今作は今までなかった賢吾(攻め)目線の話しで
佐知(受け)の母親 佐和が二人が中学生の頃に亡くなり
その頃に二人で埋めたタイムカプセルが
現在に繋がるアイテムとして良い仕事をしています
そして京都の椿&犬飼を含む主要メンバーが
いいバランスで出てきて尚且つ賢吾と佐知が
楽しくイチャイチャしていて読んでいて幸せになりました
というのもBLなのに一人息子の史が物語のメインばかりで
読んでて面白くなかったんですよね
でも今作は賢吾の気持ちに身体も心も応える佐和が居る
それも皆の前で「愛してる」とお互い言っちゃうんだもん
言う事なしでしょ!
ただ1点だけ
佐知の母親の話しが出てくるので仕方ないのですが
「佐知」と「佐和」と見間違える事多数…
何回戻って読み返したことか(汗)
そして今後無いとは思いますが文中で
「自分(賢吾)の気持ちを佐和は受け止めてくれたけど
そうじゃなかったら閉じ込めて狂っていたかも」
というのを目にし、それはそれで読みたいと思ったり(笑)
それ以外には子供の頃の写真の中に椿の兄が写っていて
次刊に続く伏線が自然に張っていたのには感心しました
今作は大きく分かれて3つの内容です
1つは本宮にて野狐問題解決の為に会議が行われ
琥珀様・伽羅さんが後方支援のため召集された事
2つはシロちゃんが伽羅さんにバレずに柘榴と話をする為
龍神様の協力のもと合図と場所を決めた事
3つは後藤の孫・秀人の態度に業を煮やした秀人の父・正也が
連絡もなしに集落を訪れた事です
でも1・2はあっという間に終わりほぼ3で占められています
(琥珀様と伽羅さんが本宮に向かうのは巻末です)
なので今作は橡・淡雪兄弟は出てきません
東京に連れて帰りたい秀人の父・正也でしたが
陽くんと触れ合うことにより毒気が抜け
連れ合いを亡くしてからも集落に一人で暮らしていた後藤が
今は秀人と倉橋先生と同居し
その上で周囲の人達と楽しく過ごしている姿を目の当たりにし
秀人の口からも今の気持ちを聞けた事で
正也は納得して東京に帰って行きました
それもこれも陽くんが正也を毎日散歩に誘い
陽くんを通して集落での生き方を学んだ結果なので
本人は自覚がないと思いますが陽くんが本当にいい仕事してくれました
本宮に行く前に二人きりの時間を持てた琥珀様と涼聖さん
イチャイチャの後に琥珀様が後方支援に参加する事で家を空けると言う
日々力が溜まっているとはいえ心配な涼聖さんは「分かった」と言いつつ
この手を離したら帰って来ない気がし
旅立つ時にも皆の前で思わず抱き締めてしまう
陽くんとシロちゃんは二人の関係を知らないので離れないとと思いつつ
不安で抱き締める腕を放せなかった
それを見た龍神様が伽羅さんを大げさにハグしごまかしてくれ
伽羅さんの後に琥珀様の順番で陽くんとシロちゃんともハグをし
場を使って光の中に飛んで行きました
巻末作品は裏表紙のうちわのイラストが関係する内容です
集落でのドッチボールで陽くんを勝たせたい女性方が
そのうちわを駆使するのですがアイデアがすごかったです
いつも次巻予告を楽しみにしているのですが
今回は「すずめの戸締り」風?のイラストでした
これはいつもみずかね先生が考えられているのでしょうか?
そして松幸先生デビュー20周年の年に
次巻で20冊目となる「狐の婿取り」シリーズ
野狐問題が解決されるのかどうなのか気になりますが
琥珀様と伽羅さんが何事もなく帰って来てくれる事を願います
待ちに待った琥珀様(受)が本宮での治療を終えて帰って来ました
帰ってきた琥珀様は誰が見てもキラキラが溢れているのですが
これから更にキラキラが増す事でしょう
その理由は後で明記するとして
今後は琥珀様については問題は起こらないのかな?
確かに登場人物が増えてきたので1つでも心配事が無くなる方がいいとは思うのですが
主人公の周りで起こる出来事で物語が進むのもどうなんだろう、と思う
まぁ今後は子狐稲荷・陽が中心になるんだろうけど
その陽も子供とはいえ稲荷神の片鱗が見えてきました
集落に暮らす独り暮らしのご長寿のおばあちゃんちに往診に行く涼聖(攻)について行ったのですが
そのおばあちゃんの命の灯火が消える予兆が見え
一人で寂しく亡くなるおばあちゃんが可哀想だと琥珀様に打ち明けるのです
琥珀様は「人の生死に関して手を加える事は決してしてはならない」と言い諭すのですが
そう言う琥珀様は昔「ひ孫を見るまで生きたい」という願いを聞いたからと
抜けそうになっていた魂を力業で戻して倒れ、涼聖さんに怒られてたよね(笑)
とはいえ琥珀様は優しい方なので多分生死については手を出さずとも
一人寂しく旅立たす様な事はなさらないのでは?と期待しています
琥珀様のキラキラの件ですが本宮に居た時に白狐様が涼聖との閨の頻度を聞き
その回数で妖力が増えないのはおかしい
つまりは閨での作法が違うのではないかと心配され
閨房術(けいぼうじゅつ)を身に付けた方が妖力の戻りが良くなり
結果領地の管理も楽になる、と言われ
琥珀様は素直に書庫にある書物で勉強してきたのです
閨房術は技巧的な事ではなく純粋に「術」らしいのですが
2人の約束事として致す時は次の日が診療所休みの日
つまりあと何日かはお預けだと思っていた涼聖は
半年ぶりにしかも琥珀様から誘って貰えた事でテンション上がりまくり(笑)
久しぶりの琥珀様を慣らすのに涼聖が琥珀様自身を口に含みながら扱き1回達してから
ついに琥珀様が主導権を握る形で致すのですが
それまでに十分グズグズになっている琥珀様は腰が引けてうまくいかず
結果的に涼聖に支えられて無事に騎乗位となるのですが
耳と尻尾が出ちゃったみずかね先生の美しいイラストが文章に花を添えます
第1巻の座位でイラストがなかったのを残念に思っていたのでこれは嬉しい!
とはいえあまりの快楽に恐怖を感じた琥珀様は動けずにいて
結局は涼聖に押し倒され再び愉悦の波に呑まれたのです
あとはシロを千代春君と言い会いに来る男の名前が判明したり(それ以外進展なし)
倉橋先生の所は淡雪が寝てくれないらしく初夜以降1度しか致せてないみたい
心配なのは秋の波の野狐の頃前後の記憶が少し蘇ったせいで悪夢にうなされるらしく
気心知った者が側にいないと不安になってしまうとかで
影燈(秋の波の恋人)はじめ秋の波の母・玉響様も忙しい中そばに駆け付ける事に
なのでいつもは定期的に開催されていた月草様との女子会も
今回は水晶を使ったリモートで行われたのですが
その際玉響様が「秋の波には思いを寄せている者が居る」と発言して
影燈との仲がバレている事が分かりました
「少しでも心配な相手であれば見逃しはしない」との言葉により
影燈は玉響様に認められていると分かるのですがその発言を受け月草様も
「わらわも陽殿にそのような相手が出来れば見定めたいと思います」と返すのですが
大人から子供に戻った秋の波と比べ陽はまだ本当に子供なので
そういった事は大分先になると思います
1つ残念だったのは琥珀様の帰宅を祝う食事会が描かれなかった事です
私は伽羅殿が作るご飯を皆で楽しく食べる風景が好きなので
その様子がなかったのが地味にガッカリしてしまいました
先にレビューされている方々が詳しく描写されているので
私は正直に思った事を述べます
結ばれた夜に姿を消した由弦(受)を何年も探していた惟久矢(攻)
その間に由弦は惟久矢との間に出来た子供・兎惟を産み
保護猫カフェに勤めながら周りの助けもあり
楽しく忙しい日々を過ごしていた
そんな2人の前に唐突に惟久矢が現れるのですが
保護猫しらたまの里親になるていで
由弦にアプローチをする為に惟久矢がチョロチョロして
由弦の周囲の人々を次々と陥落していくのです
特に兎惟は初対面から惟久矢に懐いていて
毎日生活するのに必死な由弦には出来ない海へのドライブやBBQ等
イイ人風で実に断り辛い雰囲気でグイグイきます
結果追い詰められた由弦は「俺から兎惟を取らないで」と涙ながらに訴える事に
いや~、私も地味に精神追い詰められました
だって惟久矢は本当に良かれと思って善意でやっていてるのは分かるのですが
由弦が断ってるんだから引き下がればいいのに気にせず行動し
結局由弦が折れて惟久矢の望む通りに進む事、多数
マジで私は強引過ぎる惟久矢が苦手です
で、なぜ由弦が惟久矢を避けていたのかというと
初めての夜に惟久矢が寝てしまいその間に惟久矢の母がやって来て
由弦に身分違いを注意しお金で解決しようとしたからです
最終的に惟久矢母は由弦の優しさと兎惟の可愛さにメロメロとなり
皆に祝福され、しらたまも含め家族となりますが
由弦が惟久矢の事を忘れず、ひっそり想っていたからいいものの
4年の間に新しいパートナーがいたら、とか考えなかったんだろうか?
うなじを噛まれると他のαは関心を示さなくなるとはいえ
フェロモンに左右されない感情もあると思うんだけど
私がオメガバースの作品を読み慣れていないからなのか
真船先生の作品は今まで楽しく読んでいましたが
この作品は私には合わなかったみたいです
購入する前に皆さんのコメントを読んである程度納得して購入した私
読み進めて行くうちに"皆さんがモヤモヤするのも分かるわ"と思いました
私が一番思ったのは仲秋(受)が何に対しても熱量が感じられない所
勘違いでレイプされ、自分でする時も結果的に後ろじゃないとイケなくなってしまった仲秋
雪貴(攻)が予想外に仲秋に惹かれたので
最後に恋人みたいになって2人で楽しめてはいるけど
雪貴が居なければ売りの仕事に出て
今までと同じようにタチが出来たのか?って思う
(自分も気持ち良くないと相手を楽しませる事も出来なさそうだし)
そしていくら職場と名前がバレてるからって
拘束具が外れたら殴り掛かろうとするんじゃないかな?
その後も自分がそうされる理由が知りたいからって
のこのこと出向いて好きな様にヤラレちゃうし…
とはいえこの作品で一番悪いのは雪貴の元カレの春臣でしょう
簡単な走り書きで雪貴の元を去り
仲秋に言われるまで雪貴に説明に来ないんだもの
「自分の事で雪貴を振り回したくない」と言っていたけど
実際は"好きでもない相手(しかも女)と結婚して自分可哀想"って思ってるんだと思う
じゃないと不義理をした雪貴にあんな笑顔で会話出来ないよ
ただ雪貴がタチだという事は元カレはネコだと思うんだけど
いろんな意味で大丈夫なんだろうか?と思う(笑)
あとストーカーになり襲ってきた客は
捕り逃がしてもいいけどその後は
お店や立ち回り先で何かしらのペナルティを与えてほしかった
このままだと別の売り子さんにも同じ事して事件化しそうなんだけど
この2人は自分達に害が無ければそれでいい的な感じで
その点もモヤモヤした原因かも
私は基本的にハッピーエンドが好きなのですが
この作品はなんか違う感じがします
(仲秋がネコに目覚めたからハッピーエンドっぽいけどさ…)
最後に私が気付いた事
仲秋に熱量がないと思ってしまったのは
みちのくアタミ先生の作画が美し過ぎるから?
手書き文字とかあるけどキレイ過ぎて絵に勢いが私には感じられなかったのかも…
A5サイズ、横長3コマ・その半分の2コマの計5コマです
白猫シロの専用のベッドを購入した飼い主さん
嬉しそうに「じゃじゃーん」と紹介する
キラキラ眩しい籐で出来たベッドにふかふかのお布団
犬のクロは「よかったなシロ」と嬉しそうに言い
シロもまんざらではない感じの表情を浮かべる
寝る時間になり「じゃあおやすみ また明日」と声を掛けるクロだけど
いざ寝ようとするとシロがクロのベッドにゴソゴソ入ってきた
何も言わずクロの枕を使って眠り出すシロを見て
クロはシロと一つの枕に顔を寄せる様にして眠りについた
飼い主さんはシロが小さいからクロが潰しちゃうと思って
シロ専用のベッドを用意したのかな?
なんともほんわかな特典ペーパーでした
コミックス派なので1冊丸々初見なのですが
前巻がイヤ~な終わり方だったので読み進めるのが不安でした
でもあまりの面白さにあっという間に読み終わり
もう一度頭から読み返す事数回…いやー、実によかった!
真矢は相変わらずのスパダリの上、余裕が出来たのか頼れる男になってるし
眠傘は愛されている自信からか可愛くなってて
天然なのもあり無自覚にいろんな方面に可愛いのを振り撒いています
その眠傘の可愛さに気付いてしまった人が
真矢の新居のお隣に住んでいる受験生・アオ君
運悪く眠傘の勤める塾の生徒さんという事で嫌な展開になると思ってたのに
いつの間にか眠傘に笑顔を見せるようになってたよ
で、その気持ちに眠傘より先に気付くのがさすが真矢!
今なら止められると思っての行動がカッコよく
動き出そうとしていた淡い恋心をスマートに阻止出来たみたい
(普通は真矢みたいな恋人がライバルじゃ到底無理だと思うけど
それでもアオ君は諦めず若さゆえ頑張っちゃうんだろうか?)
それより他の方もおっしゃってましたが怖いのが戸田さんですよ
BBQで何事もなければいいのですが
私としては戸田さんが眠傘の恋人見たさに
「お友達呼んでいいよ」って言ってくれると予想してます!
そして真矢がこれ幸いと喜んで参加し
そこで一波乱ありそうな予感がしますが
なんにせよ巻末のあとがきで「眠傘のモテ期はまだまだ続く」と
ねこ田先生が書かれていたので次巻が楽しみでなりません
そしてとりあえず真矢が心配でハゲない事を祈ります(笑)
まず初めに言いたい事は
看護婦の子、何してんのよ(怒)
まぁ多分騙したヤクザが上手かったんだろうけど
患者や医者の情報を探ったり喋ったりして
挙げ句の上、頭に銃突き付けられ怖い目してさ
卯月先生が呼ばれて野浪さんに電話掛けても繋がらなかった為に
一人で呼ばれた先に向かう事になってマジで最悪
で、更に最悪なのが次の5巻(完結)が22年秋頃発売だそうで
このモヤモヤを抱えたまま1年を過ごさないといけないという…
内容は野浪さんと舎弟の過去が描かれてたり
ラブラブなシーンがあったり
いろいろと盛り沢山で面白くて
あっという間に読んでしまいました
この二人にはハッピーエンドで終わってほしいと切に願っています
第一弾が楽しく読めたので躊躇なく購入
「極道さんシリーズ」はタイトルでパッと分からないので
パラパラとめくって“あ~、この回か”と思い出した
一つはヤクザの東雲賢吾(攻)の愛息・史が幼稚園に通う事となり
そっちでちょっとした問題が起こり
もう一つは賢吾の幼馴染というこれまたヤクザの娘・美鈴が
会合の手伝いという名目でやって来るのですが
美鈴が賢吾に愛されている雨宮佐知(受)にマウント取りまくる
最後の最後に謝ってたけどその際に弁護士の恋人が居るのが分かり
単に賢吾とどうにかしたいからという事からじゃなく
「賢吾ばかりあなたの事好きに見えて試してしまった」って
いやいや試すとかそんな感じじゃなかったですよ
会合の手伝いで来た割に、プライベート空間にまで入ってきて
佐知がいつもしていたご飯の用意も
「佐知さんは居候でお客様だからゆっくりして」と言い
賢吾・佐知・史・美鈴のご飯を作ってなおかつ一緒に食べ
(でも佐知のご飯が好きな史は口に合わず残してた)
その間も賢吾にアピってた感じだし
これ以外にも何かにつけて佐知にマウントを取ろうとしてたのがもう…
この美鈴がある意味東雲家に入り込んできたせいで
史は情緒不安定になり幼稚園でお友達と喧嘩になったり
お泊り保育の間に佐知が居なくなると思って脱走したり大変でした
でもこの事があって佐知は迷いが取れ
自分が出来る範囲で賢吾の家の手伝いをした際に
賢吾や舎弟の前で嫌味を言った美鈴に賢吾が
「佐知に悪意を向けるのは俺に向けるのと同義とみなす」
と言ってくれてようやくこちらの溜飲が下がりました
ラスト付近では「俺と本物の家族になろう」と
指輪を渡し誓いの盃を酌み交わしていたのですが
ここの賢吾が地味にカッコいいのは
養子縁組は年齢が上の籍に下の者が入るのですが
「お前が対等でいたいというのはわかってるが
俺の方が誕生日が早いのでお前の籍に入る事が出来ない。
だからここは折れてもらいたい」と。
サラッと言ってますが東雲組の次期組長が佐知と家族になれるなら
佐知の方の籍に入っても良かったと言ってるんですよね
その後の二人の蜜月は佐知が「可愛がりたい」という事でリードを取りますが
結局は賢吾のペースとなり佐知は喘ぎまくりでした