ボロボロ泣く迅の絵が個人的にお気に入りです。そして“スマタでリバ”なのもステキ。また、爽兵の母親のちょっとズレているけれどおっとりしたやさしさも魅力です。もちろん、飼い犬のピー助もね。鹿乃作品に登場する犬は、ちょくちょく人間を批判するような目をしているのがたまりません。
続きがメチャクチャ気になります。早く読みたい~!