孤独な黒猫又は、とうとう食事もロクに食べられず、神社の境内で行き倒れかけたところを、イケおじに助けられ、保護されました。
周囲から「カンヌシ」と呼ばれているその男は、黒猫又に、「陽」という名を与え、温かい寝床や食事など快適な居場所を提供してくれました。
そのため、陽は「カンヌシ」の役に立ちたいと考えるが、なにひとつ役に立てることがなくて、、、
という冒頭。
ちなみに、陽が倒れていた場所でお察しかと思いますが、イケおじの本当の名前は「カンヌシ」ではなく、「義隆」です。
純粋無垢というか、無知な陽が一生懸命察して、ソレと名前を思った勘違いが超絶可愛くて身悶えたまりあげは。
しかもこんな黒猫又に慕われたら、キュン(効果音だと、トスッとかも該当しそう)ってなっちゃうこと間違いなしですね。
で、「カンヌシ」は神主という職業で、正体は妖怪も含め、みんなの憧れの黒い狐の大妖怪のαでした。
ですが、義隆も義隆で悩みはあるわけで、、、
そんななか、陽の発情に義隆が付き合いますが、最後までは致してくれなくて、義隆は自分のことを好きじゃないんじゃないかと不安になり、、、
実は、いい大人どころかオジサンな義隆は、陽を境内で助けたときから運命の番だと気付いていますが、臆病モノなので自ら行動できず、陽の気持ちから逃げてしまっていました。
終盤に差し掛かると、このお話は陽だけの成長ストーリーではなく、義隆もだったんだなあと気付きます。
糸目イケおじが勇気を出して陽と番になる展開、、
攻めが弱いところをさらけ出すのがお好きな方には、めちゃくちゃオススメな1冊です!
あと、健気受けがカワイイです///!
とある欲望を隠して生きてきた、リーマンでオメガの棚尾。
ある日、宝くじで10億円が当たり、その使い道をどうするか考えた際に、公園で拾ったオオカミ獣人の露明を1億円で買うことにし、、、
なぜ露明を買ったかというと、棚尾が隠してきた性癖のせいでした。
アルファ獣人に支配されたい願望があったのです。
棚尾は、露明に自分の主人になってほしいとお願いし、そのように露明も振る舞います。
この流れが、なんとも由元先生っぽい展開だなあと思ったまりあげは。
またお互い、過去に第二次性にまつわる内容でトラウマを抱えていました。
が、主従関係な共同生活を続けていくなかで、お互いの存在により心が満たされていき、過去のトラウマが払拭されていきます。
第三者の登場により、ちょっとした摩擦も起きかけますが、基本アルファとオメガな二人の関係は強固で、個人的にはカバー下に描かれていたあの設定の世界観までお話を続けてほしかったなあ、、、
と、大きな独り言をば。
獣人攻めで、メガネ受けがお好きな方はオススメな1冊です♡!(とくにカバー下)
借金返済できず両親が○され、そのせいで独りとなり、見た目もなにもかもが普通の生活を送れなくなってしまった城。
その城の親をタヒに追いやった取り立て側の曽母と城の、決して甘いとはいえない、けれど特別な感情が生まれていくドラマティックでアウトローな世界のお話。
タイトルが「かいじゅう」だけあって、城そのものがまさに粗野、、
というより、生い立ちのせいで孤独に生きてきたこともあり、人との摩擦が起こると怪獣みたいに暴れる大男でした。
曽母は、そんな怪獣である城のことを違う視点から見ている男で、城への罪滅ぼしもあって手元へ置いていました。
反発されながらも、城を大切にする曽母。
やがて城は、怪獣のような自分にこんなふうに接してくる人物は他にいないことを自覚しますが、そんなふたりの関係を悪いほうへ利用しようとするヤツもいて、、、
出逢いが出逢いでしたが、着実に城のなかで芽生えていた曽母への特別な感情が尊かったです。
「怪獣」が「懐柔」されていく過程。(そこに愛はあり)
ストーリーテラーな時羽先生ならではの、独特な世界観と愛を描いた作品でした。
好きな人は、絶対好きと思う1冊です!
ケモ耳な当代の守り神である紫雨は、人間として小説を書くイケメン作家でもあった。
その紫雨に、編集としても宮内庁のスタッフとしても支える椿は、彼の大ファンだ。
けれど椿は、「ヨドミ」を抱える人間で、そのせいで周囲の人たちが自分から離れていっていると考え、人付き合いに一線を置いている節がある。
そんな椿は、信仰心の奉納という紫雨から首筋を吸われる? 行為によって悩まされていた。
というのも、自らを奉納するたびに快感が強くなっていき、、、
とにかく攻めの紫雨が椿を大切に想うが故に、終盤で神様を降格させられるショッキングな出来事が、、、
作中登場する、ケガレもなかなかグロかったりしますので、この世のならざぬものが苦手な方はご注意を!
しかしラストは異種婚愛妻攻めなハピエンなので、ご安心ください♪
タイトルにもある通り、えちえちなひとり遊びが趣味でブログにレビューを書いている大学生の猿渡が、コールボーイを呼んで処○喪失をしようとする冒頭です。
ちなみにそのコールボーイは、この計画を伝えていた同級生で友人の重井でした。
身体からの関係でしたが、やがて重井は猿渡に情を抱くようになり、好きになっていきます。
が、愛すべきちょっとおバカ? なところがある猿渡は快楽が優先で、重井のことをそんな風には考えていませんでした。
ひたすらにナンバーワンコールボーイであれ重井の予約を取り続け、レビューを書くために開発えちをしまくりますが、、、
結果から言ってしまうと、
ようやく終盤で猿渡が重井を好きだと認識します。重井に避けられていましたが、周囲のアシストもあって両想いになります。
で、そのあとが、さすがでん蔵先生でした。
重井の、攻めのド執着ぶりが普通ではなく(超絶褒め言葉)、異様な嫉妬などが先生作品っぽくて震えました。
あと、とにかくえちえちです。
紙の修正はぐちゃぐちゃトーンのモノなので、ちょびっと惜しいですが、わりと露出しているもののシルエットなどが分かりやすいと思いますので、ニマニマが止まらなくなること必須の開発BLでした!
とは言っても、単位の問題でレポートを必死におこなう空。
そして、提出するまでイチャ…つけないソウジロウ。
果たしてどうなる、、?? かと思っていたら、教授がいい人すぎたし、なぜいい人だったのかというとその理由はレポートの題材に、、、
また、ふたりで迎える初めてのクリスマスエピソードや、クリスマス前の親友cpのケンカから仲直りまでのエピソードから空が考察したことや、進路のことなど、、より仲睦まじい恋人同士になるためのエピソードが連なり、配信関係よりも、恋人としての絆をより深めた巻ではなかったでしょうか。
ですが、次巻では配信関係のネタが主となりそうな波乱のフラグが早速!
ピン○ロー○ーとか!
ちょ、ちょっと(鼻血)!!
鼻血と言えば、巻末の例のコスプレした空、えちえちなハッピークリスマスでしたね♪(ジョン○ノンとオ○ヨー○もびっくり展開です!)
特装版の小冊子も読み応えたっぷりな20ページでした!
宗教絡みのお話です。
とにかく登場人物、みな様子がおかしいような気がしました。
なにせ、誰が一番様子おかしい選手権が開催されても、(なんだ、その例え、、汗)誰が一番になってもおかしくない濃ゆいキャラばかりです。
主な登場人物は、上巻お表紙にもなっている美しいDKの幸太郎。
実は、「儀式」を行っている家の子で、信者と呼ばれる男たちに身体を捧げている身。
そして、下巻のお表紙となっている同じくDKの両。
そして、「儀式」を幸太郎にさせる母。
ですが読み進めていくと、やはりダントツで攻めの両の様子のおかしさに、ゾクゾクキます。
冒頭では、一番まともで、宗教二世的な教○っぽくなってる幸太郎を救済するキーマンかと油断させておいて、
実はトンデモない執着を見せつけ、なんの躊躇いもなく自ら体当たりで愛を示す、激重感情の持ち主でした。
というか、DKがDKを救うために家業の宗教を通報し、保護するなど、行動的ですが非現実的な面もあり、まあ、やっぱり全体的におかしさを感じるほどには歪んだストーリーだなあと再認識しました。
好きな人は、絶対好きだろう全方位にダークさを孕んだ、雲行き怪しい幕開けの上巻です。
とくに最後の攻めのモノローグの執着ぶりは、下巻に向けての痺れるフラグと勝手に解釈し、ワクワクしたまりあげはでした!!
鉢野うら先生、同時刊行の1冊は、超絶背中が敏感なお料理上手なお坊ちゃまの優月と、その幼なじみでガードマン的なイケメン陽キャの朝陽とのお話です。
朝陽が優月のことを好きすぎて、高校の入学式の日の自己紹介から周囲に牽制してるシーンが、将来の執着攻め有望すぎて、ニヤニヤが止まりませんでした///♡!
途中、朝陽のことを好きな女の子が登場します。
優月は、朝陽が全身全霊で優月のことを好きだ!! ムーブメントを醸し出しているのに、まったく気付かないどころか、むしろその女の子のことを好きだと誤解してしまいます。
朝陽のことを好きだと自覚してしまった優月でしたが、好きな人には幸せになってほしい…! そんな想いから、敏感体質をおしてダブルデートっぽいことを了承し、結果、体調が悪化してしまいます。
もちろん、朝陽は誰よりも優月Loveなので駆けつけて、助けますし、女の子からの告白も断っています。
誰が見ても愛、溢れているのに、それでもすれ違っちゃう切な展開は、切な展開ラバーとしては胸がギュッとつまる思いがして、う”ぅ”ッッてなりましたが、その苦しさが心地よくて(ドMではない)、めちゃ好き展開でした。
切な展開がお好きな方、攻めのクソデカ溺愛ムーブメント&セコムが大好きな方、健気自己肯定感低めな受けが好きな方には、大変オススメな1冊です♪
ちなみに巻末には、同人誌として過去に発行されていた「愛さえあればのサラダくん」が収録されています。
幼き頃に、病院のベッドから隣同士だったふたりのお話なのですが、病弱なDK受けにタイムリミットありそな危うげな設定にドキドキさせられました、、
が!
結果、攻めも受けもちゃんとハピエンでしたし、まさに「愛さえあれば」こうになりました♡ な、将来のふたりまで描かれており、読後がハッピーとなったお話でした♡
ちなみに、タイトルの「サラダ」関連なたとえが作中あって、面白い表現だと思いました!
周囲から気付かれない存在の玻璃。
ある日、大学で自分の存在に気が付いてくれる赤髪の陽キャである鯨井が出現した。
彼の優しさにトキメク玻璃。
しかも、同じアパートの隣同士である鯨井。
一緒にいる時間が増えていく玻璃は、人生で今が一番楽しいと感じるようになり、鯨井に友達になってほしいと申し出ますが、、、
というお話です。
玻璃ちゃんの健気さと、独特な言葉回しの比喩が文学的で良きでした。
ですが、まりあげは的さらに良かった点は、お世話好きな鯨井が玻璃に対して特別な感情を抱き、好き好きムーブを玻璃の友情ムーブを利用? してぶつけていきますが、相手にされず奮闘する様子が良き良きでした。
それくらい、攻めの愛情がデカすぎるのと、陽キャと空気という身分差的な感じもまりあげはの好みですし、受けに気付いてもらえないスレ違い具合も好きな設定でした。
とにかく攻めの鯨井が頼もかっこよく、ときに玻璃に振り回され、動揺するなど可愛さも見せる姿が大変好きポイントでした♪(攻め厨まりあげは)
また、こちらの作品は再会BLなのですが、
玻璃は幼き頃と大学生の今と、2度も鯨井に見つけてもらってて、運命的な関係なのが、うら先生の可愛らしい画にぴったり展開で、ニマニマしてしまいました。
控えめに言って、かわいが過ぎますので(お表紙のカバーの色や、キラキラなサンキャッチャーも良き)、カワイイBL好きな方には圧倒的にオススメの1冊です♪
幸せ甘々さんぴーオメガバと言えば、こちらの3人ですね♡!
前巻から智也の運命の相手が登場し、どうなるんだろう?!! と、一瞬不安になりつつも、なつおとの関係性はフォーエバーなのでそこまで心配してはいませんでしたが、
なにせなつおがご懐妊なので、やはり先の展開が気になって! 気になって!! いましたが、、、
智也の件は無事に予想通りに乗り越え、今度は侑也のターンになりました。
こちらのほうが、運命の相手ではなく、ふたりの祖父相手ということで雲行きかなり怪しい展開となりましたが、最後の最後で智也のお察しにより、この波乱も……大、丈夫……か、も??
という、流れになりそうですね?!!
答え合わせは、次巻となりますが、、、
そしてなんと!!
次巻で本編完結と告知あって、思わず叫んでしまいましたーー泣
マジですかーー涙涙
祖父はやっぱりラスボスだったかーー!(頭抱える)
いや、本編、は(ここ強調)、、
なので、スピンオフとか番外編とかはまだまだ読めるって深読みしていいんですよね??
だって、まだなつおはふたりにふたりの子どもを宿してるって言ってないし!!
ちなみに相変わらず、致しているシーンは甘々えちすぎて見応えたっぷりでした///♡!
そして、描き下ろしの「大切な彼らに」が、愛あるどえろで最強すぎたので、やはり愛されさんぴーっていいなあと思わされたシリーズでした♪